SEO効果を高めるサイトポテンシャルとは?情報の質と量編
自転車も気持ちよい季節になり自転車焼けが激しくなって来た中島です。
さてさて、前回の記事ではこんな話をさせて頂きました。
ここで言っている「サイトポテンシャル」とは、“サイトの持っている地力”の事。
今日はこのサイトポテンシャルを高めることで、なぜSEOにも強いサイトが出来上がるのか、その仕組みを説明したいと思います。
なお、サイトポテンシャルを決める要因は
- 情報の質と量
- 被リンク
上記の2つが関連していますが、今回はまず「情報の質と量」について説明します。
情報の質と量について
Googleで検索した際に、検索結果に表示されるのは「とあるWEBサイトの中の1ページ」ですよね。
ただし、実際はその1ページだけを紹介しているのではなく、「WEBサイトの代表として特定の1ページが表示されている」のです。そのため、その特定の1ページの内容がいかに良いコンテンツだったとしても、サイト全体の評価が低ければ上位表示はされません。
極端な例を挙げて考えてみましょう。
例1,ウソや一般論ばかりのサイトの中に有用な記事を公開した場合
ウソやテキトーなことばかり書いているサイトの中で、専門的な知識を用いて、ロードバイクのコンポーネント「デュラエース」と「アルテグラ」の違いを細かく記述したページを1ページだけ作成したとします。
内容としても、現役レーサーやメカニックが唸るほどの凄く良い内容で、HTMLも最適化して「デュラエース アルテグラ」のワードを意識した作りになっています。
※「デュラエース」「アルテグラ」などの言葉の意味は分からなくてもOK
でも、残念ながら上位表示は難しいでしょう。なぜかというと、このサイトの中に書いてある事の多くはウソやテキトーなことばかりなので、Googleからの信頼性は低くなり、サイト評価も低い状態となっています。
これがすなわち、サイトのポテンシャルがかなり低い状態と言えます。
そんな評価のサイトの中で素晴らしいコンテンツを作成しても、検索エンジンとしては、信頼出来ないサイトの情報をオススメすることはできないため、上位に表示する可能性は低いのです。
では逆のパターンはどうでしょう。
例2,専門的な内容のサイトの中にウソの混じった記事を公開した場合
こちらもウソを書いていますが、実はこの場合は「車種+スペック」の検索で上位に来る可能性は高いと言えます。
※ウソを書いた記事を入れる必要もないんですけど、例なので分かりやすく
では、なぜこちらのパターンでは上位表示が可能かというと、サイト全体で専門的な情報を公開しているサイトなので、この記事の内容も信憑性が高いと判断されるためです。
ただしこのようなウソの情報を増やすと、拡散時に炎上したりネガティブなイメージを持たれてしまう「逆ブランディング」が起きるリスクも高まり、リピーターが減る可能性が高くなるので、当たり前ですがこのような行為はしないでください。
サイトのポテンシャルを高めるに必要な、情報の質と量とは
信頼性が高く、内容の濃いページを沢山持つことにより、サイト全体の信頼性が向上し、サイトのポテンシャル向上に繋がります。
なお、検索エンジンは、「このサイトは信頼性の高いコンテンツがたくさんあるので、このページをユーザーに紹介(上位表示)すると、他にも有用な情報が見つかるだろう」というロジックからサイトを優遇する傾向があるため、結果的に多くのページが上位表示されやすくなっていきます。
では、各コンテンツの評価において大切な信頼性とは、どの部分で判断されているのか? というところが気になるかと思いますが、これには様々な評価軸が存在すると考えています。
その中でも、主に下記の内容の評価が高いものが評価される傾向にあります。
- SNSなどからの「流入数」
- ページの滞在時間、遷移率
- ユーザーの訪問頻度
- 文章中に使用されるキーワードの関連性
各項目について、少しずつ解説していきます。
1,SNSなどからの「流入数」について
Facebook、Twitter、といったソーシャル系から流入が多いという事は、それなりに影響力ある人が拡散をしているという事ですが、いいね!の数やリツイートの数は、操作しようと思えばできるので、それほど指標になりません。あくまで流入の数が大切です。
2,ページの滞在時間、遷移率について
ページの滞在時間や遷移に関しては、計測できない部分もあるので一概に多ければ評価が高いとは言いがたいですが、ある一定条件を満たせば評価が上がると考えられます。
ここを掘り下げるとややこしくなるので今回は割愛します。
※ややこしい理由はこちらを参照!
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/07/12/13120
3,ユーザーの訪問頻度について
お気に入りのブログなどでも、最新記事だけを見て他のサイトに移動するといったことは、よくある事ではないでしょうか。この場合は直帰率が高くなりますね!
ただ、翌日新しい記事が更新されていたらまたすぐに訪問するでしょう。
ということは、訪問回数は高くなるので、直帰率が高くても評価には繋がりやすくなります。更新頻度も間を開けすぎないようにすることが大切なんですね。
4,コンテンツについて
ページを読みやすくするためには、どのような人が読むのか、どのような状態で見に来ているのかなど読み手側のマインドを考え、見出しの強弱、画像の差し込みタイミング、ページ分割、文体の変更、フォントカラー・リンクテキストカラーの変更などを考え改善していきましょう。
もちろん、すべてのコンテンツには役割があるので、その役割に適したつくりにしなければなりません。
会社概要は正確な情報を、フォームなどは途中離脱がされないようなつくりに……など、ユーザーがそのページで求めている内容を満たせるようなページづくりを行いましょう。
まとめ
- ソーシャルからの流入数が増えるようなコンテンツを増やす。
- アクセス解析で、離脱率、滞在時間、PVなどを向上させるように改善を図る。
- 取り扱うジャンル次第では、調査や識者への取材を行った信頼性の高いコンテンツも用意する
- これらの良い記事を作ることで、サイト全体の信頼性が向上しSEOを狙ったページも上がりやすくなる。
以上のことを指標として、コンテンツ作成に取り組みサイトポテンシャルを高めましょう。
次回は被リンクによるサイトポテンシャルへの影響について説明していきます!
(編集 : きたざわあいこ)