
東南アジアではSNS接触時間が長いこともあり、webマーケティングにはSNSでのプロモーション展開が必須。そのSNSマーケティングでは、インフルエンサー(KOL)の起用が検討されることが多いでしょう。
……と言っても、インフルエンサーマーケティングは本当に東南アジアの人々に有効なのか?ササっているのか?そして、起用するインフルエンサー(KOL)はどこに着目し、どう選べばよいのか?
今回の記事では、ここまで当ブログでご紹介してきたタイ・ベトナム・マレーシア・シンガポール・インドネシアでの、2024年のインフルエンサーマーケティングトレンドを総括します!
2024年末時点の、インフルエンサーマーケティングの動向・ポイントはこの3つ!
東南アジアのインフルエンサーマーケティングのポイントとトレンドを各国現地スタッフへヒアリングした結果、押さえておきたいのは以下の3点です。
① インフルエンサー起用は有効!特にマクロ〜マイクロインフルエンサーが◯
まず確認しておきたいのは、ベトナムのトレンドまとめ記事に出ていた、「インフルエンサー(KOL)の起用は有効」と現地の企業が認識しているというレポートです。
このレポートはインフルエンサーエージェンシーから発表されているため、バイヤスが掛かっている可能性はあるものの、一定の根拠にはなると考えます。
インフルエンサーはSNSプロモーション全般で起用し得ますが、特に越境ECにおいては事前プロモーションからライブコマースのプレゼンターもと、活用幅は広いよう。
▼ 東南アジアの越境ECでは欠かせない!ライブコマースのポイントはこちら
それでは、東南アジアでインフルエンサー(KOL)を起用する際は、どういった点に気をつけて選べば良いのでしょうか?
まず、フォロワー数については、複数ヶ国で「マクロインフルエンサー(フォロワー数10万〜100万人)〜マイクロインフルエンサー(同1,000〜10万人)」が適切という声が出ていました。
なお、シンガポールは総人口が少ないため、フォロワー数の見方にも注意点があるようです。
② インフルエンサーの「信頼性」も重要なポイント
インフルエンサーの選び方に関して、もうひとつポイントとして複数ヶ国のスタッフから挙げられたのは「信頼性」。
前提として、東南アジアのSNSでは、日本よりもプロモーション投稿に比較的寛容な傾向が見られます。「広告」表示が必須とされていないなど、投稿がプロモーションなのかどうかを消費者一人ひとりが判断しているのが現状。その中で今インフルエンサーに求められるのは、信頼性ということになるようです。
「信頼性」はインフルエンサーのスタンスのみならず、活動履歴や普段の活動内容などと併せて複合的に判断されているようです。
なお、「信頼性」を醸成するために有効と思われる手段の1つに、「ストーリー性」の演出があります。
上記の声にある通り、現地のインフルエンサーに限らず、ストーリー性を演出しやすい創業者や社内スタッフを起用するのも一案と言えるでしょう。
③K-POP人気継続の一方、「自国発」キャラクター・アーティストが見直される動きも
2024年に活躍したインフルエンサーを各国で振り返ってもらった際に、複数ヶ国で挙がったのがK-POPアーティスト。
K-POPアーティストがSNSで取り上げたキャラクターも、各国で大人気に。
しかし、K-POPアーティストがもてはやされる一方で、自国の文化や産業を再評価する動きも見られています。
K-POPアーティスト以外にチャンスが増えるのは、我々日本の企業にとっては追い風と考えられます。一方で、現地の文化・産業やインサイトへの理解、今愛されているインフルエンサー・芸能人・キャラクターのリサーチ力がますます重要になってきているとも言えるでしょう。
まとめ:インフルエンサーは「信頼性」を感じさせられる選定・見せ方を
東南アジアで有効なインフルエンサーマーケティングですが、インフルエンサー(KOL)の起用においてはフォロワー数の多寡に加えて、インフルエンサーの活動履歴や実績、ユーザーから持たれているイメージなどをよく確認し、各国のユーザー目線で「信頼性」を獲得できているかを重視したいですね。
東南アジア各国で自国発キャラクターやブランドを応援する流れもあるため、今ターゲット国で何が愛されているのかも観測し、自社の商品やサービスとの相乗効果を生める見せ方も考えていきたいところです。
クリスクでは各国で現地スタッフを活用し、現地のトレンド情報やソーシャルインサイトを収集しています。各国SNSユーザーの目線を踏まえた効果的なプロモーションをご希望の企業様は、ぜひお問い合わせください!
(編集協力:大西 桃子)
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