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【ベトナム】2024年のSNS・インフルエンサーマーケティングトレンドを総括!

Webマーケティングのトレンドが年々移り変わっていく、群雄割拠のSNS時代。2024年、ベトナムにおけるSNSやインフルエンサーマーケティングのトレンドはどう変わったでしょうか?現地スタッフからレポートしてもらいます!

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【ベトナム】2024年のSNS・インフルエンサーマーケティングトレンドを総括!
14:51

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ここ数年の経済発展やIT文化の普及、円安などを背景に、世界から注目されている東南アジア市場。多くの日本企業も越境ECを含め市場に進出、あるいはインバウンド対策を講じていますが、成功のカギを握るのはトレンドを外さないWebマーケティングです。

2024年の東南アジアのWebマーケティングトレンドをお伝えする本記事、今回はベトナム編をお届けします。
人口ピラミッドでは25〜40歳までの割合が高い「つぼ型」の構造で、国民の平均年齢は33〜34歳という若い世代の多いベトナム(ちなみに日本はおよそ48歳)。スマートフォンの普及率も高く、SNSを中心としたオンライン上でのプロモーションは欠かせないものとなっています。
では、2024年はどのようなトレンドが見られたのでしょうか? 

 

2024年、ベトナムでのSNSシェアは?

2024年、ベトナムでのSNSの使われ方やインフルエンサーのトレンドにはどのような特徴があったのか、クリスク・ベトナムのリエンとズンに生活者としての主観も交えながら詳しく聞いていきましょう。

 

安定のNo.1はFacebook、一方Threadsも若年層でじわり

クリスク
クリスク

ベトナムのマーケティングエージェンシー「Decision Lab」による2024年第3四半期のデータを見ると、最も使われていたSNSがFacebook(94%)、次いでZalo(90%)となっています。
さらにTikTok(69%)は数年で右肩上がりにユーザー数を増やしています。
https://www.decisionlab.co/connected_consumer_q3_2024

2人の実感と違いはありますか?

ズン
ズン

データ通りだと思います。
Facebookは周りでも多くの人が使っています。

リエン
リエン

Zaloは日本でいうLINEのようなメッセージアプリですが、連絡手段としてはZaloとFacebook Messengerのどちらかを使う人が多いですね。

Zaloは比較的年齢層が高いように感じます。

クリスク
クリスク

国によっては若い世代のFacebook離れが進んでいるところもありますが、ベトナムはまだ多くの人が使っているんですね。

ズン
ズン

そうですね。
日常のコミュニケーションにはFacebookを使うことが多いですよ。

リエン
リエン

最近はミレニアル世代、Z世代の間でThreadsを使う人も増えてきています。

ズン
ズン

Threadsはこれからユーザーが伸びていきそうですね。

私もときどきThreadsでニュースを見たりはするんですが、Threadsでは“意識高い系”の若者が多いように感じて(笑)、キラキラした投稿が多いので、積極的には使っていないですね……。

リエン
リエン

私も同じくです(笑)。
自己アピール強めの人が多いかも。

クリスク
クリスク

なるほど。国によって、どういうタイプの人がどのSNSを使う傾向にあるか、異なるものですね。

 

Facebook:日常的に利用、マーケでも最有力

クリスク
クリスク

それぞれのSNSをどう使い分けているか、あるいはそれぞれのSNSでこんなトレンドがあったよという話を聞きたいのですが、まずFacebookはどうでしょう。

ズン
ズン

Facebookでは、情報収集や日常のコミュニケーションに使ったり、記事をシェアしたりするのに使っています。

何かを知りたいときや、何かについて人と話したいときにも、Facebookに投稿して聞いたりします。

リエン
リエン

Facebookはニュースの情報もよく流れてきますし、詳細な情報を読むこともできるので、安定して情報収集に使えますよね。

クリスク
クリスク

若い世代も、Facebookで情報収集をするんでしょうか。

リエン
リエン

はい。
TikTokやThreadsと併用しながら、より具体的な情報を収集するにはFacebookを使っていると思います。

クリスク
クリスク

ということは、ベトナムでは現在も安定的にFacebookはSNSマーケティングの主戦場となりそうですね。

 

TikTok:おすすめスポットやアイテムを検索

クリスク
クリスク

TikTokは、2人はどのように使っていますか?

ズン
ズン

情報収集はFacebookがメインではありますが、トレンドにはTikTokのほうが強いので、最新ニュースを深掘りしたいときにはTikTokでも情報を検索します。

Facebookは幅広いジャンルの情報をカバーしていると思いますが、必ずしもすべての情報があるわけではないので。

リエン
リエン

私は、旅行に行く前にはTikTokで情報をチェックしています。
どのお店が良かったとか、どこの景色がよかったなど、他の人の動画を見ておすすめスポットを確認するんです。

クリスク
クリスク

確かに、旅先の情報は動画のほうが写真や文章だけの投稿よりもリアルに伝わるので、参考にしやすそうですね。

ズン
ズン

TikTokはライブコマースを通じて買い物をする人も多いので、流行のアイテムなどを探すときにもよく使われていると思いますよ。
ベトナムでは強いSNSだと思います。

 

Instagram:コスメやファッションのトレンドに強い

クリスク
クリスク

ではInstagramはどうでしょう。

リエン
リエン

Instagramは言葉でやりとりをするツールではなく、写真をシェアしたいときに使う感じです。
旅行に行って写真を撮ったらInstagramにアップします。

クリスク
クリスク

写真がメインなので説明文をたくさん書かなくてもいいなど、文章目的ではない気楽さがあるわけですね。

リエン
リエン

はい、写真をシェアし合うツールだと思っています。

ズン
ズン

私の場合は、Instagramには美容系やファッション系のインフルエンサーが多いので、コスメや服を買うときに見ています

ファッションなら着用シーンやコーディネートがわかりやすいですし、コスメならテクスチャや色味などの参考になります。

リエン
リエン

たしかに、メイクやファッションのトレンドはInstagramが一番参考になりますね。

クリスク
クリスク

知りたいことがある場合には、Google検索よりもSNS検索をするんですか?

リエン
リエン

いえ、基本的には、何か調べる際にはGoogle検索を使う人が大半だと思いますよ。
仕事上ではGoogle検索が中心になります。

でも、より具体的にトレンドを追いたいとか、みんなの反応を知りたい、おすすめを知りたいというときにはSNSです。

ズン
ズン

正確な情報がほしいときにはまずGoogleで調べて、あとは他の人の反応やトレンドをSNSで検索する、ということもありますね。

クリスク
クリスク

知りたい物事の内容に応じてSNSを使い分けているわけですね。

 

2024年のインフルエンサーマーケティングの傾向は?

ここからは、2024年のインフルエンサーマーケティングの動向について振り返ってもらいました。

 

インフルエンサーの起用は2025年も効果大の見通し

クリスク
クリスク

2024年、インフルエンサーマーケティングには何か変化がありましたか?

ズン
ズン

ベトナムでは、マーケティングにはインフルエンサーの起用は引き続き重要視されています。

マーケティング企業REVUの調査では、インフルエンサーマーケティングを実施した企業の97%が「効果があった」と回答、また58.1%がこれから予算を増額する予定だと答えています。
REVUはインフルエンサーエージェンシーなのでアンケート対象に多少偏りがあるとしても、ベトナムではインフルエンサーマーケティングが重要視されていることがわかります。
https://vn.revu.net/

クリスク
クリスク

ベトナムではインフルエンサーの影響力が強く、今後も活発に行われていくということですね。

では今、予算としてはどれくらいが相場になっているのでしょう。

ズン
ズン

少し幅がありますが、日本円で60〜300万円ぐらいですね。

クリスク
クリスク

インフルエンサーを起用する際、どれくらいの規模のフォロワー数がいるかでも、効果は変わってきますよね。

ズン
ズン

はい。
マーケティングで効果を出すには、ベトナムだとマクロインフルエンサー(同10万〜100万人)やマイクロインフルエンサー(フォロワー数1,000〜10万人)を起用するのが主流となっていますが、コストパフォーマンスを考えるとマイクロインフルエンサーを起用するのが良いと思います。

クリスク
クリスク

ベトナムの企業ではインフルエンサーを起用する際、独自に交渉しているんですか?
それとも代理店を通しているのでしょうか。

リエン
リエン

代理店を使っているところが多いと思いますよ。
プロモーションを展開するSNSや、売りたい商品やサービスのジャンルによって、どんなインフルエンサーが適しているかは代理店のほうが圧倒的に情報を持っていますから。

よくわからずイメージに合わないインフルエンサーを起用してしまうと、効果があまり出せないんですよ。

ズン
ズン

ベトナム国内では、約6割の会社が代理店を使っていますね。
自社で運用している企業でも、そのうち7割は外部ツールを活用しているというデータがあります。

インフルエンサーの選び方やコミュニケーションから、キャンペーンの打ち方、レポート作成、支払い業務まで、自社ですべてをまかなうのはやはり大変なので。

クリスク
クリスク

現地スタッフが常に情報収集しているクリスクでも、インフルエンサーマーケティングは得意分野なので、ぜひ相談していただきたいですね。

 

ジャンルに応じてFacebookとTikTokを併用すべし!

クリスク
クリスク

先ほど、TikTokはライブコマースで強いという話もありましたが。

ズン
ズン

FacebookとTikTokの両輪がよいと思います。

Facebookはベトナム人にとってインフラ化されているので、幅広い世代の人に目にしてもらうことができます。
画像に加えて商品やサービスの説明が文章で読めるのも、購入の際の安心感につながります。

リエン
リエン

一方、TikTokのショート動画は気楽に見てもらえますし、動画作りもラクで、スマホひとつで完結できたりもします。
特にコスメやファッション関係では、TikTokユーザーに訴求しやすいですね。

ズン
ズン

TikTokで投稿した動画をFacebookにも流すなど、工夫もできますね。

クリスク
クリスク

先ほど、TikTokはライブコマースで強いという話もありましたが。

ズン
ズン

ライブコマースで言えば、ショップ機能のあるTikTokは一強とも言えます。

ライブ配信を見て、いいなと思ったらすぐに買えますし、エンターテイメント要素の高い配信が多いので、多くの人が「とりあえず見てみよう」と気楽にアクセスしています。

リエン
リエン

TikTok Shopでワンクリックで買い物ができるのは大きいですよね。
ショップ目線でも、TikTokのライブコマースはとても使いやすいと思います。

クリスク
クリスク

EC進出を考えているなら、TikTokショップはマストと言えそうですね。

クリスクでも以前、ライブコマースについて詳しい記事を書いているので参考にしていただきたいです。

▼ 「ライブコマース」のメリットとコツはこちらの記事で詳しく解説しています

ズン
ズン

TikTok一本に絞ってインフルエンサーマーケティングをしている企業も多いですし、オススメです。

 

2024年はカピバラがSNSを席巻、次はV-POPアイドルが狙い目?

クリスク
クリスク

では、2024年に注目されたインフルエンサーには、どんな人がいましたか?

ズン
ズン

今年は顔出しをしないインフルエンサーが急に増えましたね。
あとは人ではなく、キャラクターがインフルエンサーになっている例も見られました。

リエン
リエン

カピバラが爆発的人気になって、企業もインフルエンサーも一斉にその人気に乗っていましたね。

ズン
ズン

カピバラはSNSでブームになってから、さまざまな企業がぬいぐるみ、アパレル、家庭用品などの商品を生産して、みんな買っていましたよね。
多くのクリエイターもカピバラをテーマにした作品を生み出していました。

カピバラブームの背景としては、ベトナムで大人気のK-POPグループ・BLACKPINKなどの芸能人がSNSで広めていったことや、癒やしを求める人が多かったのかなと思います。

クリスク
クリスク

タイや中国でも、キャラクターやぬいぐるみのブームが起こっているとのことで、現代社会にストレスを抱える人が増えているのかもしれませんね。

▼ 「タイ」のインフルエンサーマーケティングトレンドについての解説はこちら

ズン
ズン

あとは、インフルエンサーとしてアイドルやミュージシャンなど芸能人が起用されることが多くなっています。

リエン
リエン

ベトナム国内の企業だと、V(ietnam)-POP系の芸能人を起用するケースも目立ちますね。

ズン
ズン

V-POP系はファンの購買力が見込めるので、インフルエンサーとしては有効だと思います。
まだ国内企業しかほとんど起用していないので、これから狙い目かもしれません。

クリスク
クリスク

2025年には、日本企業も注目しておくべきかもしれませんね。

 

まとめ:ベトナムのWebマーケティングでは2025年もFacebookとTikTokをメインに

SNSのシェアについては、インフラ化したFacebookが2024年も安定の1位となっているものの、マーケティングで活用するのであればTikTokも外せなくなっているとのこと。幅広く認知度を上げたいならFacebookを軸に、TikTokでのショート動画配信も考えていくとよさそうです。
また、2024年にはカピバラの爆発的人気によって市場も大きく動いたようですが、ブームの移り変わりが激しいSNSでは、引き続きリアルタイムでトレンドを追っていく必要があるでしょう。

クリスクでは各国で現地スタッフを活用し、現地のトレンド情報やソーシャルインサイトを収集しています。現地の状況を踏まえた効果的なプロモーションをご希望の企業様は、ぜひお問い合わせください!
(編集協力:大西 桃子)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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