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【東南アジア総集編】現地スタッフに聞いた!2024年のSNSマーケティングトレンド

2024年に東南アジア各国で使われたSNSは?検索はGoogle?SNS?今回は、先行記事でご紹介したタイ・ベトナム・マレーシア・シンガポール・インドネシアの、SNSの使われ方や2024年のトレンドを総括します!

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【東南アジア総集編】現地スタッフに聞いた!2024年のSNSマーケティングトレンド
12:46

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東南アジアでのWebマーケティングにおいては、ターゲット国での各SNSのシェア率や主要ユーザー層、それぞれの使われ方を知っておくことでより効果的なプロモーションを進めることが可能になります。加えて、海外市場に進出する場合には、リアルタイムで各国それぞれのマーケティングトレンドも追っていきたいですね。

当ブログでは、ここまでタイ・ベトナム・マレーシア・シンガポール・インドネシアの2024年時点でのSNS・インフルエンサーマーケティングトレンドを、各国現地スタッフへのインタビューを交えてお届けしてきました。
2025年の東南アジアでのプロモーション施策にお役立ていただけるよう、今回は「総集編」として、2024年の東南アジア5カ国のSNSに関する状況を総括します。

 

東南アジアでのSNSプロモーションのポイントはこの4つ!

まずは、2024年のSNSプロモーションにおけるポイントを押さえておきたいと思います。
東南アジア5カ国で使われているSNSはInstagram、TikTok、Facebookが中心となり、メッセージアプリとしてはWhatsAppをメインにTelegramを使う国も。
商品やお出かけ・旅行情報、流行などを調べたいときにはSNS検索が多用されていますが、検索ツールとしてはGoogleも併用されています。
こうした流れを踏まえて、プロモーションにおいて主要ポイントとなる4つを具体的に見ていきましょう。

 

①TikTokは定着傾向、特に若年層向け商品や越境ECではマスト

東南アジアでのSNSマーケティングに欠かせないSNSとしてよく挙がるFacebook・Instagramに加え、2024年は大半の国でTikTokも主要な選択肢として登場していました。
若年層に強いのはもちろんのこと、以下の理由もあり、より幅広いユーザーが使うSNSとしても各国で定着してきているようです。

 

UI・アルゴリズムの精度に優れており、目的の情報にたどりつきやすい

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バイ(マレーシア)

TikTokのコメント欄によく検索・投稿されるワードが登場すると自動的にリンクが貼られて、そのワードで投稿された他の動画のリストを見ることができる機能があります。

そのため、流行っているもの、注目されているものの情報を得やすくなっているんです。

ワルダ
ワルダ(インドネシア)

TikTokはアルゴリズムの賢さもあり、Instagramよりも求めている情報にたどりつきやすいんですよね。

 

非アクティブユーザーも有用性を認めるhow to動画

パー
パー(タイ)

たとえばディズニーランドに行くなら、スムーズにパークに行く方法や、パーク内で効率的にアトラクションを回る方法といった情報を、わかりやすく動画にまとめた投稿が結構あります。

リエン
リエン(ベトナム)

どのお店が良かったとか、どこの景色がよかったなど、他の人の動画を見ておすすめスポットを確認するんです。

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バイ(マレーシア)

最近ではラーニング系やhow to系のコンテンツも増えてきて、学習目的や何かライフハックを知りたい人などもTikTokで検索して情報を得ています。

 

TikTok Shop・ライブコマースなど、オンラインショッピングで使われがち

ヌルル
ヌルル(シンガポール担当兼任)

TikTokのユーザー数を増やしているいちばんの理由はTikTokショップだと思います。
動画を見て、いいなと思ったらすぐに買える利便性がウケているんです。

ズン
ズン(ベトナム)

TikTokはライブコマースを通じて買い物をする人も多いので、流行のアイテムなどを探すときにもよく使われていると思いますよ。

 

東南アジアのプロモーションにおいて、以下の条件にあてはまる場合は特にTikTokが有効な選択肢となるでしょう。

  • 10〜20代がターゲットとなる商品/サービス
  • 越境EC

なお、東南アジアの越境ECではライブコマースが広く使われているため、以下の記事も参考になるかもしれません。

 

そして、TikTokでプロモーションを実施する場合には、

ヌルル
ヌルル(シンガポール担当兼任)

TikTokには、商品の特色や使用感、使い方などがわかりやすい説明動画を投稿しておくと、タイムラインに流れてきて興味を持ってもらえる機会を増やせると思います。

航空会社なら「機内のシートはこんな感じです」「足元が広いので座りやすいですよ」など、商品やサービスの中身をより具体的に見せるのがよいですね。

ワルダ
ワルダ(インドネシア)

表や図を用いた説明やカメラアングル・ライティングなど、見やすい画面づくりも心がけたいですね。

と、購入者目線で役立つ情報を盛り込みつつ見せ方も工夫できると、ユーザーからのエンゲージメントも上がり、シェアによる拡散も期待できそうですね。

また、ハッシュタグに加え、トレンドとなっているワードから投稿にリーチされる場合もあります。
タイトル・ハッシュタグ・キャプションに検索されやすいキーワードを盛り込むなどTikTok SEOを意識しつつ、さらにトレンドに乗ったり「#チャレンジ動画」に参加したりすることで動画への動線を増やしましょう。

 

②東南アジアでは【公式webサイト < 公式SNSアカウント運用】

東南アジアでもSNS検索は一般的。例えば以下のようなシーンではSNS検索が有用そうです。

パー
パー(タイ)

日本に行く前に、日本人のファッションを発信しているアカウントを見て、どんな服装がちょうどいいか確かめることもあります。
上着を持って行ったほうがいいのか、暑いのかなどですね。

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ゲン(インドネシア)

芸能人の炎上など世間で話題になっていることや、スイーツなどの流行については、みんながどう考えているかも知りたいのでSNS検索をします。

タニア
タニア(インドネシア)

事件や災害のニュースもまずはSNSで情報収集しますね。
あとは、how toを知りたい時にもSNSで動画を探します。

 

まとめると、SNS検索は以下のニーズがある場合によく使われているようです。

  • 「今」何がトレンド/主流かを知りたいもの(旅行やショッピングなどのスポットなど)
  • 「今」起こっていること、話題になっていること(ニュース、事件や災害)
  • みんなの意見が気になるもの(話題の商品、芸能人の炎上)
  • 動画で詳しく知りたい、解説してほしいこと

 

一方、「まずはGoogleで検索する」という回答もそれなりに見られました。

ヌルル
ヌルル(シンガポール担当兼任)

まだGoogle検索が一般的です。

たとえば気になる商品がある場合、まずGoogleで検索をして、比較サイトやまとめサイトで情報を収集します。
そこで価格や性能を比較して商品を選び、購入できるサイトやアプリに行くという流れですね。

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バイ(マレーシア)

基本的には何か調べたいことがあればGoogle検索です。

たとえば、気になる芸能人がいたら、SNSアカウントを探すときに、まずGoogleで検索します。
そこでTikTokやXのアカウントを発見して、各SNSに行って投稿を見るという流れですね。

リエン
リエン(ベトナム)

基本的には、何か調べる際にはGoogle検索を使う人が大半だと思いますよ。
仕事上ではGoogle検索が中心になります。

 

まとめると、Google検索は以下のニーズに基づいているようです。

  • ドキュメントベースで精確に知りたいこと(ビジネス用途、商品比較サイト、芸能人のプロフィールなど)
  • どこを探せば良いかの見当がつかないとき(アカウントを探す、商品を探す)
  • Google mapで店舗への評価やレビューが見たい

 

上記の通り、調べたい内容に応じて、SNS検索とGoogle検索は使い分けられている様子。
ただ、ここで気に留めておきたいのが、東南アジアでは「企業サイトを見に行こう!」という検索行動があまり見られないことです。

東南アジア各国のSNS利用時間は日本の3倍ほどにのぼるという、シンガポールの調査会社Kepiosが毎年発表している「We Are Social」の調査結果もあることからも、東南アジアではwebサイトよりもSNSでの認知を狙う方が東南アジア人の検索行動と合致するでしょう。

 

③公式アカウントはFacebook・Instagram・TikTokから選択、メッセージングアプリも

では、企業が公式アカウントを作って発信する場合には、どのSNSが有効になるのでしょうか。各国の意見をまとめると、次のようになりました。

●タイ:Facebook・LINE・Instagram

 

●ベトナム:Facebook・TikTok

 

●マレーシア:TikTok・Instagram・Facebook・Telegramからターゲットに合わせて選択・組み合わせ

 

●シンガポール:Instagramを中心に、目的に合わせてFacebook・TikTokを併用

 

●インドネシア:Instagram・TikTok・WhatsApp

 

Facebookは中高年がメインになっている国が多く、InstagramやTikTokは若年層が多いため、ターゲットに応じて使い分けることももちろん重要です。
また、ジャンルによっても強いSNSがあり、コスメ・美容系やアパレルは、どの国でもInstagramが第一候補に挙がっていました。

また、ターゲット国によっては、日本のLINE公式アカウントのように、メッセージングアプリでの公式アカウントからの発信が有効な場合もあります。
さらに、現地の企業やKOLとやりとりをする場合も、日本よりもメッセージングアプリが活用されがちなため、ターゲット国で広く使われているWhatsAppなどのアカウントも持っておくとよさそうです。

 

④2024年のトレンドはThreadsブーム、ただしマーケ活用可否は未知数

2024年のSNS利用傾向の変化を各国スタッフに尋ねた結果、ベトナム・マレーシア・シンガポールでは「Threadsが伸びている」という声が上がってきました。

リエン
リエン(ベトナム)

最近はミレニアル世代、Z世代の間でThreadsを使う人も増えてきています。

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バイ(マレーシア)

(既存のSNSには、これからインフルエンサーになりたい人が活躍するチャンスが少ないため)新しくできたThreadsでチャンスを狙っているという人も多いと思います。

Threadsは2023年にMeta社からリリースされ、各国でじわじわとユーザー数を伸ばしているようですが、今後マーケティングに活用することはできるのでしょうか。
2024年末時点では、各企業が積極的に活用している様子はなさそうです。しかし、今後さらにユーザー数が伸びたり、Threads上でのインフルエンサーが活躍し始めたりすると、状況が変わるかもしれません。

2025年にはどのような変化があるか、クリスクでは引き続き動向をチェックしていきます。

 

まとめ:TikTokの重要度アップ!東南アジアではSNSマーケティングがやはり有効

東南アジア各国のSNSシェアには大きな変化は見られなかったものの、TikTokはECも含めてユーザーが定着してきており、SNSマーケティングの主戦場として選ばれる傾向に。TikTok内SEO対策も含めて、成果を上げるための知識は今後ますます必要になりそうです。

企業がSNSアカウントを運用して情報発信をする場合、TikTokに加えて、従来から使われているFacebook・Instagramは依然有効な選択肢。国によってはメッセージングアプリでもユーザーにリーチしやすかったりするため、SNSのシェアに加えて、「ユーザーが本当に日常で使っているアプリは何か」も掴んでおきたいところです。

クリスクでは各国で現地スタッフを活用し、現地のトレンド情報やソーシャルインサイトを収集しています。各国SNSユーザーの目線を踏まえた効果的なプロモーションをご希望の企業様は、ぜひお問い合わせください!
(編集協力:大西 桃子)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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