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マイクロ・ナノインフルエンサー急増!2023年のベトナムインフルエンサートレンドまとめ

今、ダイナミックに成長を遂げているベトナムのデジタル分野。企業と消費者のつながりを再構築し、消費者が企業に影響力を及ぼすインフルエンサーマーケティングのニーズも急上昇しています。そんな新時代まっただ中にあった2023年の動向を見ていきましょう。

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近年、インフルエンサーマーケティングは、企業が消費者とつながる新たな方法として積極的に取り入れられ、ベトナムでもデジタル経済を大きく動かす原動力となっています。

本記事では、2023年におけるベトナムのインフルエンサーマーケティングの動向を総括し、主要なトレンドや各プラットフォームの勢力図、インフルエンサーの影響力などに焦点を当ててお伝えしていきましょう。

インフルエンサーが消費者に多大な影響力を持つベトナム

インフルエンサーマーケティングは、消費者が商品に出会うまでのプロセスを容易にし、出会ってから購入までの意志決定もよりスムーズにしています。ベトナム国内では、特にメジャーなSNS内でこのアプローチが使われ、企業と消費者の絆を強める上で大きな効果をもたらしています。
まずは、ベトナムにおけるソーシャルメディアの活用について全体像を見ておきましょう。

どのSNSプラットフォームが優勢?

次に、ベトナムにおけるSNSの2023年のトレンドを見てみます。
2023年、TikTokはベトナムで最も急成長したプラットフォームとなりました。前出の「We are social」のデータによれば、2023年初頭の時点でTikTokの18歳以上のユーザーは4986万人。潜在的な広告リーチは2022年初めから2023年初めまでに24.9%上昇したとされているようです。

また、動画系のプラットフォームで言えば、YouTubeのユーザー数は2023年初頭の時点で6300万人。こちらも2022 年初めから 2023 年初めまでに潜在的な広告リーチは0.8%増加しています。
ベトナムではこれら動画投稿系のSNSが優位になってきており、新興インフルエンサーも多く参入してきています。

一方、Facebookのほうはユーザー数は6620万人と依然として多いものの、ユーザー数の増加は頭打ちになっているようです。潜在的広告リーチも、2022 年から 2023 年の間に6.0%減少しています。
同じメタ社が運営するInstagramでも、2023年初頭のユーザー数は1035万人と、他と比べて多くはありません。

このように、メタ社のプラットフォームの人気が減少しており、動画中心のプラットフォームに移行しつつあるのがベトナムの現状です。

SNSマーケティングに効果的なナノインフルエンサー

ユーザー数の増加とともに、TikTokやYouTubeにもインフルエンサーが続々と登場していますが、インフルエンサーの動向もフォロワー数の規模によって少し傾向が異なります。

インフルエンサーは大きく分けると、フォロワー数が100万人以上規模のメガインフルエンサー、10万人〜100万人規模のマクロインフルエンサー、1万人〜10万人規模のマイクロインフルエンサー、数千人規模のナノインフルエンサーとなります。
この中でもメガやマクロは一部のインフルエンサーであり、ほとんどのインフルエンサーはマイクロあるいはナノに分類されます。

したがって、ベトナムのSNSマーケティングにおいては、こうしたナノインフルエンサーを利用することによって、親密な関係性の中で商品の話題を作り出してもらうことが効果的だと考えられます。
複数のナノインフルエンサーとコラボレーションすれば、インフルエンサーキャンペーンの成功率を大幅に高めることができるでしょう。

また、小規模なインフルエンサーの中でも、専門性の高い投稿をしているインフルエンサーを起用すれば、特定のターゲットやコミュニティにリーチすることが可能となります。
インフルエンサーになるための障壁も低く、TikTokやYouTubeのようなプラットフォームでは今後さらにインフルエンサーマーケティングのニーズは増していくと考えられます。

インフルエンサーマーケティングの主戦場は依然Facebook

前述したとおり、2023年に台頭してきたSNSはTikTokではありましたが、Facebookは現在もユーザー数はトップで、インフルエンサーマーケティングには欠かせないプラットフォームとなっています。
また、日本のLINEのようなメッセージ系SNSとなる国産アプリZaloも、ベトナムのSNSユーザーの90.1%が利用しており、マーケティングでも注目を集めています。

現状では、TikTokやZalo、YouTubeの成長を監視しながら、Facebookをうまく活用していくのがよいかもしれません。

マーケティング投資で成長を見せる教育関連企業

ベトナムでインフルエンサーマーケティングにおいてはどんなジャンルの商品が効果を出しているのか見ていきたいと思います。

200万人以上のフォロワーを持つKhanh VyによるPR動画。PRにも関わらず300件以上のコメントが付いている

 

アプリのレビュー動画にKhanh Vyが出演

 

人気インフルエンサーの動向は?

Instagramでベトナムのインフルエンサーを調べてみると、マイクロインフルエンサーとナノインフルエンサーが混在してインフルエンサーマーケティングを支配していることがわかります。

Kaiver Nguyen

Vy

Keni

フォロワーの増加率が顕著なインフルエンサーとしては、俳優兼モデルのアン・トランが挙げられます。彼のコンテンツは、ライフスタイル、ファッション、キャリアの最新情報を中心に展開され、貴重な洞察で視聴者を惹きつけています。
3カ月で381.20%というフォロワー増加率を達成し、推定リーチは28.51万人、インプレッションの合計は42.77万人となっており、フォロワーへの影響力はかなり大きなものとなっているでしょう。

 

まとめ

世界の市場でインフルエンサーマーケティングは現在、極めて重要な役割を担っています。
2023年、ベトナムのインフルエンサー広告市場における広告費は6000万米ドル以上となっており、成長率も前年比で約25%と目覚ましい伸びを示しています。この広告費の急増は、同国におけるインフルエンサー・マーケティングの盛況ぶりを浮き彫りにしていると言えます。

成長を続けるベトナムのデジタル市場で競争力をつけていくためには、SNSの動向を微細に洞察し、適応していく必要があります。インフルエンサーマーケティングを積極的に取り入れ、柔軟に対応していくことが、ベトナム市場への進出のカギとなるでしょう。

クリスクでは、現地スタッフによる各国の調査を踏まえたWebマーケティングをご提案しています。もしSNS運用やWeb広告運用の案件があれば、お気軽にお声がけください!

(執筆:Du Thị Thùy Dung(ズン) 編集:クリスク海外事業部)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

クリスク・ベトナム アシスタントマネージャー
学生時代にマーケティングの面白さに目覚め、大学でEC・顧客心理を専攻後、広告代理店でデジタルマーケティングに従事。その後ベトナム大手アパレルメーカーでグラフィックデザイナーを兼任後、クリスク・ベトナムにジョイン。グローバルでのプロジェクト経験を豊富に持つ。趣味は東南アジア旅行と、Netflixでのアニメチェック。

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