【ベトナムSNSマーケティング】現地スタッフにインタビュー!ベトナムの最新SNS事情を解説
ベトナムでSNSを使ったマーケティングをする際に、どのSNSを使うと効果があるのでしょうか。現地のスタッフの声を参考に、ベトナムで人気のSNSと実際にどのように使われているかについて解説しました。

ベトナムでもSNSの利用者数は多く、SNSを活用したマーケティング施策も頻繁に行われています。しかし日本とはSNSの利用状況も違うため、ベトナム現地の利用実態を踏まえたマーケティングを実施しなければなりません。
そこでクリスクでは、現地にいるスタッフにSNSの利用状況をインタビュー。実際に現地の人たちがどのようにSNSを利用しているかをまとめてみました。
ベトナムで利用者数が多いSNSは?

ベトナムで利用者が多いSNSは以下の5つです。これらの中から「Facebook Messenger」をのぞく、4つのSNSが実際にベトナムでどのように使われているのか、現地スタッフのリエンにインタビューしました。
1位 | |
2位 | Zalo |
3位 | TikTok |
4位 | Facebook Messenger |
5位 |
Facebook:情報収集から求人までグループを活用

ベトナムではFacebookが人気ですが、リエンさんや周りの友達はどのように使っていますか?

ほとんどのベトナム人の若者はほぼ毎日、日々のできごとを投稿していますね。旅行した後に、旅行の思い出を投稿することも多いです。
あまりタイムラインに残したくないことは、タグをつけずにストーリーで投稿するようにしています。
あと、写真にはかなりこだわっていますね。

たしかにベトナム人の投稿は写真がきれいですよね。
リエンさんは写真だけではなくて、絵文字やボイスメッセージも使いますか?

ボイスメッセージはあまり使わないですが、絵文字の使用頻度は高いです。あとハッシュタグをよく使います。

なるほど。タイムラインやストーリーへの投稿以外の使い方もありますか?

Facebookグループにはみんな入っていますね。部屋を借りたいときなど、グループで投稿するとコメントで物件を紹介してくれます。
グループには、情報収集目的の人だけではなく、自分で発信したいコンテンツがある人も多く参加していますね。
私もデザイナーの募集でFacebookグループを使いました。なんと100人ぐらいの応募がありましたよ。

それはすごいですね!Facebookグループを使った宣伝もできそうですね。

活用している人は確かに多いですね。私がフォローしているグループでは外部リンクや宣伝広告を頻繁に見かけます。たとえば家具のグループでは「紹介した商品はどこで購入しましたか」などのコメントが多いです。
Facebookページに紐づいたグループの場合、ページのフォロワー数は少なくてもグループメンバーが多いケースもあります。まずはグループに参加してからプロモーションについて考えた方が良いでしょう。

なるほど。プロモーション手段にはFacebook広告もありますが、リエンさんはクリックしますか?

広告をクリックすることは比較的多いです。最近気になっている家具の広告をクリックしました。
ただベトナムの場合、どの店舗もFacebookページを持つことが多く、公式ページよりも参考にしている人が多いです。そのため広告よりもまずFacebookの公式ページを整えたほうがいいと思います。

店舗などのFacebook公式ページを見る人が多いのはなぜでしょうか?

実際にその店舗に行った人の評価が見られるからですね。そうした口コミや評価がお店を選ぶ基準になっています。

どこの国でも口コミや評価は重要ですね。
では、あまり日本では考えられないFacebookの使い方はありますか?

旅行に一緒に行ける人をグループで探している人がいますね。私の友達は実際に知らない人たちと海外旅行していました。

それは日本では考えられないですね。ちょっと怖い気もします。

けっこうみんな楽しんでますよ!

日本ではあまりマーケットプレイスが利用されていない印象なので、日本との大きな違いですね。
Zalo:企業・政府も活用するベトナム版LINE

データによると、ベトナムではZaloを使っている人が多いようですが、実際にみんな使っていますか?

私の周りだと利用者の年齢層は高めです。高齢の方も使いやすいからか、私の両親も使っています。
私たちのような若者世代は仕事用に使うことが多いですね。オンラインショップを持っている人は特にそうした傾向が見られます。

どのような内容を発信していますか?

Facebookよりもより関係が近い相手に発信するイメージですね。そのためボイスメッセージを使用することも多いです。
日本でいうLINEに近いかもしれません。

日本のLINEでは企業が友達登録を促すことでマーケティングに活用していますが、Zaloもそうした使い方ができますか?

政府や企業が、ユーザーと繋がるために利用していることが多いです。
Zaloは電話番号とアカウントが繋がっているので、営業もZaloでされることがあります。電話番号を教えることにあまり抵抗のない人が多いのかもしれないですね。
TikTok・Instagram:若者に人気

リエンさんはTikTokを使っていますか。

私はあまり使っておらず、Z世代が使っている印象ですね。ダンスやファッションコンテンツが人気です。

Instagramはどうでしょうか。

Instagramもあまり利用しないですね。利用している人はコメントなしでおしゃれな写真のみ投稿しています。
Instagramはシェアができないので、ベトナムではまだFacebookほどは人気がないのかもしれません。
YouTube:テレビも兼ねる動画プラットフォーム

先ほどの調査にはありませんでしたが、ベトナムではYouTubeの利用者も多いと聞きました。

はい、ベトナムではテレビ代わりにYouTubeを使っています。ニュースもYouTubeで見ていますね。
その他には旅行やゲーム、子ども向けのコンテンツが人気です。

リエンさん自身はどのような動画を見ますか?

最近家具に興味があるので、気になる商品のレビュー動画をチェックしています。

YouTubeは広告も多く流れていますが、クリックしますか。

もともと旅行系の動画をよく見るので、旅行に関する広告もよく流れてきます。でも、広告はあまりクリックしないですね。
リエンの旅行欲が高まったVlog
まとめ
今回はベトナム人の現地スタッフであるリエンに、ベトナムでSNSがどのように使われているのかインタビューしました。このインタビューを見てもわかるように、日本とベトナムではSNSの使い方が大きく違います。
ベトナムでSNSを使ったマーケティングを行うには、ベトナムの事情を理解した代理店に依頼しなければなりません。クリスクでは現地スタッフとともに、現地の事情を踏まえたSNSマーケティング案をご提案いたします。もしベトナムでのSNS運用や広告運用の案件があれば、ぜひ声をかけてください!
※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。