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【シンガポール デジタルマーケの基本】インフルエンサー・eコマース・ネット事情まとめ

国土も人口も大きくはないシンガポール。とは言え、そこに住む人々は多様。そんなシンガポールに住む人々は、どのように情報収集をしているのか。何により購買意欲を掻き立てているのでしょうか。今回はシンガポールのデジタルマーケティングについてご紹介していきたいと思います。

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みなさん、こんにちは。クリスク・マレーシアのヌルルです!

今回はマレーシアの隣国、シンガポールのデジタルマーケティングについてご紹介していきたいと思います。

シンガポールは、国別の平均収入ランキングで世界12位。アジアではマカオの次に高い水準となっており、国民の購買力も高いです。

また、人口は約580万人と小さな国ですが、ハイテクでインフラも整っており、ビジネスだけではなく、トレンドも世界の最先端を行く国のひとつでもあります。

洗練されたオシャレな国というイメージを持っているのは筆者だけではないでしょう。そんなシンガポールに住む人々は、どのように情報収集をしていて、何により購買意欲を掻き立てているのでしょうか。

参考)WorldData.info: Average income around the world

この記事でわかること!

  1. シンガポールではインターネット利用時間が日本よりも長く、最も利用されるSNSはYouTube
  2. シンガポールのeコマース消費額は世界TOPクラス
  3. インフルエンサー選定には、シンガポール独自の基準が必要

シンガポールのインターネット利用事情・状況

Digital 2021によるとシンガポールのインターネット利用人口は529万人(人口の約90%)。利用率は日本とほぼ同じ割合です。

引用) Digital2021 Singapore

ただ特筆すべきなのは、その利用時間です。日本の平均利用時間が4時間25分なのに対し、シンガポールでは8時間07分と4時間ほども長くインターネットを利用しています。

ソーシャルメディアの利用状況

シンガポールでは人口の79%、460万人がソーシャルメディアを利用しています。そのうち99%がスマートフォンからアクセスしています。

最も利用されているソーシャルメディア

シンガポールでは、YouTubeにアクセスする人が一番多く、次にメッセンジャーアプリのWhatsApp、そしてFacebookという順番になりました。この順番はマレーシアと全く同じでした!

16-64歳のインターネット利用者が過去1か月にアクセスしたソーシャルメディア

Digital Report2021に基づきクリスクにて作成

YouTubeの検索キーワード

シンガポール人は、「Song」や「Music」など音楽系のワードでYouTube検索をしている人が多いようです。

実際、シンガポールでは他の東南アジア諸国とは違い公共の交通機関で移動することが多いため、筆者の友人も移動中にYouTubeで音楽を聴いているという人がたくさんいます。

引用) Digital2021 Singapore

Eコマースの利用状況

J.P.モルガンの「2020 E-commerce Payments Trends Report」によると、シンガポール人は年間平均でSGD2,206.24(約17万8千円)をオンラインショッピングで消費しています。
この金額は世界で最も高い水準です。

なお、シンガポールでは配送システムがしっかり整っており、オンラインで注文をした翌日には商品が手元に届くことがほとんどです。

人気のEコマースプラットフォーム

ECサイトの月間閲覧者数では、Shopeeが最も多く、続いてLazadaが続きます。

Statista 2021のデータを元にクリスク作成

Shopeeによると、最も売れているカテゴリーは家庭用品とベビー用品で、実際にシンガポール在住者で6歳未満の子供がいる世帯は全体の1割以上にもなります。

Shopeeでは、月のゾロ目の日にその数字にちなんだディスカウント・プロモーションをしたり、クーポンを発行したりと常にキャンペーンが行われています。

インフルエンサー事情・事例

シンガポールのインフルエンサーマーケティングの前提として覚えておいて頂きたい、重要なポイントがあります。それは、シンガポールではフォロワー数の基準を他国と同じに考えてはいけないということです。

インフルエンサーマーケティングの仕事をしているとよく耳にするのが、「100万人以上フォロワーがいる方を提案してください」という言葉です。

しかし、前述したようにシンガポールは人口580万人の国。人口が数千万人以上いる国では何人もリストを挙げることが可能ですが、シンガポールではそういうわけにはいきません。

人気ソーシャルメディア3位に入っているFacebookですら、シンガポールでの利用者は370万人だからです。100万人のフォロワーというと、Facebook利用者の3~4人に一人はフォローをしている計算になります。

シンガポールで活躍するインフルエンサー

シンガポールのインフルエンサーとして活躍しており、企業コラボも行っているインフルエンサーもいます。ここでは、良く名前を耳にする3名と彼らのブランドコラボレーションの事例を紹介したいと思います。

①【Youtube】JianHao Tan

  • YouTube:JianHao Tan
  • チャンネル登録者:460万人

JianHao Tanはチャンネル登録者460万人を誇るシンガポールきってのYouTuberです。長編でストーリー仕立ての動画はコミカルなものが多く、投稿する動画のほとんどが100万回以上再生される、とても人気なYouTubeチャンネルです。

<事例>JianHao Tan×KLOOK

オンラインの旅行代理店(OTA)のKLOOKとのコラボレーション動画を見てみましょう。

この大阪観光動画の再生回数は 176万回で、動画内の商品をKLOOKのサイトから購入できるように、動画概要欄にしっかりと各商品のURLが紹介されています。

彼らの楽しんでいる様子を見ていると旅行意欲がわいてきますね!コメントも 5000件以上ととても多いです!

② 【instagram】Naomi Neo

  • Instagram: Naomi Neo
  • フォロワー数:65万人

2児の母で、派手な見た目と家庭的な姿が人気のNaomi Neo。YouTubeチャンネルも持っているため動画作成も得意です。ブランドとのコラボレーション経験や訪日経験も豊富にあるため、安心して自社商品のPRを任せられそうですね。

<事例>Naomi Neo×Ruijia Collagen

栄養サプリメントブランドとのコラボ投稿。しっかり彼女の言葉でキャプションが書かれていて信頼できます。

この投稿ではキャンペーンが行われていて、彼女とRuijia Collagen SingaporeのInstagramページをフォローして、商品を購入の際にNAOMI88というコードを入れると、抽選で特別商品が当たるというものです。

こうすることで、ブランドページのフォロワーも増やすことができますし、複数のインフルエンサーを起用するキャンペーンの場合、各インフルエンサーに独自のコードを与えることでどのインフルエンサーからの流動が多かったか効果測定をすることもできます。

③【Facebook】Ladyironchef

ハンドルネームは”Lady”と付きますが、男性(本名:Brad Lau)のフードブロガー。

SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)を上手く使っており、「シンガポール・飲食」のワード検索をすると常にLadyironchefのブログが上位にヒットします。

彼のソーシャルメディアではFacebookのフォロワーが最も多いですが、Instagramも60万人近くいるため、「食」のPRをするにはお勧めなインフルエンサーです。

<事例>Ladyironchef×Equate Coffee

LadyironchefはFacebook上で写真や動画をそのまま投稿する場合もありますが、彼のブログも同時に利用した方が効果は倍増になります。

例えばこちらの投稿では、Facebook上でのいいね!数は369、コメント55、シェアが419となっていますが、ブログ記事自体のいいね!数は1,000以上、シェアは4,118と何倍も多くなっています。

このように複数のプラットフォームを組み合わせたPR方法もあるので、ご予算に合わせたプランで色々試してみてくださいね。

※数字はすべて2021年3月22日時点のもの

まとめ

国土も人口も大きくはないシンガポール。とは言え、そこに住む人々は多様であり、情報を得ている媒体や方法は多岐にわたります。

シンガポールに限らず、この国でマーケティング、PRをするにはこの方法が一番効果的!というものは存在せず、皆様のPRしたい商品がどのプラットフォームやインフルエンサーと相性がいいのか、それを見つけ出すのは簡単ではありません。

シンガポールでPRをお考えの際は是非お気軽にクリスクまでご相談ください!
一緒に一番効果の出る方法を考えていきましょう。

(執筆:Nurul Asyikin/編集:きたざわあいこ)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

クリスク・マレーシア ディレクター
クアラルンプール出身日本育ち。マレーシアの大学で観光学専攻後、マレーシア政府観光局→PR会社を経てクリスク・マレーシアに参画。訪日PR・観光・インフルエンサーマーケティング案件を中心に担当する傍ら、自身でも撮影コーディネーションの会社を経営している。趣味はアウトドア。

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