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地方と都市で大きく違う!インドネシア人の生活・考え方

総人口数世界第四位のインドネシアは、異なる習慣・宗教・言語を持つ1340の民族グループが構成されています。このように多様性に富むインドネシアですが、地方と都市で住んでいる人々はそれぞれのライフスタイルは大きく違います。

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インドネシアには1340の民族グループが暮らしています。

17,508の島々と1905万平方キロメートルの土地面積からなる群島であるインドネシア。そこには2億6,860万人(2020年6月30日現在)が住んでおり、世界で4番目に人口が多い国となっています。

そんなインドネシアには、異なる習慣・宗教・言語を持つ1340の民族グループがいるということがわかっています

(参考:2010年・インドネシア中央統計局のデータ)

引用元: Indonesia – Ethnic groups

このように多様性に富むインドネシアですが、中でもインドネシア人のライフスタイルは大きく2つのカテゴリーに分けられます。それは、地方と大都市に住む人々です。

それぞれのライフスタイルは大きく違うため、どのような違いがあるかを今回は紹介したいと思います。

都市・地方の割合

引用元: Indonesia Demographics 2020 (Population, Age, Sex, Trends)

上記のグラフを見ると、都市化により地方の人口は年々減少していることがわかります。

2019年には、都市に住む人々は総人口の55.8%(1億5,090万人)となり、地方の人口を上回っています。

インドネシアの都市化を引き起こす主な要因は、地方での雇用の欠如、低賃金、施設の利用不能などが挙げられます。

そんな都市化を減らすため、政府は地方のインフラ、環境衛生、教育の改善を目的としたプログラムである「Bedah Desa」を打ち出しました。このプログラムでは、恵まれない住民に基本的な食糧援助と健康サービスの提供、人材の質を向上させ地方の起業機会を増やすことが期待されています。

地方に住む人々の生活

インドネシアには、今日でも遠隔地のため非常にアクセスしにくい地域があります。これらのエリアでは、学校や病院などの公共施設へのアクセスも困難です。

ただ、現在はインターネットやスマートフォンを利用して、地方の人々もいろいろな情報を入手しやすくなりました。

2015年に開始された、通信情報省による情報通信技術エンパワーメントプログラムの影響もあり、今後は地方への技術普及が均等に分散されるようになる予定です。

インドネシアのスマホ所有データ(2017年のインドネシア通信情報省による調査)
引用元: 66,3% masyarakat Indonesia Memiliki Smartphone #8

インドネシアの地方に住む人々は、日常の活動、宗教、習慣など、生活の側面が類似しています。また、農民として働くこととは別に、漁師や牧場主になるなど、いくつかの副業をしている人もいます。

地方に住む人々の特徴

インドネシアの地方住民には以下のような特徴があります。

コミュニティ間の相互作用が非常に緊密で強い

お互いを知り、助け合うことが習慣となっている。

ただ、個人よりも集団が重視される傾向にあるため、プライバシー意識の低い人もまだ少なくない。また、地域に住む人々の行動を管理する慣習、規則、特別なルール、地域住民を繋ぐ強いアイデンティティがある場合もある。

カリサナ村での生活・相互協力の例

先祖からの伝統、信念、迷信を信じている

社会で普及しているシステムは、伝統的に親族関係に基づいて行われている。また、長老たちは村の生活において大きな役割を果たしており、長老たちが正式なリーダーと見なされるため、地方社会を変えることは難しいと言われている。

大都市に住む人々の生活

インドネシアには、ジャワ島のジャカルタ、スラバヤ、バンドン、ブカシ、スマトラ島のメダンの5つの主要都市があります。これらの5つの都市には、主要な政府、金融、事業所が含まれているため、大都市圏と呼ばれてます。

メダン市の雰囲気
引用元: Kota Medan – Wikipedia bahasa Indonesia 

都市部の住民は一般的に地方の住民よりも生活水準が高いが、適切な住宅、飲料水、公共交通サービスは依然として特定の地域に集中しています。

インドネシアの主要都市の民族構成は非常に多様であり、地方からの大量の移住の流れを反映しています。ジャカルタで生まれ育った人でもバタクやジャワ人であるなど、民族の出身に応じて自分自身を説明することがよくあります。

また親の出身地を話すこともよくあります。そして、民族ごとに言語も違うため、自宅で地元の言語を使うことも珍しくはありません。

これらの民族的つながりは、休暇中やラマダンの月に両親や祖父母のいる地元に帰ることによって強化されます。

大都市に住む人々の特徴

ジャカルタ市の住民
引用元: https://bit.ly/37Mz27N 

大まかに言えば、大都市に住む人々は自分の興味で忙しいため、社交する時間が少なく、都市コミュニティは、経済、政治、教育、そして時には社会的地位や役職に基づいて相互作用する傾向があるでしょう。他にも以下のような特徴があります。

合理的・物質的な考え方を持つ傾向が強い

宗教とその規則に対する考え方が緩く柔軟で、大都市でもイスラム教が大多数の宗教ですが、バーのようなアルコールを簡単に購入できる場所がある。(地方では見られない)

また、グローバル化の影響に対してもよりオープンな考えを持っている。

職業や立場で関わる人が変わる

都市に住む人々の相互作用は、共通の利益に基づいています。また、厳密に職業が分類されるため、会社員は同僚または同等の雇用状態の人と交流します。

これは、さまざまな職業や立場の人とより簡単に交流できる地方とは大きく異なります。

時間に追われている

インドネシアの都市部は車社会で、渋滞も一般的なことなので、時間は都市に住む人々にとって重要です。渋滞を避けるために1〜2時間早く出発する人々も見られます。

まとめ

インドネシア人の地方と都市部のライフスタイルを想像できたでしょうか。

インドネシア人の私にとって、地方と都市の人々の間には大きな違いはありますが、宗教を大事にすること、そして民族的起源に誇りを持っているという共通点があると考えています。

宗教的なお祝いや伝統的な祝賀会は今日も続いており、大都市の人々の間でも大切にされている慣習です。

次回はインドネシア人と関わるときの注意点などをお伝えしたいと思います!

(執筆:Tania Paramita/編集:きたざわあいこ)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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