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ベトナムのマーケティングで押さえたい国民性・タブー・KOL起用のポイントは?[海外マーケティング基礎編]

ベトナムでのwebマーケティングで成果を上げるために知っておきたい、ベトナム人の国民性やタブーとは?インフルエンサー・KOLを起用するにも、ビジネスの進め方は国によって異なります。海外マーケ基礎編では、マーケティングに必要な各国の特徴をお伝えします。

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ひと言で海外マーケティングと言っても、国によって文化や生活習慣、価値観はさまざまで、どういったアプローチが受け入れられやすいかも国によって異なります。
各国のインフルエンサー(KOL)などをビジネスパートナーとして起用する際にも、どうコミュニケーションをとればスムーズに行くか、あるいはどんな点に注意すべきか、国によってそれぞれポイントがあるということを理解しておくことが大切です。

それを踏まえて、[海外マーケ基礎編]では、東南アジアをビジネスのターゲットにする場合に理解しておきたい国ごとの特徴を、クリスクの各国スタッフからお伝えします。特に、東南アジアのwebマーケティングにおいてはインフルエンサー(KOL)とのコミュニケーションはマストになってきているため、具体的に聞いていきます。

今回お届けするベトナムは、国民の平均年齢が30代前半と若く、デジタル世代の消費者が多い国。
経済成長も好調で世界から注目されるベトナム市場において、カギを握るのはやはりデジタルマーケティングと言えそうですが、どんな特徴を押さえておくとよいのでしょうか。

クリスク・ベトナムのズンとリエンに詳しく聞いていきましょう。

マイペースだけどせっかち、無駄なミーティングはNG!

クリスク
クリスク

まずはベトナム人の国民性について聞いていきたいと思います。

ビジネスで関わる場合、どんな点を知っておくとよいでしょうか。

ズン
ズン

ベトナム人は家族を大切にします。
家族が病気になったり、身内の結婚式があったりすれば仕事は休むのが一般的です。

クリスク
クリスク

日本だと冠婚葬祭はともかく、家族の病気では休みにくいという人が多いので、そこは違う点ですね。

仕事の進め方はどうですか?

リエン
リエン

自分のペースを大切にしていて、勤務時間外には仕事はしない人がほとんどなので、日本人からしたらのんびりペースに見えると思います。
何が何でも期日を守るという感覚はあまりないかもしれません。
メールの返信も遅い人が多いですね。

クリスク
クリスク

プライベートの時間を大切にするんですね。

ズン
ズン

ただ、仕事に役立つ知識を積極的に学ぶ人は多く、カフェでそういう勉強をしている人はよく見かけます。

仕事は、手をつけたら早く終わらせたいという人が多いので、個々の細かいステップを飛ばしてしまうこともあります。
細部まできっちりお願いしたい場合は、個々のステップの必要性を詳しく説明しておくとよいかなと思います。

クリスク
クリスク

せっかちな人が多いということですか?

リエン
リエン

そうなんです。
道路でも、赤信号でも止まらない人が多いくらいせっかちなのがベトナム人です。

モタモタしていると後ろからクラクションを鳴らされますよ(笑)。

クリスク
クリスク

それはちょっと恐いですが、ビジネスの現場ではみんながピリピリしているわけではないですよね?

ズン
ズン

ビジネス上のコミュニケーションでは、フレンドリーな人が多いですよ。
他の人の仕事を積極的に手伝ったりもします。

クリスク
クリスク

ビジネス上の連絡には、どんなツールをメインで使っているのでしょうか。

ズン
ズン

まずはメールです。
その後、必要に応じて電話や、メッセージアプリのZalo、Facebook messengerなども使います。

Zaloはベトナムの企業が開発したモバイル用アプリですが、ベトナムで仕事をするならアカウントをとっておいたほうがよいと思います。

クリスク
クリスク

Zaloは日本のLINEのようなアプリで、すぐに連絡がとりたいときには便利そうですね。

仕事をお願いする際には、どういう点に気をつけるとよいでしょうか。

リエン
リエン

個々のタスクよりも、まずは全体像を知りたい人が多いです。

ミーティングでも、日本人はレジュメを用意して、それをイチから丁寧に説明していくやり方が多いですが、ベトナム人はまず「このために、これをやってほしい」と、自分たちの仕事が全体の中でどんな役割を担うのかを知りたいんです。
資料は後から送ってもらう形でも大丈夫です。

クリスク
クリスク

資料の読み合わせだけに長時間を使いたくないわけですね。

リエン
リエン

先ほども話したように、せっかちな人が多いので、文面を読めばわかるような細かい部分はミーティングでは不要です。
文面でのやりとりで事足りる内容であれば、いちいちミーティングを開催する必要もありません。

日本企業との仕事では、ベトナムと比べてミーティングの回数が多く、時間も長いなと感じることが多いですね……。

クリスク
クリスク

日本でも最近は「無駄な会議をやめよう!」という流れがきてはいますが、やはり海外からしたら気になる点ですよね……。

 

KOLには初回から仕事内容や金額をきっちり伝えよう

クリスク
クリスク

ベトナムのインフルエンサー(KOL)に仕事を依頼する場合、どんな点に留意すればいいでしょうか。

リエン
リエン

日本語ができるKOLはあまりいないのと、連絡先を公開していないKOLが多いのが注意点です。
SNSのプロフィールに書かれている連絡先にメールをしても、古いアドレスをそのまま掲載しているケースもあり、返事が来ないことも多いです。

有名なKOLであれば、どこかのエージェントに所属しているケースがほとんどで、エージェント経由で連絡をとることになります。

クリスク
クリスク

なるほど、それだと直接連絡をとるよりも、どこか業者にお願いしたほうがよさそうですね。

仕事の進め方についてはどうですか?

リエン
リエン

日本人は最初に金額の話をしないことが多いのですが、料金面の話は先にすべきですね。

また、仕事を進める中で、最初に決めてあったことが変更されたり追加されたりすることがあれば、追加費用が発生するのは当たり前と思ってほしいです。

クリスク
クリスク

お金の話はきちんとしておくことと、初回できっちり仕事全体の説明をしておくことが大切ということですね。

ズン
ズン

進めていく中でトラブルにならないように、契約書を交わしておくことも必要です。

仕事に関しては契約書と見積書、請求書はマストです。そして、仕事内容や価格、支払い方法などは契約書に記載してあるのが通常です。
それがないと信頼できません。

リエン
リエン

マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーなど、どんな相手でも、ビジネスであれば契約書は必要ですね。

もしトラブルが起こっても、契約書があればそれに基づいて解決することができますし。

クリスク
クリスク

口約束で進めないよう、しっかり書面を交わすことが大切なんですね。

ズン
ズン

それから、KOLに動画などを配信してもらう場合には、その内容も事前に確認をしたほうが無難です。
以前、TikTokで有名なインフルエンサーが、商品のキャンペーン価格を実際よりも安く伝えてしまって、問題になったことがありました。

また、「日本でめっちゃ売れてる!」と宣伝したものが、実際はそこまで人気ではなく、誇大広告ということで最終的にKOLが謝罪に追い込まれた事例もあります。

リエン
リエン

KOLに任せればクリエイティブで面白い投稿を考えてくれますが、細かい表現まではあまり気が回らないところもあるので、確認は必要ですね。
ライブストリーミングでも、事前に細かい部分までしっかり打ち合わせをしたほうがいいと思います。

クリスク
クリスク

事実と異なる内容になっていないか、特に数字の部分などは要チェックということですね。

 

ベトナムでは領有権問題がタブー

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クリスク
クリスク

では、ベトナムでマーケティングをする際にタブーとなることはありますか?

リエン
リエン

ベトナムでセンシティブな話題は、領有権の問題や、宗教や人種に関わる内容ですね。

ズン
ズン

企業がそのタブーに触れてしまって失敗した例もあります。

たとえば、ベトナムでは日本と同じように領土問題を抱えていて、南シナ海の領有権を中国と争っています。
自社サイトに掲載した世界地図が中国の主張に基づいたものになっていた結果、反感を買ってしまった企業の例もありました。

リエン
リエン

ヘイトを買ったときだけでなく、ミスがあったらすぐ謝罪することが大事です。
謝らずにいると、すぐに大きな問題になり、メディアでも大きく取り上げられてしまうので。

ズン
ズン

政治問題・宗教問題・人種にかかわる問題が企業に与えるダメージも深刻な一方、「商品に虫が入っている」のような品質問題もベトナムでは厭われます。この辺りの順位付けは、正直明言しにくいですね……。

あとは、広告が派手でも質が伴っていなかったり、支払い方法が限定的だったりすれば、当然成功するのは難しいです。

クリスク
クリスク

現地のニーズを把握しておくことは大切ですね。
クリスクでは、各国スタッフのサポートのもと、しっかり情報をお届けしていければと思います!

ありがとうございました。

東南アジアのマーケティングを支援しているクリスクでは、各国の現地スタッフと緊密に連携し、ターゲット国にササるプロモーションをご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください!
(編集協力:大西 桃子)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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