
こんにちは。クリスクアジア編集部です。
いまベトナムの若者たちのあいだでは、これまで主流であった映える旅や大人数での賑やかな旅行とは少し異なる、新しいスタイルの旅が静かに広がっています。今回お話を聞いたのは、ベトナム在住の大学2年生、スアンニさんです。
彼女が旅先を選ぶ決め手は、多数の人気インフルエンサーやSNSの話題性でもありません。信頼しているたった一人の動画クリエイターによる発信、そして自分の目で見て感じることを何よりも大切にしているのです。この記事では、スアンニさんの声をもとに、次のような視点からその背景を深掘りしていきます。
実際にベトナムのZ世代が、旅行前や旅行中にどんな情報を重視し、何を基準に意思決定しているのかを正確に把握することは、旅行プロモーションする側にとって、より響くメッセージ設計や効果的なプラットフォームの選定につなげられます。
旅行先の選定のためのKOL(インフルエンサー)は一人いれば十分
スアンニさんが旅行先を選ぶ際に、もっとも影響を受けているのは、TikTokで活動する動画クリエイターのコアイ・ラン・タン(Khoai Lang Thang)です。彼女が重視しているのは、登録者数や話題になった投稿の数ではなく、その人の発信が信頼できるかどうかという点です。
スアンニさんにとって、コアイさんの動画にはその人自身の人柄や旅の楽しみ方が自然ににじみ出ているそうです。それに共感できるからこそ、コアイさんが訪れた場所には自分も行ってみたいと思えるためです。
動画の内容は、派手な編集や広告的な演出が控えめで、現地の自然な景色や日常の空気感がありのままに伝わってくるスタイルです。視聴者として安心感を得られるだけでなく、実際に自分もその場所に足を運んでみたくなるなど、そんな気持ちになるそうです。
最近、SNSでは様々なインフルエンサーやレビュー投稿があふれていますが、スアンニさんのようなZ世代の一部は、多くの意見よりも一人の信頼に価値を見出しています。自分の目線と近く、価値観を共有できる発信者だからこそ、その言葉が行動のきっかけになるのです。

SNS映えよりも自分の目で楽しむ旅が支持される理由
スアンニさんは、TikTokやInstagaramで旅先の情報を収集してはいる一方、自分で投稿することにはあまり関心がないそうです。旅行中に写真を撮ってSNSにアップすることよりも、その場で見た風景や感じた空気を、自分の目で見て心で味わうことを最も大切にしています。
実際、美しい景色に出会ってもスマートフォンを取り出すことはほとんどなく、その瞬間を静かに楽しむのが彼女のスタイルです。友人たちと一緒に旅行する際も、同じように写真を撮るより体験そのものを大切にしている人が多いと話します。
旅の目的の一つとして、写真を撮ってSNSに投稿することが重視されていました。しかし、現在のZ世代の一部では、それよりも旅の中で何を感じたか、誰とどんな時間を過ごしたかにこそ価値があるという考え方が広がりつつあります。
SNSに投稿するためにカメラを構えるだけでなく、自分の感覚に従って旅そのものを楽しむそうです。

旅行時にお金をかけたいことについて
スアンニさんにとって、旅の中で最もお金をかけてもよいと感じているのは、移動の快適さでした。バスや電車といった公共交通機関の利便性だけでなく、目的地までのアクセスのしやすさや、現地に着いてからの移動手段の自由度も重視しています。
たとえば、自分のペースで自由に動けるようにしたいと考えている彼女は、レンタルバイクや配車アプリの利用も前向きに検討しているそうです。一方で宿泊については、価格と雰囲気のバランスを見て選ぶ傾向があり、過度な高級感にはこだわらない姿勢がうかがえました。
このような選び方からは、Z世代が旅において体験そのものに価値を置いていることがよく分かります。移動がスムーズであることが、そのまま旅の自由度や満足度に直結しているのです。
この傾向を踏まえると、交通事業者や地域の観光業者にとっては、目的地までのアクセス方法を分かりやすく伝えることが重要です。また、配車アプリとの連携や、若年層に適した周遊型の交通パスを用意することで、旅のハードルを下げると同時に、ニーズを的確に捉えることにもつながるでしょう。

情報収集と行動のスピード感
スアンニさんは、TikTokやSNSで旅先の動画を見かけると、その場でメモを取り、気になった場所についてすぐにホテルや交通手段を調べ始めると話します。気になったら保存するのではなく検索へ、そしてそのまま行動に移す。このようなスピード感こそ、いまのZ世代に見られる特徴の一つです。
特に彼女に強い影響を与えているのが、ベトナムで人気のTikTokerであるコアイさんの投稿です。動画で紹介された場所の雰囲気や楽しみ方を見て、行ってみたいと感じた瞬間に、旅の計画がスタートします。
彼女が具体的に調べるのは、ホテル、移動手段、そしてローカルグルメなどです。行き先が決まれば、それを起点に効率的な情報探索が始まります。
興味深いのは、動画を見るけれど保存はしないという彼女の姿勢です。行く可能性があればすぐ調べる、そうでなければそのまま流すという明確な判断基準を持っています。SNSはあくまで旅のきっかけに過ぎず、実際に行動するかどうかは自分のモチベーション次第だと考えています。
無数のコンテンツをただ消費するのではなく、自分の目的に合った情報だけを選び取る。そんな実用的かつ選択的な情報収集スタイルが、いまの若者には根づきつつあります。
こうした傾向に対応するには、SNSでの発信内容は、保存されることを目指すよりも、その場で行動に移したくなるような内容にすることが重要です。特にZ世代にとっては、行きたいと感じた瞬間にスムーズに情報へたどり着ける仕組みが、行動につながる大きな要素となります。

まとめ:旅行先を選ぶのに重要な共感と自分の体験
スアンニさんの声を通して見えてきたのは、Z世代が旅に求めるものが、これまでとは大きく変わってきているということでした。膨大な情報よりも、信頼できる一人の発信。派手な演出よりも、自分の目で見て感じる体験。SNS映えや話題性ではなく、自分の価値観に合った旅のあり方を大切にしているのです。
さらに、情報収集から行動までのスピード感や、予算配分における優先順位にも独自の傾向が見られました。どこに泊まるかよりも、どこへ行けるかや移動の自由度こそが、旅の質や満足度を左右するという視点は、観光業にとっても見逃せない示唆となるでしょう。
このようなZ世代の事例を参考にすることで、現地のプロモーション設計や商品開発のヒントにつなげられます。
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