マレーシアのTikTok 広告事例！人気のクリエイター紹介も
- 東南アジア
- マレーシア
- TikTok
- SNS・動画プロモーション
ベトナムではTikTokがマーケッターから注目を集めています。ユーザー数が全世界で6位に上るベトナムでのTikTokの現況と、ベトナムの企業や政府機関によるTikTokマーケティング事例をご紹介します！
SNSでシェア/あとで読む
こんにちは！クリスク・ベトナムのリエンです。
現在ベトナムでは、ショート動画の作成・共有サービスを提供しているTikTokがマーケッターから注目を集めています。
今回は、ベトナムでのTikTok状況と、TikTokマーケティングがどのように行われているかをご紹介します！
動画マーケティングに有利！？ TikTokの特徴
まずはTikTokの仕組みや特徴についておさらいしていきましょう（知っているよ！という方は飛ばしてくださいね）
特徴① 3分限定
TikTokへ投稿できる動画は最長3分です。
なお、動画配信ツールを提供しているWistia（イギリス）による調査では、動画が2分を超えるとエンゲージメントが低下し、動画の長さが5分を超えると50%以上の視聴者が見るのを止めてしまうというデータが出ています。
特徴② 縦動画
TikTokのインターフェースは縦型です。
動画のマーケティングツールを提供しているBufferと、動画作成ツールのAnimatoとの共同調査では、縦型動画の方が広告のコストが安く、また再生回数が長くなることが示されています。
特徴③ ハッシュタグ
TikTokによる「レコメンド」「トレンド」とは別に、ユーザーは興味のあるトピックをハッシュタグで簡単に探せます。プロモーションを行う時やトレンドを作る時に、ハッシュタグは不可欠です。
ベトナムにおけるTikTokの概況
TikTokが2018年にベトナムに参入してからわずか4年で、ユーザー数（18歳以上）は3,965万人に達しました。2021年時点でのユーザー数（18歳以上）は、全世界で6位にランクインしています。
対人口比でも、ベトナムは日本より圧倒的にTikTokが普及していることがわかります。
| ベトナム | 日本 | |
| ユーザー数 （18歳以上） | 3,965万 | 1,564万 |
| シェア（人口比） | 55％ | 14％ |
| 男女比率 | 女性48％、 男性50％ | 女性55.2％、 男性44.8％ |
また、ベトナムの調査会社Decision Labによると、TikTokは特にGen Z（Generation Z;1995年～生まれ）の世代でよく使われているそう。
引用元：Statista
しかし、Gen Zより上の世代の有名人も、TikTokの人気上昇を受けてアカウントを開設したり、人気のチャレンジ企画に参加したりしているのを筆者はよく目にします。
また、TikTokにはエンタメ以外にも幅広いコンテンツが投稿されており、TikTokベトナムの事務局長 Nicholas Phamによると、2020年1月から2021年1月の期間で、エンタメ以外の各カテゴリも、教育（約34倍）、娯楽（約26倍）、美容（約5倍）、eコマース（約5倍）と、大きく成長したそうです。
ベトナム国内のTikTokマーケティング事例
ここからは、実際に行われたベトナムでのTikTokマーケティング事例を紹介します。
ベトナム保健省の事例
・開始日：2020/3/12
・ハッシュタグ付き動画の視聴回数：2億1770万回
・ハッシュタグ：＃VuDieuRuaTay（手洗いダンス）
ベトナム人ダンサーのQuang Dang（クアン・ダン）が、新型コロナウイルス予防のため、歌と踊りで手洗いを推奨した動画をTiktokに投稿して話題になりました。
その結果、各SNSで200万回視聴されたこの動画をきっかけに、TikTokでは「＃VuDieuRuaTay」のハッシュタグ付き動画が2億回以上再生され、20万人を超えるユーザーが手洗いチャレンジに参加しています。
ハッシュタグチャレンジを通じて、ユーザーに対してコロナウイルス予防対策を自然に促すことができ、特にベトナムの若年層に向けて訴求することに成功しました。
UNICEFの事例
・実施時間：2020/3/30〜2021/9/11
・ハッシュタグ付き動画の視聴回数：544億回
・ハッシュタグ：#ONhaVanVui（家にいても楽しい）
2020年3月30日、TikTokはベトナム保健省、国連児童基金（UNICEF）、ベトナム祖国戦線中央委員会と共に「#ONhaVanVui」キャンペーンを実施しました。
これは、コロナウイルス感染を収束させるため、ステイホームに協力してもらうことを目的としたキャンペーンです。 Tiktokユーザーがステイホームの退屈さを解消し、前向きなエネルギーを生み出せるように、料理（#onhanoitro）、運動（#onhakhoemanh）、勉強（#onhahocbai）服やメイク（#onhalamdep）、ダンス（#onhagiaitri）などの家でできる活動を投稿してもらいました。
このハッシュタグキャンペーンは、多くの有名な歌手とTikTokerによって拡散され、544億回以上も再生されました。
VIETTELの事例
・実施時間：2019/6/18
・ハッシュタグ付き動画の視聴回数：7210万回（TikTok）
・ハッシュタグ：#ViettelCongCong（家にいても楽しい）
ベトナム移動体通信事業者のViettelは、新しい4Gサービス使用を呼びかけるため、歌手のBích Phương（ビック・フオン）とサッカー選手Quang Hải（クアン・ハイ）が出演する広告動画を公開しました。
この広告動画の公開時期と合わせ、フォロワーが多いTikTokerとマイクロインフルエンサーを合計100人動員して、CMで使われる曲の「踊ってみた」投稿キャンペーンを展開しました。CMと同じ振り付けですが、エフェクト、音源、編集などでユーザーは個性を出すことが可能です。
さらに、Viettelは視聴回数で異なる報酬を設定し、インフルエンサー間の競争を煽りました。 その結果、6日間で3800万回の再生数と、500万回のアクションを記録しました。
旅行・観光系のマーケティングとの相乗効果は？
2019年、TikTokが100の国と地域で#TikTokTravelキャンペーンを開始しました。ベトナムではベトナム政府観光局（VNAT）の協力の元、#HelloVietnamというベトナム旅行のプロモーションキャンペーンを実施しています。
#HelloDanang（ダナン）や#HelloNinhBinh（ニンビン）などのタグも登場し、ベトナム国内の観光地を盛り上げています。
この結果、TikTok上で最も#travelで再生された国の6位にベトナムが、最も再生された地域の5位にホーチミン市がランクインしました（イギリスのファッションブランドSuperdryの2021年9月発表調査結果より）。
（※日本からはアクセス出来ません。内容についてはお問い合わせください）
旅行先としてTikTok上で大きな注目を集めていることから、インバウンドの集客においてもTikTokが選択肢の1つとなるでしょう。
まとめ
TikTokをマーケティングにどう活用するかイメージできましたか？
ベトナムにおける新興SNSそして動画プラットフォームとして急成長を続けるTikTokは、ブランドや企業だけではなく、政府機関やNGOでも効果的な広告ツールとして使われています。
東南アジアでのTikTokを始めとするインフルエンサーマーケティングをしたいなら、ぜひクリスクにご相談ください！
参考）
How Long Should Your Next Video Be? – Wistia Blog
Understanding Audience Retention – Wistia Blog
1分以上の長尺動画の提供開始 | TikTok ニュースルーム
Does Vertical Video Make a Difference? We Spent $6,000 on Tests to Find Out
DIGITAL 2021 OCTOBER GLOBAL STATSHOT REPORT
Vietnam social media popularity & characteristics
TikTok、日米での利用の違いをアプリデータから読み解く – アプリ分析メディア・App Ape Lab
Share of TikTok users among Generation Z in Vietnam from 1st quarter 2020 to 3rd quarter 2021
TikTok – ‘quá nhanh quá nguy hiểm’ – Kỳ 1: Những nỗi lo mang tên TikTok
TikTok and UNICEF Launch the #ONhaVanVui Campaign to Encourage Users to stay happy at home infight against COVID-19
Nhìn về chiến dịch Viettel Cộng Cộng: Bùng nổ lượt view nhờ nền tảng Tik Tok
TikTok celebrates a new journey with #TikTokTravel | TikTok Newsroom
Ninh Binh promotes tourism on TikTok platform – Vietnam National Administration of Tourism
▼ベトナムでのSNSマーケティング事例はこちらから
ベトナム 最新SNS・デジタル活用キャンペーン事例5選
【2021年】ベトナムで影響力のあるYouTubeチャンネル3選
【注目事例を紹介】2021年のベトナム旧正月（テト）商戦で人気の動画広告3選はこれ！
ベトナムではTwitterの人気がない？ベトナムならではの事情とは
【事例紹介】2019年にベトナムで人気爆発したSNS活用キャンペーンを分析！
（執筆：Vu Thi Phuong Lien 編集：クリスク海外事業部）
※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。
