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10万人規模のスタジアムが満員!盛り上がる東南アジアサッカーとその未来

サッカーというとヨーロッパや南米などで人気が高いスポーツだと思われるでしょうが、実は東南アジアでも10万人規模のスタジアムが満員になるほど人気が高いのです。そんなタイ・ベトナム・マレーシア・インドネシア各国のサッカー事情やプロモーション事例を紹介します!

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こんにちは!
クリスク・ジャパンの白似田(しらにた)です。

突然ですが、みなさんはサッカーは好きですか?
サッカーというとヨーロッパや南米などで人気が高いスポーツだと思われるでしょうが、実は東南アジアでも非常に人気が高いのです。

そのため、サッカー選手やサッカーイベントを活用したプロモーションも盛んに行われています。

※この記事中では、タイ・ベトナム・インドネシア・マレーシアについて言及しております。

東南アジアでのサッカー人気は?

サッカーや東南アジアに詳しくない方は、「東南アジアでサッカーってそんなに人気なの?」と、なかなかイメージできないかもしれません。

一言で言いましょう。
「めちゃくちゃ人気があります!」

百聞は一見にしかずということで、こちらの映像を見てください。

こちらは、マレーシアで開催された東南アジアで最大規模の国別対抗戦「AFF Suzuki Cup 2018決勝第1戦 マレーシア対ベトナム」の映像です。約10万人を収容できるマレーシアのブキジャリル国立競技場が満員になっています。

東南アジア各国のサッカー事情は?

各国のサッカー事情について、もう少し詳しく紹介していきたいと思います。

pasted image 0タイ

リーグ名:タイ・リーグ1(タイ語: ไทยลีก1, 英語: Thai League 1)
2019年リードスポンサー:トヨタ
FIFA代表ランキング:116位(日本は28位)
IFFHS AWARDS 2018(各国リーグランキング):60位(日本は46位)

2007年にタイのそれまでのプロサッカーリーグが「タイ・プレミアリーグ」として、スタート。サッカースタジアムやリーグ運営の整備などが行われ、国内サッカーリーグ人気が一層高まりました。

さらには、2010年のタイ人実業家・ヴィチャイ・スヴァッダナプラバ氏のイングランド・プレミアリーグ「レスター・シティFC」オーナー就任や、タイ人サッカー選手の海外での活躍などによって、サッカー人気は不動のものとなっています。

https://www.instagram.com/p/By7LfHiHTTJ/

Jリーグ・札幌コンサドーレには、タイ人のチャナティップ・ソングラシン選手が所属しています。Instgramのフォロワー数は約200万人。チャナティップ選手などタイ人サッカー選手を見るための日本への観戦旅行ツアーなどもあります。

ベトナム

リーグ名:Vリーグ1(ベトナム語: Giải Bóng đá Vô địch Quốc gia Việt Nam、英: V.League 1)
2019年主要スポンサー:コカ・コーラ、ソニーほか
FIFA代表ランキング:96位(日本は28位)

社会主義国であるベトナムですが、プロサッカーリーグがあり選手の実力や人気も近年は非常に高まっています。2013年には、当時のベトナム代表であるレ・コン・ビン選手がJリーグ・札幌コンサドーレでプレーし、4得点を記録しました。

2018年に行われた「AFC U-23選手権2018」において、ベトナムU−23代表は準優勝、フル代表も「AFF Suzuki Cup 2018」で優勝を果たしています。

道路を埋め尽くす赤い人、人、人!

これはサッカー・ベトナム代表戦のパブリックビューイングを応援するために集まった人たちです。
ベトナムでは、サッカー代表チームが主要大会で準決勝や決勝に進出すると会社を休みにしたり、社内で試合を観戦をしたりと、サッカー人気が凄まじいです。

ベトナムのサッカー人気の凄さは、ベトナムスタッフ・リエンの記事でも紹介しています。

インドネシア

リーグ名:リーガ1インドネシア(インドネシア語: Liga 1, 英語: League One)
2019年リードスポンサー:Shopee
FIFA代表ランキング:160位(日本は28位)

2017年、インドネシアではユニコーンIT系企業「GO-JEK」と旅行会社「traveloka」が「GO-JEK・traveloka・Liga 1」としてプロサッカーリーグをスポンサード。2018年は、東南アジア最大級のECサイト・Shopeeがプロサッカーリーグをスポンサードしています。

スポンサー企業の豊富な資金力などを背景にさまざまプロモーション施策が展開され、それにともないリーグの注目度も非常に高まっています。

マレーシア

リーグ名:マレーシア・スーパーリーグ (マレー語: Liga Super Malaysia)、英: Malaysian Super League)
2019年主要スポンサー:Telekom Malaysia、Yakult (Malaysia) Sdn. Bhd.、ナイキ
FIFA代表ランキング:159位(日本は28位)

マレーシア・スーパーリーグは、2004年に創設されタイ・プレミアリーグと並んで東南アジアでトップクラスの地位と歴史を誇っています。

約10万人を収容できるマレーシアのブキジャリル国立競技場などインフラ面でも非常に充実しており、世界最高峰のスペインサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」とのパートナーシップも行っています。

なぜ、東南アジアでサッカーがそんな人気なの?

筆者が東南アジアでサッカー人気がこれほどに高まっているのは、下記3つの要因だと考えています。

1、サッカーというスポーツそのものの魅力

2、国内サッカー文化の成熟
国内リーグ体制の整備、スター選手の誕生など

3、スポンサー企業などによる資金投入
マーケティング的な観点で言えば、

  • プロダクト(商品=サッカー)
  • プライス(価格=サッカーをするための道具代、試合観戦費用など
  • プロモーション(販売促進=サッカーの魅力、存在を知らせる手段)
  • プレイス(流通=ユーザーがサッカーを楽しめる環境)

この4つが他のスポーツやエンターテイメントコンテンツに比べて、東南アジアにおいて、非常に優れていることがサッカー人気を成立させていると分析しています。

どのようなプロモーションが行われているの?

サッカー人気と付随して、プロモーション活動も盛んですが、いったいどのようなものが行われているのでしょうか。

インドネシア

インドネシアでリーグをスポンサードしているECサイト「Shopee」のプロモーションでは、インドネシアで最も人気なコンテンツであるサッカーを活用して、若い男性へのアプローチを行っています。

「Shopee」は「Tokopedeia」「Bukalapak」に次ぐインドネシアのECサイト3番手であり、ユーザーもファッション(海外・ローカル)、スキンケア、メイクアップなどの購入を目的とする女性ユーザーが多い傾向があります。

そのため、インドネシア国内での認知度向上、男性ユーザーの取り込みのためにプロサッカーリーグのスポンサードをしています。

2019年9月9日、東南アジア全域で行われる「ShoppingDay」のキャンペーンに、世界的サッカー選手・クリスティアーノ・ロナウドを起用し、さらなる認知度の向上とユーザー獲得を目指しています。

ベトナム

韓国の携帯メーカー・Samsungは「AFF Suzuki Cup 2018」優勝 を成し遂げたベトナム代表の韓国人監督パク・ハン・セオ(Park Hang-seo)モデルのGalayを発売。その人気・知名度をベトナムでのプロモーションに活用しています。

また、ベトナム最大手のコングロマリットであるビングループもベトナムのサッカー人気と成長性に注目し、スポーツファンドの設立やユース育成施設の建設などさまざまな投資を実施しています。

東南アジアのサッカーのこれからは?

これからの東南アジアサッカーの発展・変化はどうなっていくのでしょう。筆者は、日本がJリーグ創設から辿った歴史が参考になると考えています。

<始動期>
1993年/日本サッカーのプロ化(Jリーグ誕生)

<発展期>
1998年/フランスワールドカップに日本代表初出場
2002年/日韓ワールドカップにて、日本代表が初勝利
2000年代/日本人選手のヨーロッパクラブへの移籍が本格化

<成熟期>
2010年/2010年南アフリカワールドカップでベスト16進出
2010年代/日本人選手が所属するチームが各国リーグで優勝

この歴史から見ると、今の東南アジアサッカーはまさに発展期であると言えます。

サッカーをプレーすることや観戦して楽しむこと、広告媒体やエンターテイメントコンテンツとしてのサッカービジネスが成立し、文化として根づいていく過程だと言えるでしょう。

現在は、多くの日本人サッカー選手が東南アジアの各国リーグで活躍していますし、2019年7月には元日本代表監督・西野朗氏がタイ代表監督に就任しました。
日本と東南アジア各国のサッカーでのつながりは、今後も深まっていくと感じています。

クリスクとしても筆者個人としても、日本と東南アジア各国のサッカーに関わっていくのが今後の野望ですね。

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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タイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア…etc.東南アジアを中心とした地域でのプロモーションを実施しています。

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この記事を書いたのは

クリスク・タイ スタッフ
子供の頃から日本文化に触れて育ち、中学生で日本語学校に通い始めた生粋の日本マニア。北海道大学・イギリスの大学院への留学を経てクリスク・タイへ入社。公私にわたってデジタルマーケティングに携わる。趣味は読書、コンサート鑑賞、ゲーム。最近はゲーム実況を見ることにもハマっている。

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