
こんにちは、クリスクアジア編集部です。
タイ・バンコクへの出張で、意外に判断が難しいのが市内の移動です。
バンコクにはBTSやMRT、Grab、Bolt、タクシー、バイクタクシー、トゥクトゥク、船など、さまざまな交通手段があります。しかし、目的地までの距離だけを見て移動方法を決めると、渋滞に巻き込まれて商談や会食の時間に遅れたり、想定以上の料金を請求されたりすることがあります。
また、「バンコク」と一言でいっても、市内は広大です。日系企業や商業施設が集まるスクンビット、オフィス街のシーロム、展示会場のあるバンナー方面、官公庁や企業が集まるラチャダーなど、訪問先によって適した交通手段は異なります。商談後に市場やナイトマーケットへ立ち寄りたい場合も、位置関係を考えずに予定を組むと、移動だけで多くの時間を使ってしまいます。
クリスクタイでの調査でも75%が、日本滞在中の不満として「電車の乗り換えが複雑で迷う」と回答していました。タイの交通機関では路線図を読めるだけでなく、「どこで乗り換えるのか」「どの出口から出るのか」「目的地まで最後の区間をどう移動するのか」といった情報が重要であることが分かります。
これは、日本人がタイへ出張する場合も同じです。路線図を確認するだけでなく、「渋滞する時間帯はいつか」「駅から訪問先まで何で移動するか」「帰りの交通手段を確保できるか」まで考えておく必要があります。
そこで今回は、タイ出張で知っておきたいバンコクの交通手段と、それぞれの使い分けを解説します。商談や視察を効率よく回るための移動方法に加え、空き時間や休日に市場、寺院、ナイトマーケットを巡る際のモデルルートも紹介します。
バンコクは一つの街ではない
「今日はバンコクを観光しよう」と考えても、王宮や寺院が集まる旧市街、ショッピングモールが並ぶサイアム周辺、オフィスと飲食店が集まるアソーク、巨大市場があるチャトゥチャック、川沿いの施設が多いチャオプラヤ川周辺では、適した移動手段が異なります。
東京で例えるなら、浅草、新宿、お台場、吉祥寺を一日でまとめて回ろうとするようなものです。距離だけでなく、混雑や乗り換え、駅から目的地までの移動時間も考えなければなりません。
バンコクは、目的地をすべて地図上に並べるのではなく、次のようにエリアで分けることが大切です。
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エリア
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主な見どころ
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移動の軸
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旧市街
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王宮、ワット・ポー、ワット・アルン
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MRT・船・徒歩
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川沿い
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アイコンサイアム、アジアティーク
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BTS・船
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サイアム周辺
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商業施設、飲食店、買い物
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BTS・徒歩
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スクンビット
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アソーク、プロンポン、トンロー
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BTS・MRT
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ヤワラート
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中華街、寺院、屋台
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MRT・徒歩
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チャトゥチャック
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市場、公園、オートーコー市場
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BTS・MRT
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ラチャダー
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ナイトマーケット、ローカルグルメ
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MRT
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シーナカリン
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大型ナイトマーケット
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イエローライン・配車
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観光地をエリアごとにまとめるだけで、移動に費やす時間を減らし、食事や買い物を楽しむ余裕が生まれます。
鉄道を移動の骨格にする
バンコク市内の移動では、まずBTSやMRTで目的地の近くまで進み、駅から先の短い区間だけ別の交通手段を使うのが基本です。
BTSはサイアム、スクンビット、シーロムなど、商業エリアを巡る際に便利です。一方、MRTブルーラインはアソーク周辺だけでなく、チャトゥチャック、ヤワラート、旧市街方面にもつながっています。MRTブルーラインは38駅、総延長48キロメートルに及び、ワット・マンコン駅やサナームチャイ駅の開業によって、以前よりも旧市街へ移動しやすくなりました。
ただし、BTSとMRTは別の交通システムです。乗り換えられる駅でも名称が異なる場合があり、改札を出て歩くこともあります。例えば、BTSアソーク駅とMRTスクンビット駅は接続していますが、同じ駅名ではありません。
さらに、目的地に近い駅で降りても、出口を間違えると大通りを横断できず、大きく迂回することがあります。駅名だけでなく、出口番号まで確認しておくことが重要です。
乗換検索はどう調べる?
日本では路線図アプリを使えば、出発駅と到着駅を入力するだけで、乗り換え、発車時刻、運賃、到着予定時刻までまとめて確認できます。
バンコクにも交通事業者の公式アプリや経路検索サービスはありますが、BTS、MRT、路線バス、船、配車サービスまでを一つにまとめ、日本の乗換案内と同じ感覚で利用できる定番アプリは見つけにくいのが実情です。そのため、旅行者は一つのアプリに頼るのではなく、目的に応じて使い分けるのが現実的です。
基本となるのはGoogleマップです。現在地から目的地までを検索すると、BTSやMRT、徒歩などを組み合わせた経路に加え、電車の発車予定時刻や目的地への到着予定時刻も表示されます。「どの路線を使うか」「何時ごろ電車が来るか」「どの駅で降りるか」「駅から目的地まで何分ほど歩くか」まで、一つの画面で確認できます。観光施設や市場の名称から直接検索できる点も、タイ語の駅名や住所に慣れていない旅行者には便利です。
ただし、Googleマップに表示される時刻には、リアルタイム情報に基づくものと、事業者から提供された運行スケジュールに基づくものがあります。画面に時刻が表示されていても、必ずしも現在の列車位置から算出された到着予測とは限りません。BTSやMRTは一定の運行間隔で走ることが多いため、表示時刻は旅行計画を立てる目安として使い、終電や運休など重要な情報は公式サイトや公式アプリでも確認するのが安心です。特に路線バスや船は、道路の渋滞、天候、乗降時間などによって表示どおりに進まない場合があります。
BTSを利用する場合は、公式アプリ「THE SKYTRAINs」も補助的に使えます。路線検索のほか、運賃、所要時間、始発・終電、ホーム、駅周辺や出口などの情報を確認できます。MRTについては、公式の「BEM MRT」アプリでブルーラインとパープルラインの経路、運賃、所要時間、終電、駅の出口や設備を調べられます。
路線バスを利用する場合は、「ViaBus」というアプリもあります。バンコクのバスを中心に、対応している車両では現在地を地図上で確認できます。ただし、すべての路線や車両がリアルタイム表示に対応しているとは限らず、位置情報や到着予定にずれが生じる可能性もあります。初めての旅行で時間に余裕がない場合は、バスだけに頼った行程を組まない方が安心です。
実際の使い分けは、次のように考えると分かりやすくなります。
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確認したいこと
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適したサービス
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全体経路・発着予定時刻
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Googleマップ
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BTSの運賃・出口・終電
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THE SKYTRAINs・BTS公式情報
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MRTの運賃・出口・終電
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BEM MRT・MRT公式情報
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路線バスの系統・現在地
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ViaBus
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船の運航区間・最終便
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各船会社の公式サイト・船着場の案内
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車での料金と待ち時間
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Grab・Boltの各アプリ
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おすすめは、前日の夜にGoogleマップで大まかな経路を確認し、当日に公式アプリで運行情報や終電を確認する方法です。乗り換え駅、目的地の最寄り出口、ホテルへ戻る経路はスクリーンショットに残しておくと、通信環境が不安定になった場合にも役立ちます。
また、Googleマップ上では徒歩数分と表示されていても、実際には歩道橋を渡る、大通りを迂回する、商業施設の中を通るといったケースがあります。所要時間だけで判断せず、駅の出口と道路の位置関係まで確認することが、バンコクで迷わないためのポイントです。

Rabbit Cardは必要?
バンコクでBTSを何度も利用する予定なら、「Rabbit Card(ラビットカード)」を用意しておくと便利です。
Rabbit Cardは、日本のSuicaやPASMOに近いチャージ式のICカードです。改札でカードをタッチするだけで乗車できるため、その都度券売機に並んで切符を購入する必要がありません。朝夕の混雑時や、買い物と観光で一日に何度もBTSを利用するときには、移動がスムーズになります。
ただし、Rabbit Cardはバンコクのすべての鉄道や交通機関で共通利用できるカードではありません。主にBTSなどで利用するもので、MRTブルーラインやパープルラインでは、そのまま使用できません。BTSアソーク駅からMRTスクンビット駅へ乗り換える場合などは、一度改札を出て、MRTの乗車券を別に購入する必要があります。
MRTブルーラインとパープルラインでは、駅でトークンやMRTカードを購入するほか、対応するタッチ決済付きのクレジットカードを改札へ直接かざして乗車する方法もあります。ただし、利用できるカードブランドや発行会社には条件があるため、旅行前に最新情報を確認しておきましょう。
Rabbit CardはBTSの駅窓口などで購入・チャージできますが、発行時の手続きや必要書類、カード代などは変更される可能性があります。購入を予定している場合は、パスポートを携帯し、駅窓口で最新の条件を確認すると安心です。
数日間の滞在でも、BTSを頻繁に利用するならRabbit Cardは便利です。一方、BTSに1~2回しか乗らない予定であれば、その都度購入する乗車券でも十分でしょう。Rabbit Cardを購入すれば必ず運賃が安くなるというより、「券売機に並ぶ手間を減らせるカード」と考えると分かりやすいです。
バンコクでは、BTS、MRT、船、配車アプリで決済方法が異なります。Rabbit Cardだけですべての移動をまかなうのではなく、少額の現金やクレジットカードも用意しておくと、移動中に困りにくくなります。
配車アプリは短距離で使う
GrabやBoltは、ホテルから目的地まで直接移動できる便利なサービスです。タイ語で行き先を説明しなくても、アプリ上で目的地を指定できます。
しかし、日中のバンコクでは渋滞が激しく、鉄道なら数駅の距離でも、自動車では長時間動けなくなることがあります。大切なアポイントに遅れないためにも、毎回ホテルから配車アプリだけで移動するより、BTSやMRTと組み合わせる方が効率的です。
例えば、郊外の市場へ向かう場合は最寄りの鉄道駅まで移動し、そこからGrabやBoltを利用します。帰りも市場の出入口付近で乗車するのではなく、少し離れた分かりやすい建物や商業施設を乗車地点に設定すると、運転手と合流しやすくなります。
注意すべきは、GrabやBoltのようなアプリ決済で安心して利用できるタクシーでも「当初アプリに表示されていた金額よりも多く請求されてしまった」というような体験談もあります。GrabやBoltへ申し立てを行うことで解決しますが、配車アプリを使っているからといって、確認が不要になるわけではありません。かならず降車後にクレジットカードとアプリの両方で決済額を確認しましょう。
乗車前の表示料金、車両ナンバー、運転手情報はスクリーンショットで残し、高速道路料金や駐車料金などが別途必要なのかも確認しておきましょう。経路変更などによって正当に料金が変わる場合もあるため、不明な請求があったときは、その場で激しく争うのではなく、乗車履歴と記録を使ってアプリのサポートへ連絡する方が安全です。

バイタクは無理をしない
オレンジ色のベストを着た運転手が目印のバイクタクシーは、バンコクでは日常的な移動手段です。渋滞した道路でも移動しやすく、駅からホテルや市場までの短距離移動には便利です。
一方、旅行者が「早そうだから」という理由だけで選ぶことはおすすめできません。自動車と比べて身体が露出しているため、事故や転倒時の危険が大きく、雨天時や交通量の多い道路では特に注意が必要です。
利用する場合は、用意されていればヘルメットは必ず着用し、大きな買い物袋を持った状態では乗らないようにしましょう。裾の長い服やサンダルも、車体や路面に接触する危険があります。運転速度に不安を感じる人や、子どもを連れている人は、無理に利用せず自動車を選ぶのが賢明です。
GrabBikeのように、料金の事前表示や現在地の追跡に対応したサービスもあります。ただし、アプリの安全機能が二輪車そのものの危険をなくすわけではありません。
トゥクトゥクは体験と考える
トゥクトゥクはタイらしい乗り物ですが、鉄道の代わりとなる日常的な移動手段というより、観光体験の一つとして考えるとよいでしょう。
流しのトゥクトゥクには基本的にメーターがなく、乗車前の交渉で料金が決まります。目的地を地図で見せ、「料金は1人分か、1台分か」「高速道路や立ち寄りによる追加料金はないか」を確認してから乗車します。
観光地の周辺では、「今日は王宮が閉まっている」「安く案内する」などと声をかけ、宝石店や土産店へ連れていくケースもあります。極端に安い料金を提示された場合や、予定していない立ち寄りを勧められた場合は断りましょう。
料金が明示されたサービスを利用したい場合は、電動トゥクトゥクのMuvMiという選択肢もあります。ただし、一般的なタクシーのようにバンコク全域を自由に移動するサービスではなく、指定エリア内での相乗りが基本です。対応エリアや乗降地点をアプリで確認したうえで、短距離移動に利用するのがよいでしょう。
旧市街では船を使う
王宮、ワット・ポー、ワット・アルンなどがある旧市街は、BTSの駅から離れています。現在はMRTサナームチャイ駅からアクセスしやすくなりましたが、チャオプラヤ川の船を組み合わせると、移動そのものを観光として楽しめます。
例えば、MRTサナームチャイ駅からワット・ポーを訪れ、近くの船着場から対岸のワット・アルンへ渡るルートです。その後、船でサートーン船着場方面へ移動すれば、BTSサパーンタクシン駅へ乗り継げます。
船には、対岸へ渡る渡し船、地元の人も利用するチャオプラヤ・エクスプレス、観光客向けのチャオプラヤ・ツーリストボートなどがあります。すべての船が同じ船着場に停まるわけではないため、船体や旗の色、行き先を確認しましょう。
船は道路渋滞の影響を受けにくい反面、天候や川の状況によって運航が変わることがあります。最終便の時刻も路線によって異なるため、夕方以降に利用する場合は当日の案内を確認する必要があります。
旧市街と川沿いの一日
タイ出張のついでに、簡単に体験できるバンコクの人気観光地をご紹介します。週末を絡めて1日だけオフのような機会があれば、タイのカルチャーを感じる意味でも、ぜひ観光してみてください。
初めてバンコクを訪れる人には、旧市街とチャオプラヤ川沿いを一日にまとめるコースがおすすめです。
朝はMRTでサナームチャイ駅へ向かい、ワット・ポーや王宮周辺を観光します。寺院は日中になるほど暑くなりやすいため、可能であれば午前中から動き始めます。
昼前後に渡し船でワット・アルンへ移動し、観光後はチャオプラヤ川を南下します。夕方はBTSサパーンタクシン駅周辺へ戻るか、船を乗り継いでアジアティーク方面へ向かえば、川沿いの夜景や食事も楽しめます。
この日は、自動車で寺院を一つずつ巡るよりも、MRT、徒歩、船を中心にした方が移動がスムーズです。ただし寺院観光では歩く距離が長くなるため、予定を詰め込みすぎず、休憩時間を確保しましょう。
買い物と中華街の一日
ショッピングを中心にする日は、BTS沿線にまとめると効率的です。
午前から昼にかけてサイアム、チットロム、プロンポンなどの商業施設を巡り、夕方にMRTへ乗り換えてワット・マンコン駅へ向かいます。駅からヤワラートまでは徒歩で回りやすく、日が暮れてからは飲食店や屋台の雰囲気がより強くなります。
サイアム周辺とヤワラートを同じ日に組み合わせる場合、途中でホテルへ戻る行程を入れると移動が増えてしまいます。買った物を持って歩くことになるため、大きな買い物は別日にするか、商業施設の荷物預かりやホテルへの配送サービスを確認しておくと安心です。
ヤワラート周辺は夕方以降に道路が混雑しやすいため、往路はMRTを基本にします。帰りに配車アプリを利用する場合も、大通りの混雑した地点ではなく、運転手が停車しやすい場所まで少し歩いてから呼ぶ方が合流しやすくなります。
週末市場を楽しむ一日
土曜日または日曜日には、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットを中心に組み立てられます。BTSモーチット駅、MRTチャトゥチャック・パーク駅のほか、MRTカムペーンペット駅からもアクセスできます。
市場は非常に広く、すべての区画を一度に見ようとすると、それだけで一日が終わります。衣料品、雑貨、アンティーク、インテリアなど、見たいジャンルを事前に決め、午前中から回るのがおすすめです。暑い時間帯を避ける意味でも、昼過ぎに到着するより、朝から訪れる方が動きやすいでしょう。
食を楽しみたい場合は、隣接するオートーコー市場と組み合わせる方法もあります。午後はホテルへ戻って休憩し、夜にもう一度外出する程度の余白を持たせるのが理想です。
同じ日に遠方のナイトマーケットまで詰め込むこともできますが、チャトゥチャックだけでも相当な距離を歩きます。夜まで予定を入れる場合は、鉄道でアクセスしやすいラチャダー方面などを選び、郊外への長距離移動は避けた方が疲れにくくなります。

夜市は最寄り駅で選ぶ
タイ出張はあるけど、夜しか空いていない。そんな方には、ナイトマーケットがおすすめです。
バンコクには多くのナイトマーケットがありますが、「最も有名だから」という理由だけで選ぶと、往復に時間がかかることがあります。滞在エリア、開催曜日、鉄道からの距離で選ぶことが重要です。
MRT沿線に宿泊している場合は、タイ文化センター駅周辺の市場が候補になります。BTS沿線や川沿いを観光した日は、サパーンタクシン駅から船を利用できるアジアティークを組み合わせやすいでしょう。
ヴィンテージ品やローカルな雰囲気を重視するなら、シーナカリンのタラート・ロットファイも選択肢です。イエローラインのスアンルアン・ラマ9駅からアクセスできますが、中心部からは距離があります。シーナカリンへ行く日は、旧市街やチャトゥチャックを同日に詰め込まず、午後から郊外へ移動する独立した予定として考えた方がよいでしょう。
ナイトマーケットは移転や閉鎖、名称変更が比較的多い施設です。数年前の記事や動画だけを頼りにせず、訪問当日に公式SNSや地図情報で営業状況を確認してください。また、夜遅くまで滞在する場合は、帰りの鉄道の時刻と配車アプリの乗車地点を先に決めておきましょう。
一日に詰め込みすぎない
旅行目的の方は、地図上の距離だけを見て、一日に多くの予定と場所を詰め込まないでください。
寺院では服装確認や入場待ちがあり、市場では想像以上に買い物へ時間を使います。突然の雨によって配車需要が増え、GrabやBoltがつかまりにくくなることもあります。さらに、夕方の渋滞時間帯には、自動車移動の所要時間が読みづらくなります。
一日の予定は、午前と午後に主要な場所を一つずつ、夜に食事やナイトマーケットを一つ程度にすると余裕が生まれます。「空いた時間にもう一か所追加する」くらいの考え方が、結果的には満足度の高い旅行につながります。
また、到着日や帰国日に郊外の市場を入るのは避けた方が安心です。空港への移動時間は曜日や時間帯によって変わるため、フライトがある日は鉄道沿線やホテル周辺を中心に過ごしましょう。
トラブルに備えて記録する
配車アプリやタクシーを利用する際は、乗車前に次の情報を保存しておきます。
- アプリに表示された料金
- 運転手の名前と顔写真
- 車種とナンバープレート
- 乗車地点と目的地
- 支払い方法
車が到着したら、アプリに表示されたナンバーと実際の車両が一致しているか確認します。乗車中は、家族や同行者へ現在地を共有するのも有効です。
料金や運転手との間で問題が起きた場合は、乗車履歴やスクリーンショットを残し、アプリ内のサポートへ連絡します。身の危険を感じた場合や緊急時には、タイ観光警察のホットライン「1155」へ連絡できます。

まとめ
日本でいう東京、大阪のような都市圏は、前提として電車・地下鉄による移動手段が非常に充実しているといえます。バンコクもBTS、MRTの鉄道が充実していますが、痒い所に手が届く訳ではなく、地図上では近く感じても歩くとかなり時間と体力を使ってしまうことがあります。
そういう時こそ、配車アプリ、バイクタクシー、トゥクトゥク、船など、多様な移動手段を組み合わせて、時間と体力を有効に使うべきです。行きたい場所をエリアごとにまとめ、長い距離は鉄道や船で移動し、駅や船着場から目的地までの短い区間に配車アプリなどを使う。この考え方だけでも、渋滞や料金トラブルに巻き込まれる可能性を減らせます。
寺院と川沿い、買い物と中華街、週末市場と近隣の夜市というように、一日のテーマを決めることもポイントです。広大なバンコクでは、訪問先の数を増やすより、移動時間を抑えて一つのエリアを深く楽しむ方が、街の魅力を感じやすくなります。
運行時間や市場の営業状況は変更されることがあります。旅行前だけでなく、訪問当日にも公式サイトや公式SNSで最新情報を確認し、安全にバンコクの街を巡ってみてください。

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