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タイの街角で見かける垂れ下がったスパゲッティ電線。街の衛生・安全面から見る都市インフラの課題【訪日外国人目線】

「この電線、本当に大丈夫?」タイ旅行で誰もが驚く大量の電線。なぜ電線が多いのか、感電リスクはあるのか、そしてパタヤやバンコクで進む地中化プロジェクトまで現地目線で解説します。

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タイの街角で見かける垂れ下がったスパゲッティ電線。街の衛生・安全面から見る都市インフラの課題【訪日外国人目線】
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こんにちは!クリスク・アジア編集部です。

タイ旅行中、日本人が思わず写真を撮ってしまう光景のひとつが、街中に張り巡らされた大量の電線です。
バンコクの道路沿いを歩いていると、

「この電線、大丈夫なの?」
「頭上に垂れ下がっていて少し怖い」
「近代的なビルの横に、なぜこんな配線が残っているの?」

と感じる方も多いのではないでしょうか。
実はこの電線問題も、ゴミ箱や下水道と同じく、タイの都市インフラを考えるうえで重要なテーマです。

 急速な都市化と後付けの電線

バンコクはこの数十年で急速に発展してきた都市です。
高層コンドミニアム、大型ショッピングモール、BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)など、都市機能は大きく進化しています。

一方で、電力や通信インフラは、都市の拡大に合わせて後から追加されてきた部分も多くあります。
その結果、電柱に何本ものケーブルが重なり、場所によっては垂れ下がって見える状態になっています。
日本人から見ると少し雑然として見えますが、これはタイの都市成長のスピードを物語る風景でもあります。

 タイの電線は無視できない問題

電線問題は、景観だけの話ではありません。

垂れ下がった電線や複雑に絡まったケーブルは、

  • ・歩行者の安全
  • ・火災リスク
  • ・雨季の感電リスク
  • ・街の清掃や管理のしにくさ

にも関わってきます。

特にタイは雨季になるとスコールが多く、道路が冠水することもあります。水はけの悪い場所や古い配線が残るエリアでは、安全面で不安を感じる場面もあります。
また、電線が多い通りでは、清掃作業や街路樹の管理も難しくなります。ゴミや排水、道路整備と同じように、電線も都市の衛生環境を支えるインフラの一部なのです。

 都市部では改善も進んでいる

とはいえ、バンコク全体が昔のままというわけではありません。

サイアム、チットロム、ラチャプラソン、スクンビットの一部など、観光客やビジネス利用者が多いエリアでは、電線の地中化や整理が進んでいます。
大型商業施設の周辺では、歩道も整備され、街並みもかなり洗練されています。

一方で、バンコク郊外やローカル市場周辺、古い住宅地では、今でも大量の電線が目立つ場所があります。
つまりタイの街は、「近代的な都市部」と「昔ながらのインフラが残るエリア」が混在している状態だと言えます。

 実際に感電の危険はないの?

日本人がタイの電線を見てまず気になるのが、「あれだけ低い位置に電線があるけど、触ったら危なくないの?」という点ではないでしょうか。

結論から言うと、絶対に触らない方が良いです。
実は私たちが街中で見ているケーブルのすべてが高圧電線というわけではありません。

タイの電柱には、

  • ・電力線
  • ・電話回線
  • ・インターネット回線
  • ・光ファイバー
  • ・CATV回線

など、さまざまなケーブルが集中しています。

比較的低い位置に垂れ下がっているものは通信線であることも多く、見た目だけで危険性を判断することはできません。
しかし、

  • ・老朽化した設備
  • ・違法に増設されたケーブル
  • ・雨季の漏電

などのリスクもあるため、近づいたり触れたりするのは避けるべきです。

雨季には感電事故が報じられることも

タイでは毎年のように、漏電や感電に関するニュースが報じられています。

特に雨季は注意が必要です。
バンコクでは短時間に大量の雨が降るスコールが発生し、

  • ・道路の冠水
  • ・排水設備への負荷
  • ・電気設備への浸水

などが起こることがあります。

その結果、

  • ・街灯
  • ・電柱
  • ・看板

などから漏電が発生し、感電事故につながるケースもあります。
もちろん日常的に危険というわけではありませんが、日本よりも気を付けるべき環境であることは間違いありません。

実際に現地では、「水たまりの近くの電柱には近づかない」という意識を持っている人もいます。

電線は急成長した都市の課題

実は、

  • ・ゴミ箱が少ない
  • ・下水道に課題がある
  • ・電線が多い

という問題は、それぞれ独立した話ではありません。どれもバンコクが急速な都市化を経験したことによる課題です。1980年代以降、タイは急激な経済成長を遂げました。

人口増加や都市開発のスピードに合わせて、

  • ・電力
  • ・通信
  • ・排水

といったインフラを次々に整備してきましたが、後から設備を追加する形になった場所も少なくありません。
その結果、現在の「スパゲッティ電線」と呼ばれる景観が生まれたのです。

実は地中化も進んでいる

一方で、タイ政府や自治体もこの問題を放置しているわけではありません。
近年は景観改善や安全性向上を目的として、電線の地中化(無電柱化)が進められています。
特に有名なのがパタヤです。

パタヤでは、

  • ・ビーチロード
  • ・セカンドロード
  • ・ウォーキングストリート周辺

などで大規模な地中化工事が進められ、以前と比べて街並みがかなりすっきりしました。
観光地としての魅力向上だけでなく、台風や豪雨への対策という意味合いもあります。

バンコクでも、

  • ・サイアム
  • ・チットロム
  • ・ラチャプラソン
  • ・スクンビットの一部

などを中心に地中化プロジェクトが進行しています。

 まとめ  

タイの電線問題は、単なる景観の問題ではありません。

安全性や都市運営、さらにはゴミ問題や下水道整備ともつながる、都市インフラ全体の課題のひとつです。
一方で、パタヤやバンコク中心部では地中化も進み、街の姿は少しずつ変わり始めています。

初めてタイを訪れると「電線が多い国」という印象を持つかもしれません。しかしその風景の裏には、急成長してきた都市の歴史と、現在進行形で進むインフラ整備の取り組みがあります。
数年後に同じ場所を訪れたら、今とは違う景色が広がっているかもしれません。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり15年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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