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海外旅行客受け入れ再開のインドネシア 今参考にしたい観光マーケティング事例

海外旅行客の受け入れを再開したインドネシアでは、国内旅行客の需要も高まっているものの、まだまだコロナ禍前の水準には達していません。インドネシア政府や旅行会社がどのような施策やキャンペーンで旅行需要を盛り上げているのか、現地の様子とあわせてクリスク・インドネシアのTaniaがご紹介します。

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こんにちは! クリスク・インドネシアのタニアです。

日本に先駆けて、2022年1月12日に国境解放済みのインドネシアは、国をまたいだ旅行客の出入りが活発になりつつありますが、まだまだパンデミック以前と比べると少ない状況です。

しかし、街の人出はパンデミック以前と同様に戻ってきており、国際的なイベントも開催されるように。
国や旅行関係企業も、少しずつアフターコロナに向けてさまざまなキャンペーンを行っています。

日本も海外旅行客の受け入れ枠増加など、規制が緩和されつつある今、マレーシアの観光キャンペーン事例を参考にしてみてはいかがでしょうか。

現在のインドネシアの街

筆者はジャカルタ在住ですが、ラッシュアワーはすっかりパンデミック前の状態に戻りました。コロナ禍ですっかり忘れていた「渋滞を考慮してちょっと早めに家を出る」習慣を最近思い出しています。

平日のラッシュアワー時のジャランM.Hタムリン(中央ジャカルタ)(2022年8月11日 筆者撮影)

週末は、ショッピングモールなどの公共の場所も混雑するようになってきました。

ショッピングモール内のフードコートの様子(2022年8月11日 筆者撮影)

海外旅行や国際的なイベントも増加中

筆者の周囲では、海外旅行に行く人が増加中です。SNSでも海外旅行の投稿が増えています(筆者は時間が無くて行けていませんが!)。

また、今年2022年7月には、オープンウォータースイミング(プールではなく、海・川・湖などの自然の水域で行われる水泳)の世界大会「Oceanman Bali 2022」がバリ島で開催されました。

今後、インドネシアで開催される世界的なイベントがますます増えるでしょう。必然的に、観光客の出入りもいっそう増えることが予想されます。

▼同様に海外旅行客の受け入れを解禁した、マレーシアの様子はこちらからご覧ください!
【マレーシア】海外観光客受け入れ再開!スムーズな出入国手続きと街ナカの様子は?

客足が戻りつつあるものの、完全回復には遠い

2022年1月の受け入れ再開以降、外国人観光客は増加の一途をたどっています。中央統計局のデータによると、2022年6月は約34.5万人の観光客がインドネシアに入国しました。

この数値は、前月比で62.69%増、前年比で1,973.96%増となっています。

一見、海外旅行客数が順調に伸びているように見えますが、2022年1月~6月の累計が74万3,210人と、2020年1月~6月の213万1,737人にはまだ遠くおよびません。

インドネシアの最新観光施策とマーケティング事例

インドネシアでは、観光再開に向けてすでにさまざまなキャンペーンが行われています。
パンデミック以前とは異なり、アフターコロナを意識した訴求内容・方法となっていますので、日本の方も参考になる部分があるかもしれません。

新たな観光地の開拓をもくろむインドネシア

インドネシア観光省は、国内の観光地5ヶ所をフィーチャーする#DiIndonesiaAja (インドネシアを旅しよう) キャンペーンを開催しています。

#DiIndonesiaAjaキャンペーンを告知するインドネシアの観光クリエイティブエコノミー省のアカウント

ここで挙げられたボロブドゥール、トバ湖、ラブハンバジョ、マンダリカ、リクパンの5ヶ所のうち、ボロブドゥールとトバ湖はインドネシア人にもよく知られています。
しかし、ラブアンバジョ、マンダリカ、リクパンは、インドネシア在住の筆者から見ても従来あまり注目されなかった観光地です

政府の思惑として、インドネシア国内の観光客へ新たな観光地を訴求するほかに、メジャーな観光地での「密」を避けるコロナ対策という一面もあるでしょう。

日本が本格的に訪日観光客へ開放されて、国内旅行の機運も高まった際に、同様の施策が実施される可能性があります。現時点で有名な観光地でなくとも、知名度向上や訪問客増加のチャンスになり得るでしょう。

東南アジアの大手旅行サイト「Traveloka」のSNS活用事例

国境開放を契機に、海外旅行に行くインドネシア人も増えています。今、インドネシアでは、旅行へ行きたいインドネシア人へのプロモーションもさかんです。
インドネシアの旅行客にはどんなマーケティングが刺さっているでしょうか?

東南アジアで圧倒的に人気のオンライン旅行代理店「Traveloka(トラベローカ)」は、ほかの旅行会社と比べて、マーケティング面でも一歩も二歩も進んでいる印象があります。
筆者が考えるTravelokaの印象的なプロモーションは、Vlog形式の観光地レビュー動画です。

@traveloka Katanya glamping ini lebih romantis dari ayang… 🤔#Staycation #ReviewHotel #TikTokTravel #ExploreBandung #Glamping ♬ original sound - Traveloka

Vlogレビュー形式のホテルプロモーションの例

 

Travelokaの動画や画像は、品質が高く内容も興味深いため、広告っぽさを感じさせません。実際に、筆者が旅行に行きたくなった時、とりあえずTikTokやInstagramでTravelokaのアカウントを探してしまいます。

筆者の周りにも、暇つぶしにTwitterで商品レビューを見るインドネシア人は多いため、レビュー形式のプロモーションには需要がありそうです。インドネシア人の訪日観光客を狙う観光地の方は、TikTokやInstagramでのレビュー動画プロモーションを試しても良いかも知れません。

▼東南アジアで人気の「Traveloka」についてはこちら
後発からシェア1位に!ベトナムで旅行アプリ「Traveloka」成功した理由とは?

▼インドネシアでも人気急上昇中のTikTokマーケティング事例はこちら
政府が活用するほど人気!インドネシア人にバズるTikTokプロモーションとは

まとめ

海外からの観光客の受け入れを再開したインドネシアでは、海外からの観光客のみならず、インドネシア人の旅行客の需要もあり、旅行業・観光業が勢いを取り戻しつつあります。

筆者を始めとする東南アジアの現地スタッフを擁するクリスクは、各国の最新の業界情報やトレンドを日々収集しています。インドネシア人の訪日プロモーションに関する最新情報をお求めの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

参考)
Wow, Kunjungan Turis Asing ke Indonesia Meroket 1.973%    : Okezone Economy
Jumlah Turis Asing Masuk RI Melonjak, Terbanyak dari Australia
Destinasi Super Prioritas #DiIndonesiaAja | tiket.com

▼東南アジアの人々に響く観光施策は東南アジアに学ぶ!各国の観光プロモーション施策はこちらから
今やっているインバウンド訴求は本当に合ってる?マレーシアに学ぶ最新観光マーケティング事例
タイ国内事例から学ぶ ニューノーマルのマーケティング施策
観光収入1割超のタイ 国内観光の需要はどう変化している?

(執筆:Tania Paramita 編集:クリスク海外事業部)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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この記事を書いたのは

クリスク・インドネシア スタッフ
インドネシアの大学でグラフィックデザインを専攻。日本への留学時、1年でJLPT N2に合格した努力家。クリスク・インドネシアへのジョイン後はインドネシアのSNSマーケティング・インフルエンサーマーケティングを多数手掛ける。趣味は映画鑑賞、コンサート鑑賞、音楽を聞くこと。

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