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7割が購入経験あり! ASEAN・ベトナムのインフルエンサーマーケティング現状

「インフルエンサー」もしくは「KOL」と呼ばれる人は、一体どのような人を指すのでしょうか?インフルエンサーマーケティングを行うには、どんな人を選び、どんなPRをすると効果的なのでしょうか? そんな基礎知識から、ベトナムでの現状までをお伝えします。

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こんにちは。リエンです。
お久しぶりですね。

2017年4月のある日、ベトナムのSNS はマレーシアにチェックインする旅行者の投稿で溢れていました。それはまるで、多くの人が同じ時・同じ場所へ旅行したような、不思議な現象のようでした。この現象が起きた理由は何か、推測できますか?

それは、東南アジアの若者コミュニティで話題になったこのイベントが原因でした。

このイベントは『Asia Influence 2017』と呼ばれ、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、韓国のアジア7ヶ国から、300人以上のインフルエンサーが集まります。そして、各ジャンルにおいて高く評価された人に賞が贈られるのです。

「インフルエンサー」の定義とは

△『Asia Influence 2017』でベトナム・LIFE STYLE部門で受賞した@mienguyenさんのInstagram。この投稿には2万回以上の「いいね」が付いている。

「インフルエンサー」もしくは「KOL(Key Opinion Leaderの略称)」と呼ばれる人は、一体どのような人を指すのでしょうか?

英語の「Influencer」を直訳すれば「影響を与える人」という意味になります。これは、10年前なら芸能人や有名人のことだけを指していたでしょう。
しかし、スマートフォンやインターネットの普及率増加に従い、ソーシャルメディアが人々の生活に深く浸透したことで、情報は与えられるだけではなく、発信することも容易になりました。

そのため、昨今ではインフルエンサーは有名人や著名人に限られず、 SNSで活躍するネットユーザーのことも指すようになり、マーケティング分野でも無視できない存在となりました。
タイやベトナムといったアジア圏でも、スマートフォンとインターネットの普及率は高く、SNSのアクティブユーザーも非常に多くなってきています。そのため、インフルエンサーとコラボした、お客様へのより親密なアプローチが、PR手法の1つとして盛り上がってきていると考えられます。

インフルエンサーを活用する際に気をつけたいこと①

インフルエンサーを評価する際に、Facebook、Instagram、Twitter、Zalo(ベトナムにおけるLINEのようなSNS)といったSNSでどのくらいのフォロワーがいるか、ということは指標の1つとなるでしょう。しかし、多数のファンやフォロワーを抱えていれば実際にインフルエンサーと言えるわけではありません。

では何が重要なのか。
それは、いかにフォロワーの行動に影響を与えられるかです。

つまり、フォロワーがどんなに多くとも、影響を与えられなければ、それはインフルエンサーと呼ぶことはできないのです。

インフルエンサーを活用する際に気をつけたいこと②

口コミや情報を拡散したいとき、フォロワー・いいね・コメントの数が多いインフルエンサーであれば誰にお願いしてもOKというわけではありません。
インフルエンサーは、それぞれの魅力的な部分に共感したファンから支持を得ています。そのため、趣味や嗜好、得意なジャンルなどが定まっている場合がほとんどです。つまり、最適な情報を最適な属性のインフルエンサーからPRしてもらわなければ、効果を出すことは難しいでしょう。

例えば、ジムのトレーニングサービスをPRしたいのなら、200万人フォロワーがいるメイクアップアーティストよりも、50万人のフォロワーがいるトレーニングコミュニティのインフルエンサーを複数名活用した方が、フォロワーの好みとマッチしやすく、結果にも結びつきやすい、ということです。

ベトナムのインフルエンサーマーケティング状況

ベトナムでは、SNSを使うユーザーなら、誰でも最低1人はインフルエンサーをフォローしていると思います。

ベトナムのデジタルマーケティング会社Vinalinkの調査によれば、ベトナムで2012年にSNSマーケティングに投資した企業は1%のみだったようですが、現在状況は完全に変わってきました。
2017年のeMarketer社の調査では、ベトナムは企業によるSNSを利用した輸出活動が、世界2位になったと言うのです。

ベトナム人の7割がインフルエンサーにより購買行動を起こしている

Di-Marketing社が行った、1,100人のベトナム人を対象とした「SNSインフルエンサーの影響力調査結果」によれば、「インフルエンサーの広告を見た後、同じ商品を購入したことがありますか」という質問に対して、72%のユーザーが「YES」と答えたことがわかりました。

引用元:Influences Of Key Opinion Leaders Toward Vietnamese Online Population from DI Marketing

そして、回答者の61%はインフルエンサーがPRする商品に興味を持ち、インフルエンサーが出る広告の商品は信頼性が高いと答えました。
実際に私の周りでも、「買いたかったわけじゃないけど、ロコミで高く評価されていたから買っちゃった!」「インフルエンサーのレビュー動画を見たら、その人が言ってるように本当に良いかを試したくなった」という声を多く聞きます。

おわりに

過去にコラムで紹介してきたように、人口の平均年齢が低い・スマホの普及率が高い・ソーシャルメディア依存という3つの特徴は、インフルエンサーマーケティングにおいて、非常に有効な前提条件を満たしていると言えるでしょう。

  • ベトナムのインフルエンサーにはどのような人物がいるのか
  • タイプ別・インフルエンサーの特徴

次回は、ベトナムでの成功事例を通じてこの2つのポイントを紹介したいと思います!

(編集:きたざわあいこ)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

東南アジアにおけるSNSを活用したマーケティングをサポートします。お気軽にご相談ください。

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タイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア…etc.東南アジアを中心とした地域でのプロモーションを実施しています。

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この記事を書いたのは

クリスク・ベトナム マネージャー
東京大学留学後、ベトナム大手IT企業で仕様書の翻訳や通訳を担当。クリスク・ベトナムで広告運用・インフルエンサーマーケティング・マーケットリサーチなどのデジタルマーケティング支援に携わるほか、ベトナム大手出版社でマンガ、小説のベトナム語翻訳も手掛ける。趣味は映画鑑賞、コンサート鑑賞、山登り。

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