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ベトナム人の国民性「4K」って知ってる? 一緒に働く上で知っておきたいこと

ベトナム人って、なんですぐに帰っちゃうの? なんですぐに転職しちゃうの? など、ベトナム人と一緒に働くと疑問に思うことがあるのではないでしょうか。そこにはベトナム人の国民性と文化や性格が大きく関わっています。これを読めば、ベトナム人との仕事がスムーズに行えるようになるかも……?

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こんにちは!
クリスクベトナムのリエンです。

日本の外務省領事局政策課が発表した、海外進出日系企業実態調査の結果によると、2015年12月22日時点のベトナムに進出している日系企業数は1,027となっています(現地法人や駐在員事務所及び出張所なども含む)。

また、みずほ総合研究所が実行した調査結果では、調査対象となった日系企業のうち53.5%が、ASEANの中でベトナムを優先投資先として選んでいることが明らかになりました。ベトナムに進出する日系企業が増えていけば、ベトナム人のスタッフと働く日本人スタッフもどんどん増えていくでしょう。

 

しかし、ベトナム人と仕事をするかもしれない日本人の皆さんは、ベトナム人の性格をどれほど理解していますか?

 

日本とベトナムは同じアジアですが、国民性は大幅に異なるでしょう。ベトナム人と上手く仕事をするために、いくつかの注意点や知っておくべきことを紹介したいと思います。

プライドが高い

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ベトナム人は、仕事で自分の失敗やミスが他の人に知られることで、大きな恥をかくことを恐れています。
ベトナム人は論理的なので、仕事や議論に失敗したくないのです。また、単に「お客様や上司に依頼されたから質問せずに依頼通りにやる」のではなく、なぜこれをやるのかに納得できなければやりたくなくなる傾向があります。
「なぜこれをしなければならないのか」「このやり方に何のメリットがあるか」を考えながら働くのはベトナム人の特徴なので、もし作業の意味を見つけることができない場合、違和感や不満感が生じる可能性があります。

これはベトナム人のプライドがとても高いことが理由でしょう。ただし、プライドが高いことには良い面もあります。
大きなことで言えば、過去の戦争の敵を許すことできるのは、プライドが高いからできることの1つでしょう。また、ベトナムはODAなどの援助に対してきちんと感謝しており、未来に対してとても前向きに取り組んでいます。

このように、高いプライドを持つベトナム人に対しては、同僚や部下など公衆の面前で恥を注意しない、注意されたことが周囲に分からないように配慮することはとても重要です。
また、一度納得すれば効率的に仕事を進めるため、なぜこのプロセスだと生産性高まるのか、安全性がどのように保証できるかなどについて、最初から明確に説明しておくことが必要です。

時間や成果の見積もりが下手

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ベトナム人スタッフは、やれる作業だと判断してお客様に約束したものの、締め切りを守れなくない、ということをよく行ってしまいます。
これは、「この作業ができますか」と聞かれても、「この作業をこの期間で完成できるか」ではなくて「この作業を実行する能力があるか」と理解してしまうことが大きな原因なのです。

なぜこうなるかというと、ベトナム人は自分の感覚だけでものごとを決めてしまう傾向があるのです。例えば、リーダーは他のメンバーに作業をアサインする時も、メンバーの実績を意識せず自分なりに見積もりを作成してしまいます。これでは失敗するのは当たり前ですね。

ベトナム人が感覚的に決めた見積りには、少し余裕を持たせてお客様に伝えることでこの問題をある程度解決できると思います。普段から自分のパフォーマンスと作業時間を把握しているベトナム人は少ないため、実際に着手しないとどのくらい時間がかかるのか判断出来ない、という人も多いようです。最初に「30分やってみて、この作業がどのくらいの時間で済ませられるか見積もってみて欲しい」と提案した方がいいでしょう。

好奇心・向上心が旺盛

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ベトナム人は、語学の勉強をしたり、夜間学校に通ったりする人がとても多いです。初耳という人も多いと思いますが、ベトナム人の国民性として「4K」という言葉があり、これは「器用」「向学心旺盛」「近視眼」「カカア天下」のことを指しています。国民性といわれるほど、ベトナム人は向学心が旺盛なのです。

そして「向学心旺盛」なため、必要に応じて仕事に役にたつ新しい知識やスキルを身につけることは、ベトナムでは「勤勉」だと考えられています。
日本人の考えでは、「勤勉」とは休日にも出勤したり、昼寝せずに夜遅くまで働いたり、飲み会で酔っ払っても次の朝に定刻に顔を出たりする人でしょう。「勤勉」1つをとっても、2国間での価値観は大きく違いますね。

私は公営企業や政府機関で働いた経験はないのですが、外資企業や民間企業で働こうという人は向学心がとても強いです。グローバル化の時代ですから、外国語を学べば給料の良い外資企業に勤められると主張する人が急上昇しており、それに伴って夜間に学校通っている人もとても多くなっています。

通っただけで自己満足しやすい部分もありますが、それでもベトナムは教育熱心で勤勉な民族といえるでしょう。

給与設計・働く環境・成長機会への強い期待

ベトナム人が会社を選ぶ上で最も大切にしているのは給料の多さです。社会人になれば月収を重視して働くことは至極当然だと思いますが、ベトナム人の給与設計へのこだわりはとても強いものがあります。

上述したように、向学心・向上心を持つベトナム人はとても多いのですが、その背景にはベトナム市場での競争がますます激しくなっていることがあげられます。どんなに優秀な人でも仕事上でスキルアップできないと将来仕事を失う可能性が高くなります。こういった理由から、給与が上がらない、もしくはスキルを上達できないと判断すれば、すぐに転職してしまいます。これはベトナム人の転職率が非常に高い原因といえるでしょう。

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また、仕事を優先しがちな日本人にとって、ベトナム人が家事で連休を取ったり、残業を断ったりすることに同意できないかもしれません。しかし、仕事への最低限の責任を果たしたら、家族と過ごす時間を絶対に犠牲しないという価値観をベトナム人は持っています。つまり、どれほど勤勉に働いていても大部分のベトナム人にとっては「家族が一番」なのです。

まとめ

理解できない! というベトナム人の性格があるでしょう。しかしながら、ベトナム人のスタッフと一緒に働こうと思ったら、「ベトナム人は作業時間や成果の見積もりが下手だがプライドが高く、向学心も旺盛」といった特徴を覚えておく必要があります。
もちろん個人差はありますが、ベトナム人の多くはこういった価値観を重視していますし、日本人がする反応とは異なった反応をすることも多いでしょう。お互いに、「当たり前」という気持ちではなく、価値観を尊重することからはじめられると良いのかもしれません。

 

(編集 : きたざわあいこ)

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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