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SNS依存が強まるベトナム 最新のインターネット・SNS使用状況とは

世界中で問題になっている「スマホ・SNS依存」、実はベトナムでも進行中です。SNSにハマるベトナムの若年層をどう巻き込むか、データを用いてクリスク・ベトナムのLienが解説します。

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こんにちはクリスクベトナムのリエンです。

世界中でスマホ・SNS依存が問題になっていますが、ベトナムもその傾向が見られるとよく聞きます。でも実際はいったいどれくらい依存しているのでしょうか?

 

今回は様々なリサーチ会社から発表された、2015年のベトナムのインターネット使用状況に関する調査結果を参考に、状況を探っていこうと思います。

まず利用状況についての結果をまとめたので、こちらの表をご覧ください。

表1 2015年のベトナムのSNS状況
ベトナムデータ1

調査によるとベトナム人は1日当たり5.2時間でインターネットに接続しSNS利用時間は3時間と非常に多くの時間を費やしていることがわかりました。 

この結果から、ベトナムでのSNS重要性を理解して頂けるかと思います。

 

図1 各SNS利用者数の対人口比率
ベトナムデータ2
(参考 :
http://www.iab.org.nz/wp-content/uploads/2015/11/Digital-Social-and-Mobile-In-APAC-2015.pdf
http://www.veropr.com/facebook-zings-vietnam/)

上記のSNS利用状況を見ると、Facebookが21%と最も人気であるとともに、「Zing me」というベトナム国産SNSの利用が14%を占めていました。
さらに注目すべきは世界で人気高いInstagramの利用者が5%未満である事。まだInstagramの波が来ていないベトナムでは、現状Facebookが最も有効的なSNSのマーケティングツール、という結論がいえるでしょう。

SNS時代になり、ベトナムの若者の生活はどう変わったか

以下、SNS利用における文化的な影響を分析してみました。

図2 ベトナムのFacebook利用者数の変更
ベトナムデータ3(引用 : http://www.iab.org.nz/wp-content/uploads/2015/11/Digital-Social-and-Mobile-In-APAC-2015.pdf)

ベトナムにおけるFacebook利用者数は、2011年の140万人から5年間で約22倍に増加しています。こうした大幅に変化するSNS事情の中で、ベトナム人の間で、インターネット及びSNS利用における色々な社会問題が出てきています。

図3 Facebook利用者の年齢
ベトナムデータ4
(引用 : http://moore.vn/Uploads/files/2015/3/Moore-Vietnam-Digital-Landscape-2015.pdf)

国民の平均年齢が26歳であるベトナム。Facebook利用者の大部分が若い女性であるというのは驚く事ではありません。

しかし、「SNSなしの生活は何にも興味が持てず何も楽しめないほどで、1日だって耐えられない」という意見が出るほど、大都市に住む若者にとって、SNSは非常に依存された存在になってきています。
インターネットの急速な普及により、SNSが大きな影響を与えましたが、一部のベトナムの若者は、逆に自由を失ったのかもしれません。

これを表す例として、ベトナムの人気ビデオブロガーのチャン・ドゥック・ヴィエット(ニックネーム:JVevermind)は、1日インターネットが利用不可能になった場合、学生の生活はどのように変化するかを想像して動画を制作しました。


ベトナムの若者は、複数のFacebookアカウントを所有し、知らない人からの友達申請も承認します。友達が何千人いる、という人も珍しくはありません。

どこで誰といつ何をする、といったプライベートな情報を詳細にFacebookで公開し、友達に自分の存在 を報告する。そして「いいね!」を大量に得ることを誇りにしている人もとても多いです。

こうして、Facebookで自分が社交的な生活をしていることを宣伝していますが、その裏側には反対の事実が浮かんでいると私は感じています。
それは、知り合い・友達と喫茶店などで一緒にいるときでも、友達と会話をすることなく、自分が持っているスマホやタブレットでネットサーフィンをする光景がよく見かけられるからです。

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まとめ

さまざまなデータから、ベトナムの若者はインターネット、特にSNSへの依存度が非常に高いということが分かりました。

素敵な人、素敵な場所、素敵なことをしている自分の状況を知らせたい、といったことにとても強い興味を持っている人が多いため、プロモーションを行う際には、いかにそういった「自慢したくなる」要素を持たせられるかが、特にベトナムでは重要だといえるでしょう。

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

クリスク・ベトナム マネージャー
東京大学留学後、ベトナム大手IT企業で仕様書の翻訳や通訳を担当。クリスク・ベトナムで広告運用・インフルエンサーマーケティング・マーケットリサーチなどのデジタルマーケティング支援に携わるほか、ベトナム大手出版社でマンガ、小説のベトナム語翻訳も手掛ける。趣味は映画鑑賞、コンサート鑑賞、山登り。

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