あの広瀬香美のYouTubeには仕掛け人が! ヒットの裏側を「きよぴ」さんに聞いてみた

こんにちは! クリスク・ジャパンのしらにたです。

今年になって『ロマンスの神様』や『ゲレンデがとけるほど恋したい』などのヒットソングを持つ歌手・広瀬香美さんがYouTubeをきっかけに再ブレイクしました。

その背景に一人の仕掛け人がいることをご存知でしょうか?
その人は、「きよぴ」こと高橋浄久さん。

今回は、広瀬香美さんのYouTubeなどのSNS運営などを手掛けている「きよぴ」こと高橋浄久さんに再ブレイクまでの経緯やヒット分析などを伺います!

きよぴ(高橋浄久)
クリエイティブプロデューサー  
MuseEndeavorメディア戦略アドバイザー
早稲田大学メディアデザイン研究室研究員
IoT鳩時計OQTA CPO 総務省異能ベーションAWARD2019 経産省JHBC2018優秀賞

広瀬香美さんの再ブレイクまでの時系列

2019年12月 YouTubeアカウントをリニューアルスタート
2020年3月11日 初めての“歌ってみた”動画・米津玄師「Lemon」を公開

続いて、Official髭男dism「Pretender」、King Gnu「白日」、あいみょんさん「マリーゴールド」、LiSA「紅蓮華」、どぶろっく「もしかしてだけど」を公開。
いずれも100万回再生を超え、YouTube急上昇ランキングにランクインする。

偶然の出会いから広瀬香美さんのメディアスタッフに

── どういう経緯で広瀬香美さんのYouTubeに関わるようになったのですか?

「僕は、元々は大学で映画を学んだ後にテレビ業界などで映像関係の仕事をしていました。その後、スタートアップ企業を立ち上げ、IoTプロダクトを作っていました。そんな中、広瀬さんがホームページをリニューアルしたいというので相談に乗ってくれませんか? と広瀬さんのスタッフであるIさんから声をかけて頂いたのが最初のきっかけです」

 ── 当初は、YouTubeに関わる予定はなかったのでしょうしょうか?

「そうなんですよ。僕は映像の仕事はしていましたが、特にYouTubeの専門家というわけではなかったですし。
広瀬さんにホームページをリニューアルしたい理由をヒアリングしてみたところ、ファンとの双方向のコミュニケーションをしたい、というのが主目的だと感じました。そこで、僕からSNS(TwitterやYouTubeなど)などを活用したコミュニケーション方法を提案した形です。YouTubeも広瀬香美を伝えるそういったメディアのひとつ、という位置付けでしたね。
たまたま、僕が撮影と編集もできたので、まずはやってみよう!という感じのスタートでした」

直感と執念が「〇〇歌ってみた」のヒットを生んだ!

── YouTubeアカウントをリニューアルスタートしてからすぐは苦労もあったそうですね。

「YouTubeへの投稿をはじめた頃は、ミュージックレッスン動画や取材動画などを投稿していたのですが、なかなか数字は伸びませんでした。
これは、本当に反省なのですが、最初は僕もYouTubeを甘くみていたところがあったのかもしれません。心のどこかに『ミリオンアーティストで大ヒット曲も持っている広瀬香美がYouTubeをやったら見てもらえる』と甘く考えていた部分があったんでしょうね」

── なかなか再生数が伸びない状況から“歌ってみた”が生まれたきっかけを教えてください。

「実は、YouTubeの“歌ってみた”も偶然から生まれたヒットなんですよ。今年の1月に広瀬さんが、『BIGO LIVE』という動画配信ライブを行いました。その中で広瀬さんが、自身の楽曲とは別にちょっとだけ米津玄師さんの『Lemon』を演奏したんですね。そのときに視聴者から投稿されたコメントがそれまでとは全く違う量と内容でした。直感的に、(あっ!これは面白いことになるかも!?) と感じました。
ちなみにこの時まで、僕も広瀬さんが『Lemon』など他のアーティストの曲を演奏できることも知らなかったです。また、僕もこの“歌ってみた”がなぜ面白いことになるのか、ということについて、ロジカルに理解するまでには至っていませんでしたね」

── なるほど。だから、配信ライブで1月に『Lemon』を演奏してから、3月に“歌ってみた”が投稿されるまでだいぶ時間があるんですね。

「はい。2ヶ月ぐらい、僕のリクエストはスルーされてましたね(笑)
広瀬さんとしても、プロの歌手として他のアーティストの楽曲をライブや歌番組などではなく、YouTubeで歌うことに対する迷いみたいなものもあったのかもしれません。自分の楽曲を応援してくれているファンも大勢いらっしゃるので、そのファンが他のアーティストの楽曲を歌う広瀬香美を見たいのかは未知数ですし」

── 広瀬さんが“歌ってみた”をやってくれたきっかけは、何だったんですか?

「たまたまなんですが、このLemonの収録は広瀬さんが暮らしているハワイに日本から帰国する前日なんですよ。帰国前にストック用の動画を一本作っておこうかくらいの気持ちがあったのかもしれません。あとは、今回、僕を紹介しくれたスタッフのIさんや周りのスタッフのサポートの力も大きいと思います。特に実績もない僕を信頼してくれて、“歌ってみた”を撮影するための時間や場所を押さえてくれるなどのバックアップをしてくれましたし。
広瀬さん本人も『Lemon』の動画のはじめに”スタッフへのご機嫌とりで演奏します”って言ってるように、最初はあんまり乗り気ではなかったですしね(笑)
実際に『Lemon』の演奏では、1番が終わったところで、広瀬さんがスタッフさんに”やめちゃう?”って感じで確認してるんですよ。あの時にスタッフさんが止めちゃってたら、今のような状況にもなってなかったかもしれないですね」

広瀬香美の“歌ってみた”が世間に受け入れられた理由は?

── 広瀬香美の“歌ってみた”が世間に受け入れられた理由は、なんだと分析されていますか?

「まずは、『Lemon』『Pretender』、などYouTubeで数億回も再生されている”YouTube内人気曲”を広瀬香美というミリオンアーティストが歌っているという点があると思います。
立ち上げ初期はYouTube内のSEOを上げていくという戦略をとりました。また選曲に関しても、Twitter上で歌って欲しい曲の4択アンケートを行って、その中から1位になった曲を歌うという1プロセスを増やすことでファンの方々との双方向のコミュニケーションも生まれていきました」

「加えて、ただ歌うだけではなく、自分で作詞作曲を行う広瀬香美が楽曲制作者目線や、プロデューサー目線で楽曲分析をしている点も新しかったのではないでしょうか? プロならではの目線での楽曲解説と若手の素晴らしい音楽家に対するリスペクトをこめた広瀬さんの言葉も見ている人にとって好印象を与えたと分析しています」

「ただ、動画での広瀬さんのおしゃべりや演奏パフォーマンスに対しては、こちらから演出するというよりは、広瀬さんのそのままの姿を出しているという感じですね。下手に演出するよりも広瀬さんのエモーショナルな瞬発力が本当に素晴らしいので。

時には、勢い余って、iPadを楽器にして叩いて壊してしまったり、ピアノに思いっきりチョップして怪我をしたりしてますが(笑)。そういうのも含めて音楽家&YouTuber・広瀬香美の魅力が受け入れられているのではないかと感じています」

広瀬香美の新しいファンを作る面白さ

── 広瀬さんのYouTube投稿をやっていく上で厳しさはありますか?

「YouTubeをやっていく中で学んだことは、『最初に企画すること』と『継続してやっていくこと』は、全く別の筋肉が必要だということです。言うならば、100メートル走とマラソンのようなものです。
加えて、広瀬香美さんから送られてくる“歌ってみた”の動画は、毎回がフルパワーで倒れ込むまで全力疾走なので、それを編集して投稿する毎週の作業はほんとに真剣勝負でハードですね。
時には、全力でパフォーマンスした広瀬香美の素晴らしいパフォーマンスをNGテイクとしてやり直してもらう必要もあるので」

── 冬の女王・広瀬香美にNG出すの怖いですね……

「怖いです(笑)。しかも“歌ってみた”用に広瀬さんが送ってきてくれる動画は、本当にしっかり練習してるのでどれも素晴らしいパフォーマンスなんですよ。ただ、僕も一人のYouTube視聴者目線で、伝えるべきことは伝える必要があるので、そこは勇気を持って『お蔵入りにしましょう!』と伝えています。
こちらも動画を見てもらえるとわかりますが、Take4とか撮り直したテイクを使っている動画もあります」

原則毎週金曜日・土曜日の動画公開直前まで粘って動画編集に取り組んでいるきよぴさん

 ── では、逆に面白さはどんなところでしょうか?

「最近嬉しかったのは、動画コメント欄に広瀬さんを知らない若い方から『この方は声もよく出ているし、きっと売れると思います!』というコメントが付いていたことです。ロマンスの神様の広瀬香美を知らない人たちが、フラットな目線でYouTuber・広瀬香美のファンになってくれるのは本当に嬉しいですね。
また、広瀬さんから『最近は、街で『冬の女王』とか『ロマンスの神様の人』じゃなくて、『YouTubeの人』、『歌ってみたの人」って言われることが増えたと聞いた時も、やってきたことの効果をリアルに感じられて嬉しかったです」

── これからは、どういう企画を仕掛けていきたいですか?

「そこは、新しい動画が公開されるのをお楽しみに!アイデアは沢山あります(笑)。
僕としては、広瀬香美のまだ知られざる音楽的才能や人間的魅力をもっと世の中に打ち出していきたい。才能溢れる人ですし、それを世の中に発信することでエンターテイメントの力で喜んで貰える人が少しでも増えたら嬉しいです」

まとめ

YouTubeをきっかけに再ブレイクを果たした広瀬香美さん。

しかし、その背景には、企画力・タイミング・チーム力などの複数の要素があるとインタビューを通じて感じました。

■企画力
1.ミリオンアーティスト・広瀬香美の楽曲解説と圧倒的な演奏パフォーマンス
2.それまで知られていなかった広瀬香美の素のキャラクターを見せたこと

■タイミング
1.コロナショックによる動画視聴時間の増加
2.コロナショックによるライブ活動等の中止により、多忙な広瀬香美のスケジュールを確保できたこと

■チーム力
1.実力・経験を持ちながら新しいチャレンジを行ったアーティスト・広瀬香美さん
2.実績はなかったが熱意のあるスタッフのきよぴさん
3.未知数のきよぴさんを抜擢してサポートしたマネジメントのIさんなどスタッフサイド

ともすれば、ヒットしたのは、企画性やコロナによるタイミングばかりに注目してしまいがちですが、「マーケティングとは組織革命である」(著:森岡毅)という言葉にあるようにヒット(成果)には、組織としてダイナミックにチャレンジしていく必要性があります。

きよぴさんの取材を通して、会社やチーム、プロジェクトが一丸となって、いかにヒット(成果)を出すかという基本的な取り組みが重要だと改めて感じました。

広瀬香美さん本人のインタビューを読みたい方はこちらをチェック!

広瀬香美はその瞬間、誰よりも『紅蓮華』が好きだからピアノにチョップした Twitter女王が“歌ってみた動画”でも愛される理由│Bevist

広瀬香美さんがほかのアーティストの楽曲を歌い、ほかのアーティストが広瀬香美楽曲を歌う新アルバム「歌ってみた 歌われてみた」は、2021.01.27発売!

https://bit.ly/2Ufxehs

この記事を書いたのは

shiranita海外事業部・プランナー 白似田洋介/YOSUKE SHIRANITA
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長崎市出身。人材情報会社、大学生向け海外インターン事業運営会社などを経て、2017年4月より株式会社クリスクにジョイン。海外事業部にて、日系企業向けの東南アジアのソーシャルメディアマーケティングに従事。日本のわさびを世界に発信するメディア「WASABI LOVERS」編集長。

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