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ベトナムZ世代における収入と支出の事情|現地インタビューから読み解くお金の価値観について

作成者: クリスクアジア海外事業部|2026/02/03 22:30:00

こんにちは。クリスクアジア編集部です。

ベトナムのZ世代は、これまでの世代とは異なり、自分のペースや価値観を大切にしながら生きることを重視しています。近年では、お金に対しても無理のない向き合い方を選ぶ若者が増えてきました。

では、そうした若者たちは、実際にどのようにお金を管理し、何に使っているのでしょうか。今回は、ホーチミン市に暮らす25歳のロックさんにインタビューを行い、収入の使い方や副業に対する考え方、ネットショッピングで重視しているポイントなど、Z世代の等身大の声を聞かせてもらいました。

ベトナム向けに事業をされている企業やマーケターにとっても、Z世代のリアルな消費行動を知ることは、プロモーション戦略を考えるうえで欠かせません。本記事では、現地で暮らす若者のリアルな視点から、Z世代の収入管理やお金の価値観についてのヒントを探っていきます。

 

収入の実態とお金の使い方

ホーチミン市でペット用品のプロダクト開発を担当するロックさんは、本業の給与を主な収入源としており、副業による安定収入は特にありません。


ただ、定期的に親戚や友人から頼まれた作業を手伝うことはあるそうです。収入を目的としたものではなく、あくまで助けになりたいという気持ちから自然に引き受けているもので、報酬も相手が渡してくれた分だけを受け取るスタンスです。

お金については、まず必要なことに使い、余ったら貯金するというシンプルなスタイルです。毎月の支出を事前に計画することはなく、突発的な出費にもその場で対応するのが基本となります。貯金額には月によってばらつきがあり、一定額を継続的に貯めるという意識はあまり強くない様子がうかがえます。

消費行動の面では、Shopee(ショッピー)やTikTok Shopなどのオンラインショッピングを積極的に活用しています。価格を比較しやすいことや、価格交渉の煩わしさがないことを重視しており、安心して購入できる点に価値を感じているようです。

嗜好品やガジェットなどはオンラインで選び、日用品のような必需品は実物を確認してからオフラインで購入するスタイルです。利便性だけでなく、心理的な快適さを重視した選択が見て取れました。

 

投資や金融リテラシーへの温度差

ロックさんの話からは、周囲に流されず自分の価値観でお金を使う、Z世代らしい姿勢が見えてきます。話題の商品やSNSで注目されているような華やかなライフスタイルにはあまり興味を持たず、人と比べて目立とうとするような買い方はしないそうです。

何を買うかの判断基準は、ロックさんにとって本当に必要かどうかであり、気分転換や流行に乗るためだけの消費には、価値を感じていないようです。

また、投資や貯金に関しても、自ら積極的に学ぼうとするよりは、友人の助言やTikTokなどで見かけた情報を参考にする程度にとどめています。金融に詳しいKOL(インフルエンサーの総称)の話には一目置いており、知識の深さに感心することがある一方、自分に合うと感じたときだけ取り入れるというスタンスです。

本人は、投資やお金の知識は自分には難しくてなじみにくいと感じており、興味を持ちきれない部分があるとも話していました。

このような温度感から見えてくるのは、Z世代が金融リテラシーを持たないわけではなく、自分のこととして捉えにくい情報に対して距離を置いているという点です。つまり、抽象的で難しい専門用語や理論だけではなく、日常生活に落とし込まれた実践的でシンプルな言葉で語られることで、よりZ世代の関心を引きつけられるといえます。

 

Z世代を取り巻く誘惑とマネーリスク

Z世代を取り巻く環境には、消費を刺激する要素が多く存在します。美容、ファッション、旅行、外食、交際費など、生活の中にはお金を使う理由が溢れており、それらはSNSの投稿や周囲の人間関係によってさらに増幅されています。

ロックさん自身は堅実な金銭感覚を保っていますが、周囲には、毎月のように収入のほとんどを使い切ってしまう友人もいるそうです。その中には、一生働いてもサイゴン(ホーチミン市内)では家が買えないと将来を諦め、今を楽しむことに振り切っている人もいます。

また、何かあれば親が助けてくれるという前提のもと、保険や貯金といった長期的な備えを軽視する傾向も一定数見られました。こうした空気感が、ベトナムのZ世代に広がる「今を楽しむ」消費スタイルを形成している要因の一つなのかもしれません。

一方で、ロックさんのように、欲しいものは欲しいけれど無理には買わない、使うときは使うけれど無理はしない、といったバランス感覚を持つ若者も多く見られます。そこには、現実的な金銭感覚と、個人主義的な判断軸が共存しています。

企業にとって重要なのは、Z世代の価値観を一括りにせず、それぞれのライフスタイルや金銭感覚に寄り添ったコミュニケーション設計を行うことです。

そのうえでベトナムのZ世代には、見た目や流行だけで判断するのではなく、自分にとって納得できる価値や安心感を重視する傾向が見られます。価格の透明性や情報の信頼性が購買行動に直結しやすいため、企業が発信する情報には、「本当に使える」「リアルに役立つ」と感じさせる納得感が求められています

 

まとめ:現実志向のZ世代に響くアプローチとは

今回のインタビューからは、ベトナムのZ世代が持つお金との付き合い方の特徴が浮き彫りになりました。
安定した収入を本業から得つつも、副業は収入拡大のためではなく人間関係を重視して行っており、貯金や消費においても無理をせず自然体で管理している点が印象的です。

トレンドやSNSでの見せ方に左右されることは少なく、オンラインショッピングを活用しながらも、安心して選べることや自分にとって意味のある消費を大切にしている姿勢がうかがえました。

また、金融や投資への関心の温度差、友人関係に影響されやすい支出の傾向、そして「今あるお金を自由に使いたい」という価値観など、Z世代ならではの“今を生きる”姿勢も随所に見られました。一方で、決して綿密な計画を立てていないわけではなく、自分に本当に必要なものを見極めるという意識がしっかり根付いています。

日本企業がベトナムのZ世代に向けてプロモーションを行う際には、華やかな演出やトレンドを追うような訴求よりも、安心感や納得感、共感を軸としたメッセージ設計が、より重要になります。
これは、Z世代がいわゆる“映える情報”ではなく、自分の生活や価値観に照らして判断できる、リアルな声と信頼できる選択肢を重視しているからです。

 

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