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タイ人「海外旅行のマストアイテムはスマホ」 そんな依存ぶりをどう活かす? - クリスク

作成者: クリスク海外事業部|2016/08/09 7:00:52

こんにちは、クリスクタイで翻訳・通訳を担当しているトイです。

タイのライフスタイルに、どのくらいスマホとSNS が関わっているかという事は、既にご存知の方が多いかもしれないので、今回は、ソーシャルメディア大国に暮らすタイ人は、国内にいる時と海外旅行時に、どのようにスマホやSNSを利用しているかを紹介したいと思います。

タイ人の日常におけるソーシャルメディア利用について

毎朝、目を覚まして1番最初にすることは何でしょう。世界中でも上位の「SNS依存症」と言われるタイ人は起きたらすぐにスマホでソーシャルネットワークを確認し、トイレに入っている時でも通勤中でも仕事の時間でも寝る前でもソーシャルネットワークを使用します。

Zocial incというタイのソーシャルネットワークに関する会社の調査結果によると、アンケート回答者の80%が朝起きてすぐにFacebookをチェック、トイレ利用時には66%、電車に乗っている時は76%、寝る前にも80%がFacebookをチェックしているというデータが出ており、いつでもどこでも “ながらFacebook”という状況が見えてきます。
また、2位以降のソーシャルメディアを大きく離していることから、タイではFacebook利用率がとても高いことが分かります。

タイ人である私の実情をお話しすると、ソーシャルネットワークといえば、やはりFacebookを最も利用しています。2番目にLINE、3番目にInstagramを利用しているように思います(ツイッターはやりません)。
利用時間については、朝起きてシャワーを浴びるとすぐにスマホを触りますし、食事中もチェックします。1番ソーシャルネットワークを利用するのは寝る前の時間でしょうか。

このようにタイ人はスマホやソーシャルメディアを多く利用しますが、交通事故を引き起こす原因にもなっています。それは、違法であるにも関わらず、運転中にもFacebookを見たりチャットをする人が多いためではないかと言われています。なお、タイ保健省の2009年の調査によると、タイ人(約7千万人)のうち、運転しながら携帯電話を使用する人は11,542,723人(16.49%)にのぼり、携帯電話の使用が原因で交通事故が起こした人は729,997人も出ているようです。

旅行時にタイ人はどのくらいスマホを利用する?


引用元 : http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000002264.html

Hotels.comというウェブサイトでは、世界中の28カ国の観光客のスマホの利用行動を調査しました。
調査結果によると、アジア諸国の人は、旅行中でもスマホを離さずに利用し続ける傾向があるそうです。最もその傾向が強いのがタイであり、2位に韓国、3位は日本になるんだとか。
なんと、タイ人の85%は旅行中でもよくスマホを利用しているようで、インターネットを使用し、Facebook、Instagramなどで旅行の写真を投稿し、メールをチェックし、チェックインをしているのです。

タイ人が旅行の際に最も必要だと思うものTOP10

1位 スマートフォン
2位 パスポート
3位 旅行保険
4位 サングラス
5位 ガイドブック
5位 日焼け止め
7位 水着
8位 デオドラント
9位 運動用品
10位 カミソリ

参考 : http://www.thairath.co.th/content/443512

 

この調査結果では、タイ人にとって最も必要な物はやはり「スマホ」という結果になりました。このような調査結果からも、タイ人はSNS無しでは生きていけないSNS依存症と言われている理由が見えてきます。

リアルな声を聞いた!タイ人はこんな風に旅行ではスマホ・ネットを利用している

ところで最近では、日本に行くタイ人旅行者がとても多くなってきました。リピート率も高まっています。
海外旅行に行く時には、写真を撮ったりアップしたり、観光地への行き方も調べるためインターネットが必要ですが、昔はインターネット(ポケットWi-fiやローミングなど)のレンタル料金が高かったので、リアルタイムでインターネットを使えず、ホテルのインターネットを利用していました。

しかし現在は、ポケットWi-fiのレンタルや、プロバイダーの海外インターネット利用サービスも多くなっており、サービス料金も安価に。そのため、海外旅行の時、どこでもインターネットを利用することが可能になり、全ての検索やシェアがリアルタイムにできるようになりました。

実際私の場合は、海外旅行に行く度に、プロバイダーが提供する海外インターネット利用サービスを使用しています。観光地に行けば、写真を撮ってすぐにアップロードし、チェックイン。ただSNSは、普段もっとも使用しているFacebookではなく、Instagramの方をより使用するようにしています。
その他にも検索などをするので、1日約4~5時間くらいはネットやスマホを利用しているのではないでしょうか。

ここまで、私の使い方のみを紹介してきたので、実際に日本によく旅行に行っている2人の友人にも、旅行時におけるインターネットの利用状況を聞いてみました。

1,タイ人男性 32才
「1日に1回は観光地の取った写真をFacebookとInstagramに1枚ずつアップロードしますが、僕の場合は1番Twitter利用しています他はGoogleでお店や行き方を検索しますね。1日の使用時間は約3時間くらいでしょうか」

2,タイ人女性 33才
「一日中、よくスマホを使用しています。FacebookやInstagramをチェックしたり観光地の写真を撮ったりしますが、撮った写真をソーシャルメディアにアップロードするのは1日のうち1回だけです」

写真はみな厳選してアップしているようですね。実際に私や友人が旅行中にアップした写真はこんな感じです。旅行中だけではなく、タイに帰ってきてからも旅行中の写真をアップしたりしています。

 

まとめ

タイ人は、海外旅行に行くときもガイドブックではなくスマホで情報を調べます。海外でもインターネットも契約し、観光地への行き方や、良さそうなレストランを調べています。そしてそこで良い体験をすれば、その写真をSNSにアップロードし、情報をシェアするのです。
これだけインターネット、そして特にSNSに依存している訪日タイ人に向けてPRしたい企業や観光スポットなどは、

  • 自社の情報がインターネット上で探せる状態になっているか
  • どうやったらソーシャルメディア上で口コミを投稿してくれるか

といった対策をする事は、数ある競合に負けないようにするために、今度ますます必要になってくるのではないでしょうか。

(編集 : きたざわあいこ)