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留学生集客のためのSNS活用と集客のキホンとは【日経BP様主催セミナーレポ】 - クリスク

作成者: 山村 あおい(Aoi Yamamura)|2022/10/26 6:30:00

新型コロナウイルスの影響で、日本に来る留学生が減少。長く続いた入国規制期間に他国へ行ってしまう留学生も少なくありません。

そんな中、「各国の留学生を集めたくても、何をすべきかわからない」という学校関係者の方は多いのではないでしょうか。

そんな折、2022年10月20日に開催された日経BP総合研究所様主催のワークショップ『インドネシアとベトナムでのSNSマーケティングについて』で、弊社クリスクも、専門学校の関係者約20名の方へ、東南アジアの最新情報をお話しさせていただきました。

東南アジアと日本をつなぐ広告代理店として、10年以上日本の企業や自治体・東南アジアの企業のプロモーションサポートを行ってきた経験とデータをご紹介したのですが、最後の質疑応答でも多くの質問を頂き、多くの方が課題意識を持っていることを再認識しました。

クローズドイベントでしたが、少しだけ当日の内容をレポートしますので、ぜひ参考にしてみてください!

当日のアジェンダ

  • 東南アジアのSNSマーケティングの現状や事例
    ・各国のインターネットユーザーとSNSの関連性
    ・各国のSNSの特徴と依存度と年齢別推移
    ・各国のSNSとGoogleのターゲットボリュームと有効な広告手法
  • インドネシアに日本の専門学校をSNSでプロモーションするには
    ・インドネシアで使われるSNSの特徴
    ・プロモーションの提案
  • 在日ベトナム人の賃貸問題
    ・在日ベトナム人事情
    ・日本の賃貸住宅市場への影響
    ・解決案
  • 質疑応答

登壇者

金城弘二郎
Clisk Thailand 代表取締役 Pepi Lubis(ペピ)
Clisk Indonesia パートナー
オンライン日本語学校経営 Vu Thi Phuong Lien(リエン)
Clisk Vietnam マネージャー

講演内容(ダイジェスト)

まずは2010年のClisk Thailand設立後、数々の企業や自治体のプロモーションをお手伝いしてきたClisk Thailand代表の金城が、東南アジアのインターネットやSNSのトレンドを紹介しました。

東南アジアではSNSの普及率が高く、情報収集の中心がSNSであることや、Facebook・Instagramに加えてTikTokも急激に伸びているという話は、東南アジアからの留学生を増やしたい学校関係者のみなさまから、大きな注目を集めていました。

 

続いて、クリスクのパートナー企業の代表であるペピ様より、インドネシアでの各SNSのトレンドや活用法をお話しいただきました。

ご自身が経営する日本語学校への集客を通じて得た、それぞれのSNSの特徴や人気が出る投稿の傾向なども細かく盛り込まれた内容でした。

集客方法の提案やフォーマットのサンプルも飛び出すなど、インドネシアと日本とをつなぐご自身のミッションを背負った熱いトークが印象的でした。

 

また、クリスク・ベトナムのディレクターであるリエンからは、留学生が日本で直面する「外国人が住むところを確保しにくい」問題について、現状や解決策をレポートいたしました。

日本に住むベトナム人留学生が近年大きく増加している中で、日本への留学で困ったことなどを発信しているインフルエンサーも増加しています。

いくら日本への留学意欲が高まっても、日本に住めなければ日本の学校に入ることも叶いません。
そこで日本の専門学校や日本語学校ができることとして、

  • 賃貸契約の難しさや賃貸における文化の違い
  • 困ったときに質問できる相手がいないこと

など、外国人留学生が抱えがちな悩み解決や、情報ギャップが埋まるような発信をすることが重要という話には、多くの方が頷かれていたように思います。

▼リエンの講演内容を記事化しました。在日ベトナム人向け賃貸のポイントはこちらから
在日ベトナム人増加はチャンス!賃貸物件活用のススメと課題・解決策

質疑応答

質疑応答では、SNSの運用にお悩みの方や、コミュニティが有効と知っていてもどうすれば良いかわからない学校関係者の方からのご質問をいただきました。

最初こそ会場の雰囲気は落ち着いていたものの、実務に関するお悩みをぶつけていただく方も増え、最終的には10を超えるご質問で盛り上がりました。

その中から一部を抜粋してご紹介します。

Q. SNSは何から始めたら良いか?
A. 国によって異なるが、Facebookから始めるのがおすすめ。
利用率の高さに加えて、Facebookグループなどでよりクローズドなコミュティを作ることが可能なことや多彩なプロモーション機能があるのが魅力。また、広告を活用することでフォロワー以外にも認知を広げることも可能。

Q. どんな内容を発信したら良い?
A. ターゲットやコミュニティメンバーがコメントしたくなる投稿を織り交ぜよう。
共感してもらうことで口コミや拡散に繋がるのがSNSの特徴。現地のライフスタイルに合わせた形での投稿は自分ごと化しやすく共感されやすい、また「お役立ち情報」と絡めた形での投稿などはコメントも盛り上がるし、シェアによる拡散も期待できる。過去に同様の業界での実績では、800件以上シェアされ多くの問い合わせに繋がった事例もある。
ただし、もっとも重要なのは、そこから「いかに申し込みサイトへ誘導するか」をセットで考えること。

Q. プラットフォーム側の仕様や規約がいつも急に変わって困っている(特にFacebook)
A. まずは情報収集。大規模な仕様変更は10年に1回くらいだと思うが、アルゴリズムの変更は随時行われている。ある程度大きな変更の場合は随時公式ブログで告知されるのでチェックした方がいい。
ただ、広告機能は明確なターゲット層にリーチが可能なため、オーガニック+広告の併用はおすすめ。

Q. フォロワー数を増やしたい
→ A. Facebookに関してはページへの「いいね」ボタンが表示されるタイプの広告を出すことでフォロワーを伸ばすことができるが、Instagramはその広告がないため難易度は高い。Instagramに関してはハッシュタグを使いこなしたり、エンゲージメントを高め発見タブからフォローしてもらったりなど、しっかり運用していくことが大事。

などなどのご質問を頂きました!

 

最後に、各登壇者からの振り返りの際、クリスクパートナーのペピ様の発言が参加者の方に響いたようでしたので、こちらでも紹介します。

「10年前、日本へ留学したくて検索しても日本の専門学校の情報は出てきませんでした。そして、現在でも多言語対応が追いついていない学校やポータルサイトは少なくありません。まずは留学したい人が自分の言語でたどり着けるようにしてほしいです」

SNS運用や広告などもさることながら、まずは基本的な部分から進めていくことも大切ですね。

クリスクでは、ベトナム・インドネシアをはじめ東南アジア各国へのSNSマーケティングをサポートしています。こういった講演会なども現地スタッフを含めて開催可能ですので、海外SNSマーケティングでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談くださいませ!