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東南アジアでも人気なVチューバー!インドネシアでのマーケティング活用事例とは - クリスク

作成者: Jeillyta Chandra(ジェリー)|2021/07/08 7:30:00

皆さん、こんにちは!クリスク・インドネシアのジェリーです。

皆さん、VTuber(ブイチューバー:バーチャルYouTuberの略)という言葉を聞いたことはありますか?

VTuberはアニメのような2Dまたは3Dのキャラクターですが、絵を描いたり、ゲーム、料理、カラオケ、さらには他のVTuber間のコラボレーションなど、Youtuberやインフルエンサーとほぼ同じような行動をします。

元々日本が発祥ですが、韓国や中国に拡がり、現在では東南アジアへとその人気が拡大。タイとインドネシアには、ローカルオリジナルのVTuberも出現しました。

そこで今回は、インドネシアのVTuberについて説明したいと思います。

インドネシアVTuberブームのきっかけ

2016年に日本発祥のVTuber、キズナ・アイがインドネシアのYouTubeで人気になりました。
そして2018年、日系のVR(Virtual Reality)会社が「マヤ・プトゥリ」というVTuberをインドネシアで発表しました。

引用元: YouTube

Maya Putri(マヤ・プットリ)
※残念ながら、2020年6月に活動休止を発表しています。

キズナ・アイとマヤ・プトゥリのおかげで、インドネシアでVtuberに対する高い熱意が知られ、日本から2つのエージェンシー、「にじさんじ」と「ホロライブ」がインドネシアに進出。

そして、インドネシアのオリジナルのVtuberエージェンシーである、Maha5(マハ・パンチャ)がVtuber事業に参入しました。

引用元) マハ・パンチャのWEBサイト

Vtuberの人気とスーパーチャット

インドネシアでは、Vtuberがスーパーチャットトップ10に入ることはめずらしくありません。

スーパーチャット(Super Chat) とは、YouTubeのライブチャットや動画の公開時に、チャット欄で自分のメッセージを目立たせるための権利を購入する機能です。

Vtuberはよくライブ配信を行いファンとコミュニケーションをとっているため、このスーパーチャットがよく利用されます。

なお、インドネシアのVTuberカテゴリートップ10のうち、5つは「ホロライブ」、3つを「にじさんじ」が占めていますが、ローカルのVTuberもチャートインしています。

参考)playboard.co 2021年5月のインドネシアの「月間人気ランキング」トップ10

なぜVTuberはインドネシアで人気になったのか?

まず筆者の意見ですが、インドネシアでVTuberが人気になった1番の理由は、昔からインドネシアには日本文化が入っており、特にアニメや漫画の影響力が強かったことが挙げられます。

筆者も、もし「日本のどこが好きですか?」「なぜ日本語を勉強したんですか?」と聞かれれば、「日本のアニメと漫画が好きだから」と答えます。

こうしたアニメ人気の影響を受けている人が多いため、VTuberが好きな人も多いのだと思います。

なお、インドネシアのYouTuber・デディ・ダフラン氏は、「なぜインドネシアでVTuberが人気なのか?」という問いに対し、彼のYouTubeで以下のように説明しています。

1. 一般的なYouTuberとは異なり、ユニークなコンテンツが表示される
2. 特定の忠実なオーディエンスまたはニッチ市場を持つ
3. 自由でアクティブかつユニークなアバターの個性
4. ライブ配信や動画プラットフォームでファンとコミュニケーションがとれ、親密さを構築できる

VTuberの活用事例

VTuberには多くのフォロワーがいますが、中には何百万人ものフォロワーがいて、トレンドセッターになっているVTuberもいます。

VTuberのコンテンツのほとんどが、ローカルおよび外国の VTuberキャラクターと、ゲームやライブなどをコラボレーションしますが、 インドネシアの VTuberは一般のYouTuberとのコラボレーションや、教育、ユーモア、歌・カラオケ、製品レビューなど、さまざまな独自のコンテンツがあります。

そのため、様々な場面で活用できると考えて良いでしょう。それでは活用事例を見ていきましょう。

1、製品の推奨/製品レビュー

▼製品:丸亀うどん
・連携VTuber:マハ・パンチャのアンディ・アディナタ

▼製品:Duolingo (世界No.1の外国語学習法のアプリ)
・連携VTuber:マハ・パンチャのニア

▼製品:ASUS(パソコン・モバイルメーカー)
・連携VTuber:インドネシアのゲーマーYoutuber(ぷにぷん)とマハ・パンチャのVTuberたちのコラボ

2、イベントゲスト・Youtuberとのインタビュー

インドネシア語の歌コラボ

▼よしもとのインドネシア住みます芸人とマハ・パンチャのVTuber アンディ・アディナタのコラボレーション。

タレントとのインタビューコラボ

▼初代インドネシア大統領夫人”デヴィ夫人”とVtuberのマヤ・プトゥリのインタビュー

YouTuberとのインタビューコラボ

▼日本のYouTuberパラメー(タクヤ)とインドネシアのVTuberのMintchanのインタビュー

3、教育・キャンペーン

▼VTuberのテッシャが物理学の説明動画

▼大統領選挙キャンペーン(マヤ・プトゥリ)

まとめ

VTuberと聞くと、アニメやオタクのイメージがあるかもしれません。しかしVTuberのコンテンツはゲームやアニソンなどだけではありません。 彼らは一般的なYouTuberやインフルエンサーのように、社会問題や教育、商品レビューについても話しています。

世界がますますデジタルの世界に参入しているため、VTuberはユニークな性質と興味深いコンテンツで、これからマーケティングメディアの選択肢の1つになるでしょう。

(執筆:Jeillyta Chandra/編集:きたざわあいこ)