東南アジア現地レポート

タイ旅行で野良犬に遭遇したら?ソイドッグの対処法と街に多い理由を現地目線で解説【バンコク在住目線】

作成者: クリスクアジア海外事業部|Jul 2, 2026 7:18:18 AM

 

こんにちは!クリスク・アジア編集部です。

タイ旅行中、日本人が驚くことのひとつが「野良犬の多さ」です。
コンビニの前で気持ちよさそうに寝ていたり、お寺の境内でのんびり過ごしていたり、路地裏を歩いていたり。日本ではほとんど見かけなくなった光景だけに、「少し怖い」「近づいても大丈夫なの?」と不安になる方もいるでしょう。

実は、タイの野良犬は単なる動物の問題ではありません。
街のゴミ問題や衛生環境、そしてタイならではの文化とも深く関係しています。
今回は、タイで野良犬が多い理由や、日本との違い、旅行中に遭遇した際の注意点についてご紹介します。

 野良犬が多い理由は「ゴミ問題」と「地域文化」 

タイでは野良犬のことを「ソイドッグ(Soi Dog)」と呼びます。「Soi(ソイ)」とはタイ語で「路地」という意味で、その名のとおり住宅街や商店街などを生活圏としている犬たちです。
タイには屋台やローカル市場が多く、飲食店から出る食べ残しや食品廃棄物が野良犬の餌になることがあります。

近年は衛生管理も改善されていますが、日本と比べると食べ物を見つけやすい環境が残っている地域も少なくありません。さらに、地域住民や屋台の店主がお世話をしている犬も多くいます。

日本では「保護・収容」が中心ですが、タイでは「地域全体で見守りながら共生する」という考え方が今も残っています。そのため、街の一員として暮らしている野良犬も少なくないのです

 パタヤや地方都市で野良犬が多く見られる理由 

「タイで野良犬が多い街」としてよく挙げられるのが、パタヤです。

パタヤは世界有数の観光地ですが、その一方で、

  • ビーチ周辺
  • ・屋台街
  • ・ローカル市場
  • ・郊外の住宅地

などでは野良犬を見かけることがあります。これは飲食店が多く食べ物が集まりやすいことに加え、地域で犬の世話をする文化や、捨て犬・未避妊の犬が野良化してしまうことなどが背景にあります。

近年は自治体や動物保護団体による避妊・去勢活動やワクチン接種も進められていますが、すぐに解決できる問題ではありません。また、チェンマイなどの地方都市や、寺院・市場周辺でも野良犬を見かけることがあります。

一方で、バンコク中心部のサイアムやアソーク、プロンポンなどは再開発や衛生環境の改善が進み、以前より野良犬は少なくなっています。タイ全体が同じ状況ではなく、都市部と地方で大きな差があるのも特徴です。

 野良犬に遭遇したらどうする? 

タイの野良犬は比較的人に慣れており、昼間は寝ていることも多くあります。しかし、「大人しいから大丈夫」と油断するのは禁物です。

旅行中に野良犬を見かけた場合は、次の3つを意識しましょう。

①絶対に触らない

見た目が人懐っこくても、野良犬です。
突然驚いて噛みつくこともありますし、病気を持っている可能性も否定できません。
「かわいいから」と撫でたり、写真を撮るために近づいたりするのは避けましょう。

② 目を合わせたり、威嚇したりしない

犬は目をじっと見つめられると威嚇されたと感じることがあります。
また、大声を出したり、追い払おうとしたりすると逆に興奮させてしまう場合があります。
近くを通るときは、落ち着いてその場を離れることが大切です。

③ 夜間や路地裏では特に注意する

昼間はおとなしい犬でも、夜になると行動が活発になります。
特に人気の少ない路地裏や空き地では、複数の犬が群れで行動していることもあります。
夜間に徒歩で移動する際は、人通りの多い道を選ぶようにしましょう。

 万が一、犬に噛まれてしまったら 

もし野良犬に噛まれたり引っかかれたりした場合は、軽い傷でも放置してはいけません。
まずは傷口を石けんと流水で15分程度しっかり洗い流し、その後できるだけ早く病院を受診してください。

タイでは狂犬病対策が進んでいますが、野良犬による感染リスクが完全になくなったわけではありません。
医師の判断で狂犬病ワクチンや破傷風ワクチンなどの処置が必要になる場合があります。

旅行中であれば、加入している海外旅行保険へ連絡し、日本語対応が可能な病院を案内してもらうと安心です。

 まとめ  

タイで野良犬が多い背景には、ゴミ問題や都市環境だけでなく、「地域で動物と共生する」という文化もあります。近年はバンコク中心部や観光地で改善が進んでいますが、パタヤや地方都市では今も野良犬を見かける機会があります。

旅行中は無理に近づかず、適切な距離を保つことが何より大切です。

街を歩きながら野良犬の姿を見ると、「タイはまだ発展途上だから」と考えてしまうかもしれません。しかし実際には、都市部では衛生環境やインフラ整備が年々進んでおり、地域によって街の景色は大きく異なります。

野良犬もまた、タイという国の文化や都市の変化を映し出す存在のひとつなのです。

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