5千万ダウンロードされた「Flappy Bird」開発者はベトナム人! ベトナムゲーム市場の今と課題

ASEANマーケティング2016年07月28日

こんにちは。クリスクベトナムのリエンです。

数年前、就職活動中に気づいたことがあります。
それは、ベトナム人のスタッフを募集する日系のゲーム開発会社が意外と多いということ。
あの時点では、オンラインゲームやモバイルゲームの開発は、まだベトナムの得意分野になっていなかったはずなのにです。

このことを最近思い出したので、今回はベトナムのオンライゲーム市場を調べてみました。私が調べてまとめた情報を踏まえて、ベトナムのゲーム市場について紹介したいと思います。

ベトナムのオンライゲーム市場の発展前提と歴史

ベトナムでは、1997年からインターネットが使用できるようになりましたが、接続費用が高額な割には通信速度が遅く、ハイエンドゲームに対応できていませんでした。

それから6年後の2003年6月、ADSLの高速インターネット接続サービスの提供が開始されたこと、インターネットの利用料金が安くなったことで、インターネット利用者が劇的に増加してきました。これにより、ベトナムのゲーム市場が広がる土台ができあがりました。
なお、現在のベトナムでのインターネット利用料は、ネットカフェのような学生相手の店では1時間15円~。家庭でのADSL接続の最安値は月額約400円かかるようです。

2003年には「MU Online」というPCゲームがベトナムで発表されました。これがベトナムで、最初のオンライゲームであり、若者の間でもブームになっていましたが、このゲームはベトナムにおける日本漫画の初期発展と同様に、ライセンス未取得の海賊版が流通していたのです。

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更に2年後、「PTV (Priston Tale)」という最初の3DゲームがFPT Online提供者によって公式にリリースされました。このゲームはあまり成功しなかったようですが、ベトナムの新たな市場、ゲーム市場における重要なマイルストーンのひとつになりました。

そして2005年8月に「Võ Lâm Truyền Kỳ (武林伝奇/オリジナルは中国の格闘ゲーム)」という、大人気MMORPGゲームを運用する会社が、トライアル期間終了後も、継続利用を可能にするための課金システムを実装しました。これがベトナムでの有料オンラインゲームの幕開けとなりました。
なおこのゲームは、課金システムとなったにも関わらず人気が衰えることはなく、2007年4月にベトナムの最初のオンラインゲームのトーナメントも行われました。

若者によるオンラインゲームへの熱狂と批判

最近では大都市のネットカフェは、オンライゲーム専門店のようになってきました。ただ大人や老人の利用者は少なく、学生向けの店となっているようです。料金は1時間約15円で、中学生でも払える金額なので、ネットカフェでは長時間ゲームをプレイしている多くの若者たちをよく目にします。

こういったことから、「勉強に集中すべき年代である学生なのに、ゲーム愛が強すぎる。ゲーム中毒なのではないか」のように、社会問題と認識されてきています。
オンライゲームは社会的悪習として扱われ、若者たちの健康や性格、学業などへの悪影響を及ぼしているという意見を上げる人も多いようです。そして無収入である若者は、オンラインゲームの無料期間が終了しても、まだ遊びたい! という気持から犯罪を犯す若者のニュースも増えてきています。

広がるモバイルゲームの時代

ベトナムでは大都市にもゲームセンターが少ないため、アーケードゲームは90年代に人気のエンターテイメントに過ぎないと考えらています。一方コンシューマーゲームといえば、サッカーが好きなベトナム人にはFIFA World Cupというゲームがとても人気があります。あまりに人気なためか、ベトナムで正規PlayStation3が発売されたのは2010年1月からと、日本での発売よりも早かったようです。
それでも、ベトナムのコンシューマーゲーム市場の発展規模と進捗は、他の国と比べればまだまだ低く、上昇傾向とも言えません。

一方、PCゲームおよびモバイルゲームは圧倒的な人気があります。
Newzooが発表した2016年6月の時点のトップ100カ国のゲーム産業における利益の多さにおける調査では、ベトナムは31位となっているようです。

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参考元 : https://newzoo.com/insights/rankings/top-100-countries-by-game-revenues/

「月収数万円でも13万円のiPhoneを購入!? ベトナム人のスマートフォン事情」で紹介したように、ベトナムではスマートフォンが急速に流通し、安価な3Gモバイルも普及しました。それとともに、スマートフォン向けのゲーム市場が生まれ、以降大きく成長を続けて行くと注目されています。

ゲーム市場_sam

以前は、ベトナムでリリースされるゲームの80%以上が中国をはじめとした外国からの輸入でした。PCゲームをモバイルに移植しただけのものが多かったうえ、オンラインゲーム市場と同様に知的財産権の侵害問題も発生していました。グラフィックの一部を変えただけ、ベトナム語に翻訳されただけのコピーが当たり前のようにリリースされていたのです。

しかし、数年前からベトナム国内企業によるモバイルゲーム専用のソフト開発が始まっており、PCゲーム開発の大手企業も続々とモバイルゲーム市場に参入しています。主なゲーム運営会社といえば、一般的にはAsiaSoft、Vina Game(VNG)とVTC Gameが有名ですが、FPT Softwareなどのベトナム大手のIT企業も参入を始めました。

世界で成功している統計データベースのひとつである、Statistaが発表したデータによると、モバイルゲーム市場は2015年には$1億107万に達し、2020年には$1億910万に急成長すると予測されております。

ベトナムでの人気モバイルゲームとは

ベトナム人開発者による有名なゲームといえば、「Flappy Bird (Nguyen Ha Dong氏制作)」というモバイルゲームがあります。2014年2月にアプリストアから削除されていますが、この大人気2Dゲームアプリは、ギネスワールドレコーズの2016年版にも登録されてました。

グラフィックもシンプルなこの作品は、鳥を飛ばすという単純な操作ながら非常に難しかったため、世界的に大人気となりました。削除されるまでの約10ヶ月間で、ダウンロード数は5,000万回を超えた上に、広告収入は1日約$50,000にのぼったそうです。

なお、ベトナムで現在開発されているゲームの70%はスマホ対応です。そして、毎日多くのゲームがダウンロードされています。Appotaベトナム社の調査結果によると、2015年にベトナムで一番ダウンロードされたゲームは、ARPG であったことが明らかになりました。

今後のゲーム市場の発展のために、ベトナム企業が行うべきこと

ベトナムのように急成長する魅力的なマーケットにおいて、今後競争はさらに加速し、モバイルゲームの品質向上が期待できそうです。しかし、ベトナムではモバイルゲームをリリースするために、政府への申請をしなければならず、ライセンス取得には通常2、3ヶ月が必要であるため、時間がかかりすぎるとよく言われています。

ゲーム関連会社は、プレイヤーに対してポジティブな影響を与え、かつ、ベトナムの経済に貢献することを意識してコンテンツを制作することで、ベトナム政府からの支援を求めやすくなるでしょう。

(編集 : きたざわあいこ)

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