ムスリム受け入れは大変…!? 実は違う押さえるべきポイントとは

ASEANマーケティング2020年12月16日

こんにちは!クリスク・マレーシアのヌルルです。

「ムスリムの受け入れって大変でしょ?」観光業に就いていると、よくこう聞かれます。

しかし、筆者の答えは「NO!」です。

それは、対応しなければいけない点がたくさんあると思われていますが、抑えるべきポイントは実はそこまで多くないからです。

自治体案件や、マレーシア及びシンガポールの旅行会社へのセールスコール、一般旅行者のヒアリングを常日頃から行っている筆者が、ムスリム旅行者の受け入れのポイントを解説したいと思います。

ムスリム受け入れが大変と思われる理由①「食べ物」

ムスリムの受け入れでまず皆さんの頭を悩ませるのが食事だと思います。

ムスリムは豚肉を食べないですし、鶏肉や牛肉も定められた方法で畜加工処理されているハラル肉でないと口に出来ません。また、アルコール成分が入ったものも口に出来ません。

普段の日本人の生活圏内でこれらを提供するのは難しいと思います。

【実は】旅行の目的は食べ物ではない

訪日の目的が「日本食を食べたい」ではないムスリム旅行者はたくさんいます。

筆者はマレーシアの旅行会社で毎月のようにヒアリングをしているのですが、「日本料理は6日間のツアー中4食くらいで、残りはハラル認証を取っているマレーシア料理屋さんやインド料理、ケバブを提供することもある。お客さんも毎食日本料理より喜んでくれる」という声をよく聞きます。

岡山市にあるハラル食材を使ったインド料理屋さん。筆者撮影。

なお、日本最大のムスリム向けグルメ検索サイト「Halal Gourmet Japan」にもムスリムフレンドリーな飲食店が800件以上掲載されているので、こういったサイトを紹介する方法もあります。

【実は】自国からハラル食品を持ち込む人も多い

ムスリム旅行者からは、「パンや保存の効く食品を自国から持って行く」という声も多く聞かれます。

食事は魅力的なオプションですが、観光地自体が魅力的でどうしても行きたい場所ならば非イスラム圏であっても自ら食べられるものを持って出かけます。

ハラル食材の入手や提供が難しい場合もあるかもしれません。そんなときでも、ムスリムは自分たち自身で何を食べるべきかを理解しているので、料理に使われている食材を英語で表記してあげるだけでも安心して食事ができます!

ホテルの朝食ビュッフェにて。筆者撮影。
ホテルの朝食ビュッフェにて。筆者撮影。

ムスリムの受け入れが大変と思われる理由②「礼拝」

ムスリムは1日5回メッカの方角(キブラ)に向かい礼拝をします。

そんなムスリムのために、日本でも少しずつ礼拝室が設置された場所が増えてきましたね。

【実は】礼拝する場所はどこでも大丈夫

礼拝は礼拝室でなければいけないと考える方がいるかもしれませんが、実は礼拝自体はどこでやってもOKなのです。

会議室の中でも、乗車前にしっかりと体を清めていればバスの中でさえも大丈夫です。

実際に礼拝に大切なポイント

  • 静かで清潔な場所
  • 自分の体を清められる水道(できれば足も洗えるようにシンクの高さが低いもの)
  • 礼拝中の動作で額を床につけることがあるので額の当たる場所にひく布

今では旅行用のポーチに収納できる小さな礼拝用マットも売っていて、訪日に限らずマレーシア国内旅行にも持って行くというムスリムが多数です。礼拝の時刻やメッカの方角を示すコンパスも専用アプリで調べることができます。

【実は】ムスリムは礼拝の時刻を把握していない?

礼拝する時刻は一定ではありません。礼拝者が居る地域での太陽の出没時間によって変わってくるのです。

アプリやウェブサイトでも礼拝時刻は調べられますが、外出先だと携帯電話がインターネットに繋がらない場合もありますよね。

そのため、ホテルにチェックインする際に「今週の礼拝時刻 in◯◯」という紙を用意していただけると非常に喜ばれるでしょう!

紙で持っておくと安心感もあり、SNS好きなマレーシア人は「このホテルはこんなサービスがあったよ!」と友人や家族にシェアするはず。ホテルのロゴ入りにすると宣伝効果も得られます!

ムスリム用アプリ「Muslim Pro」に表示される礼拝時刻

ムスリムの受け入れが大変と思われる理由③「ムスリムが好むコンテンツ」

ムスリムの受け入れ準備は何か特別なことをするというより、他の訪日客同様、ムスリムが楽しめる観光コンテンツがあるかがとても重要です。

【実は】温泉・神社はムスリムには好まれない

温泉や神社、これらは日本を代表する訪問地候補ですが、多くのムスリムは行きたがりません。なぜならムスリムは家族同士でも裸になって一緒にお風呂に入る習慣がなく、部屋風呂や貸し切り風呂でも抵抗があります。

また、他の神様が祀られている場所に行くのも大変抵抗があります。おみくじや運試しもイスラムの教えとは異なっているため、興味を持ちません。

【実は】体験や季節コンテンツを楽しみにしている

温泉が売りの地域であれば、例えば浴衣を着て足湯を楽しめるコンテンツを増やしてみたり、その季節でしか見られない、紫陽花などのお花を楽しんでもらうのが良いでしょう。

京都の稲荷神社や八坂庚申堂など、フォトジェニックな寺院はとても人気があります。

ムスリムは訪日旅行中、着物などの文化体験や、自国にはない新幹線・観光列車などの乗車体験、ショッピングなどを楽しみにしています。

横浜にて、筆者撮影。

6万人以上のムスリムフォロワーがいるMuslim Friendly Information In JapanというFacebookページが行っているアンケートの調査結果は、観光体験を考えるのにとても役に立つのではないでしょうか。

(引用:Facebookページ”Muslim Friendly Information in Japan”)

ムスリムを受け入のためのチェックリスト! 

実際のムスリムの声をもとに、「ここを抑えておけば大丈夫!」というチェックリストを作りました。

各項目、1番目か、2番目にチェックが付けば大丈夫です。まだ3番目の項目がある方は、1番目か2番目、簡単な方から対応してくださいね。

まずはムスリムを受け入れてみましょう!

筆者友人撮影

ムスリムの受け入れはあまり難しく考えず、少しでも準備ができてきたら、まずムスリム向けにプロモーションをし、受け入れてみることが大事です。

Global Muslim Travel Index 2019で発表された、非イスラム圏の国のムスリムフレンドリー調査ランキングによれば、日本はイギリス、台湾と並び3位!

ムスリム旅行客にとって日本は決して「旅行しにくい場所」ではないのです。

引用:Global Muslim Travel Index 2019

現在は海外からの受け入れができませんが、日本に慣れている在日ムスリム向けに発信し、実際に来てもらってみてはいかがでしょうか。

彼らが嬉しいと思ったサービスやコンテンツをSNSで海外に発信してくれるかもしれません。また、「ここが困る」というところも、日本語が話せる在日ムスリムであれば情報をスムーズに受け取ることができるでしょう。

トライ&エラーをしながら、また訪日客が増えてきた時により多くのムスリム訪問者数を得られることを期待しています!

(執筆:Nurul Asyikin/編集:きたざわあいこ)

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この記事を書いたのは

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