【事例あり】外出禁止令のタイ マーケティングはどう変わった?

ASEANマーケティング2020年04月15日

こんにちは、クリスク・タイのパーです。

現在、世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス(COVID-19)によって、各国の国民生活にも大きな影響が及んでいるかと思いますが、タイでも人々の日常生活が大きく変わりました。

例えば、バンコクでも会社員などが在宅勤務を行い海外観光客の入国なども禁止されたため、渋滞が深刻なバンコクの道路も閑散としています。

世界有数の渋滞道路として有名なSukhumvit道路の現在の様子(2020年4月15日現在)

また、世界的にも有名なタイのお正月祭り・ソンクラーンは、4月13~15日から7月に延長 。
更には、旧正月当日に自宅でお祝いする人の感染拡大を避けるため、バンコクでは10日~20日までアルコール飲料の販売が禁止されました。

このように深刻な状況ですが、マーケティングも急激に変わった消費者の行動に対応して行わなければなりません。
特に、インターネット・スマホ利用率が高いタイ人に対して、オンライン上のSNSやアプリマーケティングは一つの鍵だと言えるでしょう。

今回はタイ企業が行っている新型コロナウィルス影響下でのオンラインマーケティングなどを紹介していきます。

※新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による売上予測など各種数値は、3月13日までに発表されたデータを参照しております。

タイでの新型コロナウイルスによる影響

世界的なリサーチマーケティング企業・Kantarが3月12日に公開した消費者行動調査によると、全国のタイの家庭で新型コロナウイルスに対する不安を感じたことが原因として行動が変わったと明確になりました。

広告事業 昨対比マイナス4.4%予測

タイ人の67%が、今回のウイルス流行で家計に影響を受けており、消費に気を付けるようになりました。
また、バンコク内のお店では購買が4%減少、バンコク外の人達の月間消費額は2%下減少したそうです。

そして、2020年の広告事業費は4月までにコロナウィルスが収束した場合は、2019年と比較してマイナス4.4%、しなければさらに悪化すると予測されています。

オンラインショッピングは大きく上昇

その一方、外出制限などによってテレビとオンライン上のエンターテインメント系の動画配信サービスの視聴率は上昇。
オンラインショッピング率は、バンコク内が43%、バンコク外は70%も上昇しました。

ビジネス売上は、2019年対比3.5%減少だが…

結果的にタイ国全体におけるビジネスの売上は、現時点で2019年に比べて3.5%減少しています。

その反面、去年と比較して今年のオンライン分野の広告だけは12%成長しました。
加えて、タイでの大手eマーケットプレイスの売上は50%以上伸び、料理配達サービスの利用率は3倍ほど増加しています。

参考サイト)

バンコクで非常事態宣言の影響を受けているビジネス

バンコクでは、政府から昼間の外出禁止令はまだ発表されていませんが、外出自粛を要請されています。
そのため、多くの企業は状況が改善されるまで在宅勤務を実施するようなりました。

また、3月22日より、感染の可能性が高い企業やビジネスの閉鎖命令が発表されました。

この命令によって、料理店、カフェ、デパートなどが閉鎖され、生食材・食品のテイクアウトのサービスのみが許されています。
また、教育機関、塾、映画館、ジムやフィットネスクラブなどのビジネスも閉鎖対象となっています。

では、閉鎖状況により急激に変化した「外出を避けている」タイ人に、どのようなオンラインマーケティングが効率的に届くのでしょうか。

現在各ブランドが実際に行っている事例を一緒に見てみましょう。

ブランドのオンラインマーケティング例

Instagram ストーリーズのタグ機能を使った質問テンプレート遊び

現在タイ人は、Instagram ストーリーズ上で友達をタグ付けして遊ぶことがブームとなっています。

やり方はこうです。

  1. スタートとなる人が、質問と回答を記載したストーリーズに友達をタグ付けして投稿する
  2. タグ付けされた人は、質問に回答したり、選択肢を選んだりして、さらに別の友達をタグ付けしてInstagram ストーリーズを投稿する
  3. さらにタグ付けされた友達も同じ行動を繰り返す

質問はテーマによって違います。例えば、「食べ物のリストから自分の好きな食べ物を選択して」や、「韓国ドラマ好きな人のために、韓国ドラマチェックリスト」など色々なテーマがあります。

企業もこのトレンドに乗って、自社ブランドに関するテーマのテンプレートを作成してInstagramのユーザー達に遊んでもらっています。

この結果、無料のアーンドメディアになり、ユーザーの回答や選択肢を見て軽くデータ収集することも出来ます。

引用元:https://bit.ly/3a4aF4U

Guss Damn Goodというアイスクリームブランドが作成したテンプレート。これで、ユーザーのアイスの好み・こだわりをデータ収集しながら同時にブランドPRが可能です

Netflix 

タイ人の自宅での過ごし方について、食べ物と生活に関すること以外で最も必要なのは、退屈しのぎに出来るアクティビティです。

「Neflix」は、利用料が他の同業他社と比較して安いとは言えません。しかし今は特別プロモーションとして、「スマホやタブレットの1端末の使用は月に99バーツのみ」というプロモーションプランを提供しています。

私の知り合いやタイのクリスク社員の間では、今Neflixのシリーズドラマの話題が欠かせない日々になっています。

MEB

電子書籍プラットフォームの「MEB」は、閉鎖期間限定で1万作品を無料で読めるというプロモーションを開始しました。

登録するだけで、無料で暇つぶし読書が可能なため、インターネット上のユーザー達から多くの賛辞が集まりました。
もちろん社会に貢献する活動ですが、大勢の新規登録ユーザーを優良顧客にしていくことができるかもしれません。

Absolute You

豊富なクラス・プログラムの特徴を持つタイのフィットネスクラブ「Absolute You」は、お家でも出来るヨガやピラティスのオンラインクラスを開始しました。

ジムやフィットネスクラブは新型コロナウイルスの感染率が高いとして、閉鎖命令の影響を受けていますが、新しいビジネスの形を創出しました。

Central

タイ最大級のデパートチェーンのひとつである「Central」は、スーパーマーケットや生活必需品のセクション以外が閉鎖されたことによって、アプリでオンラインショッピングと、ドライブスルーサービスを開始ししました。

宅配サービスとレストラン・カフェ

料理宅配サービスは、外出を避けたいけど料理することが不便な家庭や自分の手料理以外のものが食べたい人にとってピッタリなサービスです。

レストランやカフェはテイクアウトしか許されていないため、多くのお店が「料理宅配サービス」を活用して営業しています。また、料理宅配サービスも多くのプロモーションを行っています。

バンコクの沖縄料理店・金城という料理店から送られてきた「Lineman」と「Foodpanda」での配達可能を知らせるLINEでリッチメッセージ。

DTAC

タイの大手移動通信事業会社「DTAC」はこの期限限定に、携帯電話の画面の上に出るシグナル名を「DTAC」から応援メッセージの「dtac-T:Stay Safe」に変えました。

画面左上に表示された「dtac-T:Stay Safe」のテキスト

この変更に気づいたユーザーがスクリーンショットを投稿し、SNS話題となりました。

少しの変化で、社会貢献にもなりブランドの口コミを拡散させることができます。このきっかけを見落としていけません。

まとめ

新型コロナウイルスによって、世界中の経済・社会が影響を受けています。

タイでも、外出自粛によりメディアの視聴率が高くなった人たちをターゲットにして、SNSやアプリ、宅配サービスなどを活用したオンライン・マーケティングがより重要になるでしょう。

多くの企業は、これ以上、新型コロナウイルスの被害を拡大させないためにも、 感染防止策のため激変した消費者行動を受け入れ、この局面を乗り切る工夫が求められています。

※この記事の記載内容は全て2020年4月15日現在のものとなります。

(編集:きたざわあいこ)

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