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ネパールのインターネット・SNSの利用状況まとめ

ASEAN地域の経済成長が著しい一方、南アジアは経済成長・デジタル普及率共に東南アジアの後塵を拝しています。クリスク・ジャパンのネパール人スタッフShivaが、ネパールのスマホ・インターネット普及状況から今後の展望をレポートします。

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こんにちは、ネパール出身のシバ チャムリン(Shiva Chamling)です。

世界の中で、発展が遅れている地域はどこでしょう?
そう聞かれれば、南アジア(South Asia)は間違いなくその地域のひとつだといえるでしょう。
そんな南アジアは、デジタル分野の普及でも最も遅れているというデータがあります。

世界インターネット普及データ引用 : http://www.iab.org.nz/wp-content/uploads/2015/11/Digital-Social-and-Mobile-In-APAC-2015.pdf

 

実際、僕の出身地である中国とインドに挟まれた小さい国ネパールは、南アジアの中ではデジタル普及率は2位でありますが、世界的に比べるとまだまだ低い普及率でしょう。
なお、人口約2,800万人のネパールでのインターネット普及率は31%程度となっています。

 

ネパールのデジタル利用状況

ネパールデジタル普及データ引用 : http://www.iab.org.nz/wp-content/uploads/2015/11/Digital-Social-and-Mobile-In-APAC-2015.pdf

インターネット普及率が31%である一方で、ネパールの携帯電話の普及は90%となっています。タイなどでは、スマホの普及と共にインターネットの普及率も大きく上昇しているのに、なぜネパールのインターネットの普及率は31%なのでしょうか?

実は、ネパールの携帯電話にインターネットに最初から繋がるわけではないのです。
インターネットを利用したい場合は、データパッケージを別途で購入して利用する必要があるのですが、日本のように使い放題プランなどがないので、費用が高いという問題があります。このことから、インターネットの普及率があまり伸びていないことが考えられます。

 

ネパールの携帯電話事情

15年前、携帯電話を持つことは自慢できることでした。今思い出すと恥ずかしくなりますが、僕もその中の一人として、Nokiaの単純な携帯電話を買った時は周囲に自慢したものです。そのころネパールではNokiaは一番人気のブランドだったのです。

携帯電話は、一ヶ月のお給料くらいの値段だったことも覚えています。

今は携帯電話会社が増えて端末も安くなり、誰でも手に入るものになりました。ネパールでも今はほとんどスマートフォンが人気のようですが、人気のブランドは日本とは異なり、韓国のSamsunやLG、中国のHuawei、Xiaomi、Gioneeなど、その他インドのブランドも売れています。

 

デジタル利用の成長率比較

▽ネパール
ネパールデジタル普及成長率データ

▽日本
日本デジタル普及成長率データ引用 : http://www.iab.org.nz/wp-content/uploads/2015/11/Digital-Social-and-Mobile-In-APAC-2015.pdf

 

比較すると、ネパールは日本に比べてデジタル利用の成長率が大きいということが見えてきます。

しかし、APACの中で同じく後発開発途上国の国ミャンマーの成長率は凄まじく、ネパールの成長がとてもゆるやかなものだと思えてきます。そんなミャンマーでは、インターネットの成長率が+346%、SNS利用の成長率が+206%、携帯電話の普及成長率が+144%という成長率となっています。

 

ちなみに、SingaporeのIabという調査会社によるとネパールの人口の17%(やく480万人)がSNSを利用しているそうですが、やはりFacebookが一番人気のようです。そのあとにTwitterが続いています。

また、ネパールも世界と同じように、Facebookの利用者増加とともに、詐欺や個人情報の流出など色々な社会問題が増えてきています。

 

まとめ

紹介してきたように、ネパールはデジタルの普及が遅いのですが、若者の多くはIT教育への興味が非常に強いという特徴があります。IT教育のための高校・大学(私立)が続々増えており、進学の為に海外に留学する学生も年々増えています。

今まで(今も)ネパールは政治的に不安定な時期が多く、国の発展が遅れたと言われていましたが、しばらく前に、長年国民が待ち望んでいた憲法が無事に公布され、少しずつ前進しています。

政府も、2022年までに後発開発途上国から発展途上国に進行することを目指し、IT分野やその他様々な分野で動きを見せているため、今後のネパールについて、日本人にも注目頂ければと思います。

※本文内で引用されている資料・データ、登場する人物の所属名・役職名などは掲載当時のものです。

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この記事を書いたのは

東南アジア・東アジアのマーケティングに携わり12年!
タイから始まりベトナム・マレーシア・インドネシアにもオフィスを構え、現地メンバーと日本のディレクターチームとで東南アジア・東アジアでの集客・プロモーションを支援しています。

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